2008年10月

無題2008年10月28日

10/24(金)、『ベルキス』の第2楽章“暁のベルキスの踊り”の2回目の合奏でした。金管の皆さん、寝ませんでしたか?なんとかすんなり通せるようになるまで、もう少し頑張りましょう。
 『ディスコ・キッド』『アレックス教授の冒険物語』も合奏しましたが、ふと、ある共通点に気付きました。
 かつて、ホルストの『木星』をやったとき、同じ演奏会で採り上げたスパークの『ディヴァージョンズ』との間にも共通点を見出しました。木管高音の方ならイメージできるかも知れません。
 なぜか、一つの演奏会でやる曲目同士に、不思議とよく似た音程、よく似たリズムが登場するものなんです。意図して選曲した訳ではない筈なのに。
 詳しくは、また後日書きたいと思います。
 
 さて、1週間前の10/19(日)、ボーンの戸田君主催によるせせらぎ恒例行事・琵琶湖deバーベキューが開かれました。京都駅八条口のマクド前駐車場集合とのこと。私は参加できませんが、見送って進ぜようと思い歩き回りました。ところで、マクドって、何処?普段馴染みのない業種のため、場所が分かりません。情けなや~
 見送りをあきらめ、新幹線に乗り込みます。そう、京都駅をウロウロしていたのは、東京に用事があるからです。その目的とは…
(1)姪っ子に赤ちゃんが産まれ、初宮参りに行くということなので、そこに乱入する。
(2)浅草の日本旅館に泊まる。
(3)葛飾柴又を散策する。
 はたして、(1)のついでに(2)(3)があるのか、(2)(3)をやりたいと思っていたらたまたま(1)の日程と同じになったのか?それは定かではありません。
 
 「せせらぎ鉄道友の会(鉄ちゃん会)」のメンバーでもありますので、少し詳しめのルート説明からまいりましょう。
 のぞみを品川で降りました。初の品川下車です。渋谷まで山手線で5駅。東京まで出るよりずっと近くて便利だと思いました。
 渋谷で東急田園都市線に乗り換え、2駅目の三軒茶屋で下車。
 改札を出て、同じ東急だけどもローカル色満載の世田谷線に乗り換え。切符の買い方が分からずキョロキョロしていると、駅員さんに「直接運賃箱に140円入れてね」と教わりました。全線共通運賃だったんですね。
 三茶(さんちゃ、甥っ子がそう呼んでました)の駅舎は、こぎれいな出町柳か北野白梅町って感じ。沿線の雰囲気もなんだか叡電や嵐電を思わせます。車両がとても可愛らしく、素敵です。富山のLRTよりちょっと大きめでしょうか。ドイツ製だそうです。
 3駅目の松陰神社前下車。やはり叡電の茶山か修学院という雰囲気です。
 5分程歩いて松陰神社に到着。安政の大獄で刑死された吉田松陰先生が祀られた神社で、その墓所もありました。とても静かなところです。
 そして産まれてちょうど一か月の赤ちゃんとの対面です。抱っこもさせてもらいました。なんて軽いんでしょう。久しぶりに味わう感覚です。実は、私が抱っこするまで泣いてばかりだった赤ちゃんが、ベテラン・パパさんである私の抱っこですっかり機嫌を直したのであります。
 写真館での記念撮影を終え、義兄と甥とともにタクシーで渋谷へ。そこから東京メトロ銀座線の始発「G1」渋谷から、終点の「G19」浅草へ。この線は相互乗り入れのない路線で、全くの始発から終点への旅でした。G1からG19まで乗りっ放しだったのは、おそらく私たちだけだったでしょう。
 浅草に着いた時は、もう日が暮れていました。それでも観光客の多いこと多いこと。祇園の何倍も人が集まっている感じです。雷門、仲見世通り、浅草寺、伝法院通りといった定番の観光スポットを巡りましたが、特に仲見世通りは人を掻き分けないと浅草寺に辿り着けませんでした。
 駒形橋たもとの「浅草むぎとろ」で懐石料理をいただきました。麦飯にとろろをかけていただく「むぎとろめし」が〆に出てきました。とてもおいしかったです。
 自宅に帰る義兄と甥を見送り、私は再び夜の浅草をブラブラすることに。屋台風の店がズラッと並んだ浅草中央通りには、魅力的な呑み屋さんが沢山あります。セ・リーグ・クライマックスシリーズ第1ステージ第2戦/阪神vs中日のテレビ中継を流している店があり、阪神に6点目が入ったところ。思わず暖簾をくぐりそうになりましたが、散々呑んでいるので、明日の柴又散策に備え、今日のところは自制することにしました。
 西田敏行さんの経営する「浅草ふくまる旅館」はドラマの中のお話、ということはよく分かっています。でも、現実の世界にも人情味溢れるお宿が下町・浅草に存在するんじゃないか、そう信じて「助六の宿 貞千代」という日本旅館を予約しておきました。
 鉄筋コンクリートなんだけれども、外観も内装も雰囲気の良い日本旅館。翌日の柴又行きルートがよく分かっていなかったので、帳場で尋ねたのですが、とても親切に、かつフレンドリーに教えてくれました。ええ感じやわ~
 温泉ではないですが、大浴場に24時間入ることができるのもありがたい。あちこち歩き回った体にしみいります。
 こうして一日目を終えました。長くなりましたので、柴又編はまた日を改めて。

無題2008年10月19日

 10/17(金)、またまた梅田発19:40の通勤特急に乗るハメになってしまいました。四条大宮着20:20。やはり合奏参加が遅くなりました。
 スタジオでは、近藤君の指揮で『アレックス教授の冒険物語』を練習してはりました。私が着いたとき、ちょうど終止線まで行ったところだったので、以降の指揮を引き継ぎました。
 『ベルキス』と『ディスコ・キッド』がまだだと思い込んでいたものですから、その2曲を合奏しました。が、後で聞いたところによると、もう既に終えていたとのこと。2回やってもらっちゃったのです。皆さん、状況を把握せずにスター
トして済みませんでした。
 
 さて、人生勉強だ、油断大敵だと偉そうなことを書きましたが、本当のことを言うと意気消沈の一週間でした。腹が立つのではなく、気力が萎えてしまいました。どげんかせんといかんので、いつもより多めに呑みました。という訳で、今
日も虎党の宇野君と居酒屋へGOとなります。
 トランペットに柴田さんが入団されました。さあ、野球は忘れて歓迎会です。
なんせ宇野君は柴田さんとずっとしゃべっています。
 パーカスの野村さんが、「柴田さん、とってもかわゆい」と言わはります(居酒屋に柴田さんを誘ったのも野村さんです)。すると間髪入れずにクラの坂田さんが「野村さんも素敵なお姉さまです!」と返します、キラッキラな瞳で。男と
女ではなく、女同士でそれぞれの魅力を語り合うこともあるんですね(ちょっと待った、男と女でそんなん語り合ったら、かなりこそばゆいゾ)
 じゃあ、私にとって魅力的な同性って誰だろう、尊敬する人って誰だろう、と考えました。3人思い浮かびました。
 まず、音楽の世界で、フレデリック・フェネルさん。野球界から仰木彬さん。
そして映画界から渥美清さん。私にとって、偉大なる光の巨人たちです。ただし残念なことに、皆さん故人です。
 フェネルにはインタビューしたことがあり、かけがえのない思い出です。またフェネルさんの生演奏は何度も聴かせていただきました。フェネルさんが指をちょこっと上げただけで、TKWOが豊かなフォルテシモで応える様を鮮やかに思
い出します。
 仰木さんの門下生たちは、イチローをはじめバリバリ活躍しています。ワールドシリーズ進出が決まったフィリーズの田口選手も仰木門下生です。彼らの今があるのは、仰木さんのおかげに違いありません。
 寅さん映画全48作、先ごろようやく見尽くしました。本当に楽しかった。また、今年は渥美さんの十三回忌、寅さん制作40周年ということで、8月になんばパークスシネマでリバイバル上映が行われました。劇場で7本のリバイバルを
見させてもらいましたよ。それにしても竹下景子さん、きれいやったな… 特に、仰木さん、渥美さんとは酌み交わしたいとなあ、とよく思います。かなわぬ夢ですが。

無題2008年10月13日

先日、歩いていたら、ふっと甘い香りが漂ってきました。キンモクセイの香りでした。
 プロ野球のリーグ戦の順位もようやく決まり、ようやく本格的な秋が深まろうとしているように思います。
 そう、タイガースとジャイアンツのおかげで、仕事が全く終わらず、10/10(金)の合奏に参加できませんでした。申し訳ありません。私にとって初め
てのベルキス合奏を予定した日だったので、残念です。
 一野球ファンとして、ジャイアンツにはおめでとうを申し上げます。最大13ゲーム差をひっくり返すとは、すごい!恐れ入りました。
 タイガース・ファンとしては、天国から地獄に突き落とされたような1年でした。5ゲーム差くらいの頃から、生きた心地がしませんでした。
 でも、おかげでいい人生勉強になりました。いや、そう考えるようにしたいと思います。油断大敵。

無題2008年10月5日

 早いもので、10月の声を聞きました。酷暑、そしてゲリラ豪雨に襲われた夏も終わり、いよいよ本格的な秋を迎えようとしていますね。
 10/3(金)の合奏では、ここのところ続けている『ディスコ・キッド』と『アレックス教授の冒険物語』を採り上げました。プレーヤーのみんながこれらの曲を“鼻歌”で歌えるようになること、つまりイメージが頭の中に定着すれば
いいなと思います。
 9/28(日)には、右京ふれあい文化会館で臨時練習がありました。が、私は出張でお休みをいただきました。この日の「指揮者のひとりごと」は近藤君にお任せしたいと思います。ということで、私は旅のスケッチをしたためましょう。
 出張先は北海道。仕事のあと、せっかくなので休暇を取り、レンタカーで道南をまわりました。いい天気でした。
 運転は同僚のY先輩。「運転は俺に任せろ!」って言ってくれたもんですから。
カーナビもETCシステムも付いているので、私はやることなし。助手席にさえ座らず、後部座席で酔っ払っていました。ひどいもんです。
 けれども、Y先輩は嫌みひとつ言わはりません。ただ黙々と運転してくれるのです。
 そして、それが速い!しかもすごく安定しています。たとえきついコーナーでも、横Gや前後Gでバタバタするなんてことは一切ないのです。ただ一度だけ、猫が飛び出してきたときに急ブレーキを踏まはりましたが。
 1車線の道路で遅い車に引っかかったときには、さらに驚きました。僕だったら、グチグチ文句を垂れてイライラしてる態度を隠すこともできないですが、Y先輩はそんな様子を一切見せはりません。泰然自若とは、このことを言うのでしょう。
 センターラインがイエローから白の点線に変わった途端、あっという間にシフト・ダウン、涼しい顔で追い抜いて行くのです。
 いやあ、感服しました。Y先輩、本当にありがとう。また、ええ加減な後輩で済みません。これからも運転、よろしくお願いしま~す。

 Y先輩が連れて行ってくれたのは、小樽~ニセコ~函館~洞爺湖~支笏湖。ちなみに、たった一日半で、です。すごいです、僕なんか酔っ払ってただけなのに。
 印象深かったのは函館山からの眺めです。私たちが見たのは快晴で昼下がりの景色です。
 多くの方が、ガイドブックなんかで函館市街の風景を見たことがあると思いますが、現地で見えるのはそれだけじゃないんです。市街地から顔を上げると、ずっと遠く、内浦湾(噴火湾)の向こうに室蘭が見えます。
 左を向くと、松前の方まで続く海岸線がずっと見渡せます。
 振り向けば津軽海峡、その向こうには下北半島・津軽半島が。ひょいと一跨ぎで渡ってしまえるような錯覚に陥ります。
 想像をはるかに超えたパノラマでした。
 もう一つ挙げるとすれば、有珠山からの眺めですな。まるで地球から盛り上がった“血豆”のような昭和新山、その麓からロープウェイで有珠山に登ることができます。
 洞爺湖の向こうに聳え立つ“蝦夷富士”こと羊蹄山、振り返ると太平洋の大パノラマが拡がります。
 空を見上げるとまある~い雲が幾つも、艦隊のように並んでいます。地面を見るとその雲たちの影が見事にそのまま映っています。
 そういえば、なんか自分の足元も暗いな、と思って見上げると、雲の艦隊の旗艦がなんと真上に浮かんでいるのでした。
 
 自身3度目の北海道でしたが、過去2回はいずれも天気が悪かったので、良い天気の中、風景を楽しむことができたのは初めてです。あまりにも景色がでかく、ちょっとはまってしまいそうです。
 
 最後に、サミットで有名になった「ザ・ウィンザー ホテル 洞爺」に立ち寄ったときのこと。ロビーで外国人のフルート奏者の方がミニ・コンサートを開いてはりました。すごくよく響いていました。音響効果がとてもいい場所のようです。
 ちなみに私たちはコーヒーを飲みました。1杯900円。
 ついでなのでホテルのパンフレットをもらい、料金表を見てビックリ。一番安い部屋のオフ・シーズン料金が1泊35,700円!グランドプレジデンシャルスイートはシーズンに関係なく1泊1,365,000円!!

(↓この先は練習指揮者のひとりごとです↓)10/06追記
9月28日(日)の練習は、指揮者の木村さんがお休みの為、練習指揮者の近藤が代わりに指揮を務めました。
練習した曲はレスピーギの「シバの女王ベルキス」。
かつては吹奏楽コンクールの定番曲かつ難曲ですね。
これまでせせらぎではあまり演奏してこなかったジャンルの大曲。。。
とりあえず日曜の練習では第3楽章と第4楽章をなんとか一通り練習することができてホッとしました。
これからどこまで完成度が高められるか楽しみですね。

ある研究によると、シバの女王はイエメン地方のシバ国の女王で、とても毛深かったそうです。
体毛を剃る習慣のあるイスラエル国のソロモン王(ユダヤ人)はシバの女王が面会を求めた際に
そのスネ毛を見てえらく驚き、脱毛剤(シェービングクリーム?)を調合してあげたそうです。
のちにユダヤの伝説ではその体毛から、シバの女王=魔女(!)となり、
バビロン捕囚(ユダヤ人の強制連行)を行った新バビロニア王国の
ネブカドネザル2世の生みの親(異説あり)として恨まれることとなったそうです。

失礼な話ですね!