『楽譜の風景』を読み始める2017年6月7日

山本訓久著『新版 学ぼう指揮法 Step by Step -わらべ歌からシンフォニーまで』
の中のコラムで、
岩城宏之著『楽譜の風景』(岩波新書)が紹介されていました。

新書なら持ち歩くのに軽くていいなぁ。
ということで丸善ジュンク堂で探すけど、
見つかりません。
店員さんに調べてもらったら、
既に絶版になっているとのこと。

ありゃりゃ。

絶版なら仕方ないな、
と思い始めたそのとき。
以前、
やはり絶版となったウォルター・スコット著『アイヴァンホー』を、
古本屋さんに探してもらって入手したことを思い出しました。
アッペルモント作曲『アイヴァンホー』を演奏した際、
勉強のために読んだのでした。

今回も同じ古本屋さんに頼んで『楽譜の風景』を手に入れることができました。

最初のお話は、
シューベルトの悪筆について。

当たり前すぎる話ですが、楽譜は手書きの時代。
シューベルトはアクセント「>」を横長に書きすぎる癖があったようで、
もう殆ど dim. に見えてしまうそうなのです。
浄書するのは作曲家とは別の人なので、
本来アクセントだったところが dim. に置き換わってしまったのが多々あるそうです。

演奏者泣かせの楽譜というのは、
いつの時代も変わらないようですな。