読む。2009年9月8日

9/4(金)、ちょうど一ヵ月後の「バンビオLIVE!」に向け、
4曲合わすことができました。
単に4分音符を演奏する場合でも、
その裏拍を意識することはとても重要だと思います。
(半拍とは限らず、3分の1拍や4分の1拍の場合もあるでしょう)

実際、音になってきているものを聴いていると、
いい線いっているように思いました。
ひとりひとりにとって、いかがだったでしょうか?

さて、このところ読んでいるスコアは、
「バンビオLIVE!」用のものです。
私にとってはすべて再演もの。
かつての書き込みを読み直して、
「あの時はこんな風に考えていたのか。
でも、やっぱりこうしよう」てな具合に、
消しゴムで消して新しい書き込みを加えたり。
結構面白いです。
が、ぼちぼち新しいスコアも読みたいな、と。

7月の定演後、少し余裕ができたので、ひっさりぶりに本を買いました。
平積みしてある本の中から、
この秋に映画化されるということで、
何の気なしに山崎豊子さんの『沈まぬ太陽』を選びました。
文庫本で全5巻。
事前情報、ゼロでした。

軽い気持ちでの選択でしたが、
思いも寄らない展開を生みました。

全巻読んだ訳ではないので断言はできませんが、
この物語は、あるサラリーマンの半生を描いた作品です。
最初の2巻、中近東やアフリカを約10年間たらいまわしにされます。
アフリカの営業所では、日本人は主人公ひとりっきり。
その辛さ、もちろん理解できるなどというのはおこがましいのですが、
同じサラリーマンとして、想像できないことはありません。
会社というものの酷たらしさを感じずにはいられません。
辛くて辛くて、少しずつしか読めませんでした。

現在、ようやく第3巻なのですが、
主人公の勤める航空会社の旅客機が墜落、
520人の尊い命が奪われます。
そう、「御巣鷹山」なのです。
小説では「国民航空」としてありますが、
「日本航空」であるのは明らかです。
既に国内勤務となって約10年の主人公は、
遺族係として働きます。
2~3頁読むたびに慟哭してしまいます。
全然読み進むことができないのです。

こんなに辛い本とは思いもせず入手してしまいましたが、
今は何とか最後まで読みきることが大事だと思っています。

映画は渡辺謙さん主演ということで
大変興味深く、楽しみではありますが、
読むだけでも大変なのに、
果たして映画館へ足を運ぶことができるかどうか、
甚だ不安です。