無題2008年10月5日

 早いもので、10月の声を聞きました。酷暑、そしてゲリラ豪雨に襲われた夏も終わり、いよいよ本格的な秋を迎えようとしていますね。
 10/3(金)の合奏では、ここのところ続けている『ディスコ・キッド』と『アレックス教授の冒険物語』を採り上げました。プレーヤーのみんながこれらの曲を“鼻歌”で歌えるようになること、つまりイメージが頭の中に定着すれば
いいなと思います。
 9/28(日)には、右京ふれあい文化会館で臨時練習がありました。が、私は出張でお休みをいただきました。この日の「指揮者のひとりごと」は近藤君にお任せしたいと思います。ということで、私は旅のスケッチをしたためましょう。
 出張先は北海道。仕事のあと、せっかくなので休暇を取り、レンタカーで道南をまわりました。いい天気でした。
 運転は同僚のY先輩。「運転は俺に任せろ!」って言ってくれたもんですから。
カーナビもETCシステムも付いているので、私はやることなし。助手席にさえ座らず、後部座席で酔っ払っていました。ひどいもんです。
 けれども、Y先輩は嫌みひとつ言わはりません。ただ黙々と運転してくれるのです。
 そして、それが速い!しかもすごく安定しています。たとえきついコーナーでも、横Gや前後Gでバタバタするなんてことは一切ないのです。ただ一度だけ、猫が飛び出してきたときに急ブレーキを踏まはりましたが。
 1車線の道路で遅い車に引っかかったときには、さらに驚きました。僕だったら、グチグチ文句を垂れてイライラしてる態度を隠すこともできないですが、Y先輩はそんな様子を一切見せはりません。泰然自若とは、このことを言うのでしょう。
 センターラインがイエローから白の点線に変わった途端、あっという間にシフト・ダウン、涼しい顔で追い抜いて行くのです。
 いやあ、感服しました。Y先輩、本当にありがとう。また、ええ加減な後輩で済みません。これからも運転、よろしくお願いしま~す。

 Y先輩が連れて行ってくれたのは、小樽~ニセコ~函館~洞爺湖~支笏湖。ちなみに、たった一日半で、です。すごいです、僕なんか酔っ払ってただけなのに。
 印象深かったのは函館山からの眺めです。私たちが見たのは快晴で昼下がりの景色です。
 多くの方が、ガイドブックなんかで函館市街の風景を見たことがあると思いますが、現地で見えるのはそれだけじゃないんです。市街地から顔を上げると、ずっと遠く、内浦湾(噴火湾)の向こうに室蘭が見えます。
 左を向くと、松前の方まで続く海岸線がずっと見渡せます。
 振り向けば津軽海峡、その向こうには下北半島・津軽半島が。ひょいと一跨ぎで渡ってしまえるような錯覚に陥ります。
 想像をはるかに超えたパノラマでした。
 もう一つ挙げるとすれば、有珠山からの眺めですな。まるで地球から盛り上がった“血豆”のような昭和新山、その麓からロープウェイで有珠山に登ることができます。
 洞爺湖の向こうに聳え立つ“蝦夷富士”こと羊蹄山、振り返ると太平洋の大パノラマが拡がります。
 空を見上げるとまある~い雲が幾つも、艦隊のように並んでいます。地面を見るとその雲たちの影が見事にそのまま映っています。
 そういえば、なんか自分の足元も暗いな、と思って見上げると、雲の艦隊の旗艦がなんと真上に浮かんでいるのでした。
 
 自身3度目の北海道でしたが、過去2回はいずれも天気が悪かったので、良い天気の中、風景を楽しむことができたのは初めてです。あまりにも景色がでかく、ちょっとはまってしまいそうです。
 
 最後に、サミットで有名になった「ザ・ウィンザー ホテル 洞爺」に立ち寄ったときのこと。ロビーで外国人のフルート奏者の方がミニ・コンサートを開いてはりました。すごくよく響いていました。音響効果がとてもいい場所のようです。
 ちなみに私たちはコーヒーを飲みました。1杯900円。
 ついでなのでホテルのパンフレットをもらい、料金表を見てビックリ。一番安い部屋のオフ・シーズン料金が1泊35,700円!グランドプレジデンシャルスイートはシーズンに関係なく1泊1,365,000円!!

(↓この先は練習指揮者のひとりごとです↓)10/06追記
9月28日(日)の練習は、指揮者の木村さんがお休みの為、練習指揮者の近藤が代わりに指揮を務めました。
練習した曲はレスピーギの「シバの女王ベルキス」。
かつては吹奏楽コンクールの定番曲かつ難曲ですね。
これまでせせらぎではあまり演奏してこなかったジャンルの大曲。。。
とりあえず日曜の練習では第3楽章と第4楽章をなんとか一通り練習することができてホッとしました。
これからどこまで完成度が高められるか楽しみですね。

ある研究によると、シバの女王はイエメン地方のシバ国の女王で、とても毛深かったそうです。
体毛を剃る習慣のあるイスラエル国のソロモン王(ユダヤ人)はシバの女王が面会を求めた際に
そのスネ毛を見てえらく驚き、脱毛剤(シェービングクリーム?)を調合してあげたそうです。
のちにユダヤの伝説ではその体毛から、シバの女王=魔女(!)となり、
バビロン捕囚(ユダヤ人の強制連行)を行った新バビロニア王国の
ネブカドネザル2世の生みの親(異説あり)として恨まれることとなったそうです。

失礼な話ですね!