2018年01月

冬の朝2018年1月31日

京都の気温が一番低くなるのは、
統計的にみると2月1日なんだそうです。
どこかで聞きました。

毎朝40分くらい歩いていますが、
ここ最近は体が温まりません。
まさしく寒さの底ですね。

今朝、京都御苑の地べたを写したのですが、
何だか分かりますか?

20180131京都御苑の霜柱

正解は霜柱。
踏みしめるとザクザクして気持ちのいい、アレ。
久しぶりに出会いました。

京都御苑には早咲きの梅も咲いていました。

20180131京都御苑の早咲きの梅

底冷えが続きますが、春の足音も聴こえてきているようです。

『オリエント急行殺人事件』を観る2018年1月30日

アガサ・クリスティーの原作を読んだことも、
1974年のシドニー・ルメット監督作を観たこともありません。
昨年12月から公開中のケネス・ブラナー監督作が、
私にとっての初『オリエント急行殺人事件』鑑賞です。

勤務先の映画好きの I 先輩から、
「『オリエント急行殺人事件』がとってもいいから、観に行くように」
と強く勧められたというか命令されたというか、
いやいや何も言われなくても観に行くつもりだったのですが。。。

吹奏楽人にとって『オリエント急行』は馴染み深い。
フィリップ・スパーク作曲の『オリエント急行』を演奏したことがある、
という吹奏楽人はかなり多いと思います。

私は「オリエント急行」というものを初めて見ました。
もちろん映画の中で。
作りものには違いないでしょうが、
超豪華さがビシバシ伝わってくる映像美でした。

パトリック・ドイルによるスコアも超豪華。
スパークの『オリエント急行』は軽快な感じですが、
ドイルの音楽には雄大さを感じました。

こんな鉄旅、してみたいものですなぁ~
もちろん、殺人事件は起こって欲しくないですが。

列車も豪華なら、出演陣もオールスター・キャスト。
殺される役はジョニー・デップが演じていました。
今、練習中の『パイレーツ・オブ・カリビアン』のジャック・スパロウ船長ですな。
妙な感覚です。

乗客には他にジュディ・デンチやペネロペ・クルスもいるし …
って、デイジー・リドリーも居てますがな。
『スター・ウォーズ・エピソード7』以降のヒロインですな。

公開したての『デトロイト』には、
フィン役のジョン・ボイエガも出てるし、
役者の仕事は『スター・ウォーズ』だけではありませんでしたな。

当たり前のことですが。

2018年初・日曜合奏2018年1月29日

1月28日(日)は、
右京ふれあい文化会館の創造活動室を借りて朝から夕方までの合奏を行いました。

参加できたのは、

ピッコロ × 1
フルート × 1
バスーン × 2
E♭クラリネット × 1
B♭クラリネット × 7
アルト・サックス × 3
テナー・サックス × 1
バリトン・サックス × 1
トランペット × 6
ホルン × 4
トロンボーン × 3
ユーフォニアム × 3
パーカッション × 2

そして私の計36人。

相変わらず寒い一日でしたが、
かなり頑張って集合してくれはりました。

日曜合奏ではやり残しがないよう、
全曲やってほしいと数年前の実行委員会からお願いされました。
今でもその思想は引き継がれている筈(もし変更されているなら教えてください)なので、
2018年初の日曜合奏となる1月29日までに何とか全曲に当たってきましたし、
1月29日に全曲合奏できるよう個人的にも準備してきました。

『パイレーツ・オブ・カリビアン』全5楽章を練習した1月26日(金)。
寒くて寒くて仕方ないなぁと思っていました。
土曜日になっても寒くてしようがないので、
「もしや?」と思って体温計を脇に挟んでみると、
大したことはないのですが発熱していました。
あの寒さは悪寒だったんですね。
気付かないとは …

そんな訳で27日(土)は外出せず、
おとなしく譜読みに明け暮れました。
寝込んだところでどうせすぐには治らないし、
かと言って遊びに出掛けては悪化するばかりでしょうから、
きっと音楽の神様が「勉強してなさい」と言ってくださったのだと思います。

そして28日(日)。
最近よく練習していた『パイレーツ・オブ・カリビアン』。
これも割と最近に当たっていた『ジャングル大帝序曲』。
大曲の『リヴァーダンス』と『オペラ座の怪人』。
この4曲をガッチリ稽古し、
残り7曲は約束通りとにかく「こする」ようにしようと思っていました。

ただし、
よくやる「全曲ぶっ通し」は回避しようと思っていました。
未だ一曲一曲を弾き通す基礎が固まっていない時期のぶっ通しは、
負荷が大きすぎて逆効果ではないかな?

一通り経験しておくのと、
全曲ぶっ通しとでは負荷が全く違うので。

などなど考えながら、
まずは『パイレーツ・オブ・カリビアン』から合わせたのですが、
この一曲だけで午前中いっぱい使いました。

昼休み明けには『リヴァーダンス』を頑張り、
午後帯の半分くらいを使いました。

ということで『オペラ座』と『ジャングル大帝』と7曲を、
とにかく「こする」対象にしました。

限られた時間で音楽造りしていくのと、
とにかく経験値を上げることを両立していくのは、
とても難しいです。

しばらくはこんな感じで日曜日の練習を進めていくことになるでしょう。

通し稽古ももちろん視野には入れていますが、
焦らず行きましょうか。

初めての楽曲2018年1月27日

1月26日(金)は、

ピッコロ × 1
フルート × 2
バスーン × 1
E♭クラリネット × 1
B♭クラリネット × 8(見学1含む)
トランペット × 5
ホルン × 3
トロンボーン × 2
ユーフォニアム × 3
テューバ × 1
パーカッション × 4(見学1含む)

そして私の計32人で合奏しました。

1月28日の日曜合奏までに兎にも角にも第31回せせらぎコンサート演目すべてに当たってみる。
さすがにちょっとオーバー・ペースなんとちゃうかと思ってましたし、
無理せずできた曲まででよいと思ってました。
が、なんとか到達できました。

『パイレーツ・オブ・カリビアン』全5楽章のうち、
最後に残っていた ” 海賊の洞窟へ! ” を合わすことができたからです。

この曲を譜読みしていて、
かつて演奏したことがあるような気がしてきました。
合奏で実際に音にしてもらって、
やっぱり聴いたことがあると思いました。

が、合奏中には思い出すことができず …
今、この稿を書きながら思い出しました。

ロバート・スミスの『海の男達の歌』です。

そういえば、
かつて『海の男達の歌』を練習していた時、
今は退団しておられる Perc. の O さんが、
「『海の男達の歌』って、『パイレーツ・オブ・カリビアン』に似てるなぁ~」
と呟いてはったのを思い出しました。

私は『パイレーツ・オブ・カリビアン』を知らないので、
O さんとは逆に、
「『パイレーツ・オブ・カリビアン』って、『海の男達の歌』に似てるなぁ~」
と感じました。

何を隠そう私、映画館で『パイレーツ・オブ・カリビアン』を観たことがありません。
よくテレビでもかかっていますが、
それも観たことありません。
断片的に横目で見たことはありますが。

こういう楽曲の演奏は、
『リヴァーダンス』などと同じく、
私にとってはチャンスなのです。
聴いたことがないのを、
スコアの読み込みのみからスタートさせる。

ブザンソンのコンクールでいきなり初見の現代曲の指揮をさせられる。
ってことと比べたら全然違うかも知れませんが、
チャレンジングな取り組みであることには変わりありません。

知らない楽曲を準備して初合奏に備える。
そして実際に音を出してもらう。
指揮者にとって一番楽しみな時間だと言えるでしょう。

あまりの寒さと夜勤明けのクタクタ感とが相俟って、
またも体調最悪な中での合奏でしたが、
なんとか参加できてよかったです。

周辺視野2018年1月26日

細かい楽譜を読むのがいよいよ辛くなってきました。
特に合奏中にスコアを見てもよく分からず、
老眼鏡をかけたまま指揮することも増えました。

パート譜を見て、
指揮者を見て、
また楽譜に目を戻したとき、
焦点がすぐに合わず苦労する、
という奏者の方の話を聞いたこともあります。

もちろん耳を澄ますことが大切ですが、
合奏するには目も重要です。

視線移動が難しくなってきたら、
奏者にとって完璧に楽譜を覚え込むのは大変ですから、
やはり楽譜を見るのをメインにして、
周辺視野で指揮者を見るのがいいのではないかと思います。

ただし、
テンポ変化が激しいかったり、
他のプレイヤーとのアイ・コンタクトが必要だったり、
周辺視野だけでは対応しきれないこともあると思います。

難しいですな~

積雪2018年1月25日

京都も雪が積もりました。

朝一番の用事があって出掛けましたが、
アイスバーンになっているところだらけ。
何度も足を取られそうになりましたが、
幸い尻餅をつくまでには至りませんでした。

が、後ろで大きな音がしたので振り返ると、
高校生が自転車で転んでいました。

今日は籠って合奏の準備をします。
「晴耕雨読」ならぬ、
「晴耕雪読」です。

紙の重み2018年1月22日

『広辞苑第七版』が出版されました。
テレビのニュースでもやってたし、
街の本屋さんにどっさり積まれているのも目にします。

『舟を編む』という映画が数年前にかかりました。
辞書編纂に取り組む人たちを描いた物語。
実に味わい深い一本でした。

ふと、映画の思い出に浸りました。

自宅には『広辞苑第二版補訂版』があります。
父が買ったものですが、
私も子供の頃からお世話になっていて、
今でも現役です。

会社のデスクには『広辞苑第五版』を置いています。
もともとは部署の共用として、部署の本棚に並べてありました。
が、世の中、電子化一直線。
部長の「断捨離」大号令のもと、
他の辞書や時刻表などと共にあわやゴミ箱行きになりかけた際、
私が貰い受けることにしたのです。

パソコンやスマホでいろんなことができてしまう世の中です。
調べものもネットで簡単。
が、アナログでアナクロな私には、そのやり方は合わないのです。
重くても、やっぱり紙をめくりめくりしながら調べる方が性に合ってます。

どんなに重くても紙のスコアを持ち歩いて読むのと同じ感覚です。

アルヴォ・ペルト2018年1月21日

『わたしは、幸福(フェリシテ)』という映画を観ました。

舞台は中央アフリカのコンゴ民主共和国、その首都・キンシャサ。
「幸福」を意味する名のフェリシテは、バーの女性歌手。
彼女が絶望の中から幸せを見つけ出していく物語です。
ざっくりまとめると。

絶望の底にあるフェリシテの心情を表現するためだと思うのですが、
オーケストラが静謐な作品を演奏するシーンが何の脈略もなく挿入されます。

後で調べてみると、演奏しているのはキンバンギスト交響楽団。
キンシャサのアマチュア・オーケストラなんだそうです。
いかにもアマチュアな風情を漂わせているんですが、
音そのものは凄くしっかりしていました。

作曲はアルヴォ・ペルト。
1935年、エストニアの生まれ。

私はペルトを全く知りません。
初めて聴いたと思うのですが、強く惹きつけられました。

劇中、一番印象に残ったのが『フラトレス』という楽曲。
後日、タワレコでベルリン・フィルの CD を買い求めました。
今、聴いています。
心がとても静かです。

ソロを被せることを奨励しています。2018年1月20日

1月19日(金)は、

ピッコロ × 1
バスーン × 2
E♭クラリネット × 1
B♭クラリネット × 7
アルト・サックス × 3(見学1含む)
トランペット × 6
ホルン × 4
ユーフォニアム × 2
テューバ × 2
ピアノ × 1
パーカッション × 3(見学1含む)

そして私の計33人で合奏しました。

ここのところ、
「ソロ(独奏)」と指示されている楽譜であっても、
ジャンジャン被せていこう、
つまり、
複数の人で吹いていこうと呼びかけています。

あるいは、
本来は担当楽器がない場合に演奏すべしと書いてある「 cue 」。
これも、
担当楽器が居てもドンドン被せていこうと奨励しています。

(あるいは、
やはり一人でソロを弾く場合であっても、
ソロを弾く人を固定せずにジャンジャカ回していこうとも呼びかけています。
昨日の『蘇州夜曲』でアルト・サックス・ソロが固定だったのは、
今回は A さんで次回は B さんという感じの割り振りだったのかな?
それもいいと思います)

これにはいろんな意図がありまして、
まず単純に「弾きしろ」を増やしたいのです。

そもそもが週一回の全体練習ですから、
絶対的な弾く量が不足しています。

「ソロ」と指定された楽譜を、
同じ楽譜を見ている同一パートの人がスタンバイしているだけではもったいないと思うのです。

バックアップの意味もあります。

本番ではやっぱり「ソロ」でやってほしいとお願いするかも知れません。

が、
その人だけしか練習していなかったら、
突発事態、
つまりソリストがインフルエンザで出演できなくなった場合など、
対応できなくなるのです。

また、
ソロ=好き放題ではない、
という感覚を磨いてほしいとも思っています。

伴奏してくれるバックがいてくれて初めてソロは成立すると考えています。

ソリスト自体が複数いれば、
まずソリストの中で合わせる苦労があると思います。

それを踏まえたうえでのソロを弾いてもらえたら素晴らしいだろうなと思うのです。

また、
いろんな人がソロを担当してみることで、
バックも「受け方」を変えなくてはという工夫が必要になると思います。

そういった変化を促していくのにもいいかなと思っています。

気持ちを込めて2018年1月12日

1月12日(金)は、

ピッコロ × 1
フルート × 2
E♭クラリネット × 1
B♭クラリネット × 5
アルト・サックス × 4(見学1含む)
トランペット × 5
ホルン × 4
トロンボーン × 1
ユーフォニアム × 2
ピアノ × 1
パーカッション × 1

そして私の計28人で合奏しました。

楽器を演奏するのには、
気温が高すぎても低すぎてもいけません。
個人差があるでしょうが、
私は寒い方が駄目です。

今の時期、
演奏に苦労する奏者の方は多いと推察します。

と考えると、
こんなに寒いにもかかわらず、
せせらぎの合奏はなかなか充実した音が出ていると感じます。

ただし、
どうしても気になるのが、
一発目の発音。

一回やってみて、
「ああ、そうやった」って感じになって、
二発目はうまくいく。
そういうことが多いのです。

一発目から気持ちを込めた音が出たら、
さらに良くなるのにな、
と感じます。

指揮者に言われたから、
パート・リーダーに言われたから、
ファースト奏者に言われたから、
ではなく、
演者としての思いを一発目に込めてくれたら、
もっと良くなるのにな。

それがあれば、
私(指揮者)としての打ち返しもしやすいのです。