ピアノ協奏曲2017年2月21日

吹奏楽をやっていると時々、
発音後に音が減衰していくタイプの楽器が聴きたくなります。

ピアノ
アコースティック・ギター
ハープ
マリンバ
etc.

先日観た映画『ミス・シェパードをお手本に』の影響からか、
ピアノ協奏曲が特に聴きたくなりました。

ショパンの『ピアノ協奏曲第1番』も良かったですが、
やっぱり私にとっての一番はラヴェルの『ピアノ協奏曲ト長調』です。

私が長年聴き続けてきたラヴェルは、
ピアノ:アレクシス・ワイセンベルク
指揮:小澤征爾
管弦楽:バリ管弦楽団
の演奏。

最終の第3楽章、その最後の一発でトランペットが派手に音を外します。
が、そんなこと、どうでもいいのです。
テクニックがどうのこうのではなく、
表現が素晴らしいのです。

深々と雪降り積もる夜には必ず聴きたくなります。
ストラヴィンスキーの『ペトルーシュカ』とともに。
不思議とそうなのです。

30年以上、ワイセンベルク & 小澤 & パリ管にこだわってきたのですが、
たまには違う演奏も聴いてみようと思って数年前に買ったのが、
ピアノ:マルタ・アルゲリッチ
指揮:クラウディオ・アバド
管弦楽:ロンドン交響楽団
どうやら、屈指の名演の評価を得ているようです。
うむうむ。

つい最近には、
ピアノ:エレーヌ・グリモー
指揮:デイヴィッド・ジンマン
管弦楽:ボルティモア交響楽団
のバージョンを買い求めました。
ピアノのグリッサンド、各楽器(特に管楽器)の音色が明晰。
録音の力も大きいかも知れませんが、スコアが透けて見えてくるかのような好演。
うん、買ってよかった。

そしてワイセンベルク & 小澤 & パリ管に戻ってみました。
才気煥発な若き日のマエストロ小澤が引っ張ってます。
パリ管、必死に喰らい付いてます。
ワイセンベルク、余裕のドライヴ。
やっぱ、これやわ。