『学ぼう指揮法』を読む2017年6月6日

ちょっと前、
山本訓久著『新版 学ぼう指揮法 Step by Step -わらべ歌からシンフォニーまで』
という本を読みました。

勤務先の近所の丸善ジュンク堂にあるのを見ては、
買うべきか、買わざるべきか、
長いこと逡巡した本です。
内容が濃そうですから。

思い切って買った後もなかなか読み始めませんでした。
分厚くて、持ち歩くのを逡巡したのです。

が、そんなこと言ってたらいつまで経っても読めないので、
思い切ってカバンに入れて、
通勤電車で読み始めてみたら …
なんと、スイスイ読めたのです。
明快な解説書でした。

指揮する人なら誰でも一度は、
齊藤秀雄先生の『指揮法教程』を読んだことがあると思います。
指揮の動きのバイブルといった感があります。

山本訓久先生の『学ぼう指揮法』は、その応用編という感じがしました。
譜例に基づいた動きの解説がとても分かりやすかった。

指揮の動きの基本は、脱力。
打点に入る一瞬だけ力を入れて、それ以外は脱力。
が、力を抜くことって、ホント難しい。

力を入れる一瞬、
つまり打点を叩く際、
どこに力を入れるか?
『指揮法教程』では「下膊(かはく)」と書いてありました。
ヒジと手首の間のことです。
それより細かいことは書いてなかったと思います。

私は、ヒジと手首の間の、小指側のことだと思いました。

が、『学ぼう指揮法』によると、
ヒジと手首の間の、親指側に力を入れるとなっていました。

指揮棒を握ったときの腕の動き、
筋肉の収縮を考え合わすと、
なるほど、親指側のほうが自然です。

とてもいい勉強になりました。

もちろん、勉強になったことはまだまだあります。