2017年02月

『ミス・シェパードをお手本に』を観る2017年2月8日

英国の偉大な女優マギー・スミス。
彼女をご存じない方でも、
『ハリー・ポッター』シリーズでマクゴナガル先生を演じた女優、
と言えばピンと来るかと。

マギー演じるミス・シェパードは実在の人物。
北ロンドンのガムデン・タウンで路上生活、
というか車の中で暮らし続けました。
駐車違反が厳しくなって困っているミス・シェパードを見るに見かねた劇作家アラン・ベネットが、
自宅ガレージを貸してあげることに。
ミス・シェパードはそれからまさかまさかの15年間、死ぬまで居座り続けます。
取り立てて大きな事件が起こるわけでもないのに、
見事に見せてくれる映画でした。

さて、ガムデン・タウン「グロスター・クレセント通り」というのは、
作家などの文化人が多く暮らすそうで、
吹奏楽に関係あるところでは作曲家のヴォーンウィリアムズも住んでいたそうです。
映画にはヴォーンウィリアムズ夫人が登場します。

ミス・シェパードはかつてピアニストでした。
若き日の彼女を演じるのはクレア・ハモンド。
私は知りませんが、イギリスを代表する若手ピアニストだそうです。

マギーが昔を懐かしむようにピアノを弾いていると、
クレアがオーケストラをバックにコンチェルトを弾いているシーンに切り替わっていきます。
その曲がショパンの『ピアノ協奏曲第1番』。

JEUGIA に立ち寄って同じ演奏を探しましたが、見つからなかったので、
おそらく定盤中の定盤であろう、アルゲリッチのショパンを買って帰りました。

天国の島2017年2月6日

私、今頃になって日テレの『 THE 鉄腕 DASH 』に嵌っております。
TOKIO メンバーの発言を聞いていると既に20年くらいの歴史がある番組のようですが、
私が観るようになったのはここ2~3年のこと。
いやはや、お恥ずかしい限りです。

TOKIO というと、リーダーの城島茂さんを筆頭に、かなりいい年齢に達してはりますわな。
このクラスになると大概はスタジオにいて、
若手の VTR を観ながらアレコレ言ってるパターンが多いと思うんです。
が、TOKIO は、「 DASH 島」であれ「ゼロ円食堂」であれ、全員現場ですもんね。
全編 VTR で、そこに登場するのは TOKIO 自身。
恐れ入ります。

テーマやバックグラウンドで使用される楽曲も気になっておりました。
管弦楽ではなく、明らかに吹奏楽のサウンドだからです。
邦人作品のようやなぁ、
もしかしたら吹奏楽コンクールの課題曲とちゃうかなぁ、
と思いつつ、
長いことほったらかしにしていました。

昨日思い立って調べてみたら、予感的中。
2011年度の吹奏楽コンクール課題曲『天国の島』(佐藤博昭作曲)でした。
耳から離れません。

久々に夜勤する2017年2月5日

依願退職する人がいるもので、
その穴を埋めるために私も夜勤しなければならなくなりました。
昨年夏の定期異動での転出者の穴埋め以来、
約半年ぶりの夜勤。
勤まるかどうか心配でした。
仕事内容もさることながら、起きていられるものかと。

アブナイ時間帯が何度かありましたが、
ストレッチしたり、
『北海の大漁歌』のスコアに目を通したりして、
何とかしのぎました。

夜勤を終えて帰りの電車に乗った途端、
とても懐かしい感覚に包まれました。
半端ない解放感です。
皆さんが働いてはる昼間に、
正々堂々、自分の時間が使える喜びです。

電車で一眠りし、
映画を観て、
コーヒーを飲んで、
スコアを読んで …
と考えるだけで嬉しくなります。

分解、組立2017年2月4日

2月3日(金)、節分は、

ピッコロ × 1
フルート × 2
B♭クラリネット × 6
アルト・サックス × 3
トランペット × 5
ホルン × 5
トロンボーン × 1
テューバ × 1
パーカッション × 1

そして私の計26人で合奏を行いました。

高校を卒業してから2年。
私が3年生だった時の1年生が3年になった年の、夏のコンクール。
京都大会での後輩たちの演奏は素晴らしかった。
普通に考えたらそれより上手になっている筈の関西大会での演奏が今一つ。

恩師によると、京都大会のあと、もう一度分解したまでは良かったものの、
組み立て直しきれずに関西大会を迎えてしまったとのこと。

その数年後。
『ダンス・フォラトゥラ』を演奏して全国大会まで出場した後輩たちの、
お正月の定期演奏会。
コンクールの緊張感から解放された『ダンス・フォラトゥラ』は、
それまでのどんな大会での演奏よりも素晴らしかったと思います。

が、同じ定演での『オセロ』はお世辞にもいい演奏とは言えませんでした。
スコアが透けて見えてこないのです。
ちゃんと分解する過程を踏んでいないことは明白でした。
秋の全国大会への対応に追われていただろうことは充分想像がつきますが。

さて、今のせせらぎは、音程とリズムに特に注意を払いつつ、各曲の分解作業中。
例えば昨日は、
『 GR 』のリハーサル記号47から10小節だけに限定し、
まずは一通り合わせてみてから、
・16分音符の音階を奏する楽器群
・3連符で分散和音を奏する楽器群
・音を伸ばして和音を形成する楽器と、旋律を奏する楽器群
の3群に分解。
各群ごとに合わせてみてから、
全群で合わせてみる、
という練習をしました。

演奏会に向けて全曲が出揃い、
先月の日曜練習に向けて全曲に一通り当たってきました。
楽員諸氏に各曲の全体像はほぼ掴んでもらえたかと思います。
次は細部を詰めていく作業が必要だと考えています。
『 GR 』は毎回、ただし小節を限定して、
他の曲はプログラムに沿って、行けるところまで。

分解しては組み立てて、を積み上げていければなぁと思っています。

歩いても歩いても2017年2月1日

いしだあゆみさんの名曲でも、
映画の題名でもありません。
今朝は「歩いても歩いても」温まりませんでした。

氷点下には違いありませんが、
今年一番の寒さという訳ではなかった筈なのに、
京都の底冷えを一番感じました。

もうすぐ立春。
とはいえ、寒さの本番はこれからなのかも知れません。