初めて被災地を訪れる2017年10月19日
6年前の「みちのく一人旅」で、
福島・宮城・岩手・秋田の各県を訪ねました。
福島で崩れかけた家を見たり、
仙台では新幹線の車内から、屋根にブルーシートのかけられた建物を数多く見ました。
が、内陸部の旅だったので、
この時は津波の被害を全く目にしませんでした。
今回は会社の OB の O 田さん、M 田さん、現役の先輩 Y 田さん、そして私の4人で、
三陸海岸沿いを巡ってみることにしたのです。
東京から「やまびこ」に乗車、
まずは一ノ関に向かいます。
一ノ関で大船渡線に乗り換え、
気仙沼へ。
カモメが飛び交い、
今はゆったりした雰囲気の漂う魚市場ですが、
土地の人のお話によると、
震災では屋根まで水に浸かったそうです。
漁港近くの「お魚いちば」には浸水深表示板がありました。
アップなので高さが分からないと思います。
現地で目測したところ、
約4メートルでした。
気仙沼の町中を車でまわりましたが、
更地になっているところが多く見られました。
復興住宅も建ってはいるのですが。
気仙沼からは、
大船渡線 BRT で、
大船渡市の盛駅へ向かいます。
BRT とは、「バス・ラピッド・トランジット」の略。
日本語にすると「バス高速輸送システム」となるそうです。
東日本大震災で甚大な被害を受けた線区の復旧がままならないため、
鉄道敷を舗装してバス専用道としたり、
仮設住宅や病院等の近くの一般道を通ったりと、
地域の足を JR が何とかして確保するシステムのようです。
実際に乗ってみると、走路の殆どは一般道。
が、気仙沼駅からしばらくの間は、
下の写真のように鉄道敷を利用した専用道でした。
大船渡線 BRT の途中、
大きな町としては陸前高田が挙げられるでしょう。
「奇跡の一本松」も車中から見ることができました。
巨大な防潮堤が築かれ、
高台の造成工事も急ピッチで行われているようです。
が、町は壊滅していました。
盛駅で三陸鉄道南リアス線に乗り換え。
トンネルを抜けると小さな入り江、
またトンネルを抜けて入り江。
三陸海岸を実感する行程です。
入り江ごとに、津波で流されたあとを沢山見ました。
胸塞がる旅でした。
が、行くべき旅でした。