2018年08月
サヨナラ2018年8月30日
今年の夏の甲子園で、
私にとって衝撃的だった試合が二つありました。
一つ目は大会8日目の第3試合、
延長タイブレークまでもつれた「星稜 vs 済美」の試合。
もう一つは準々決勝の4試合目、
9回裏に劇的なドラマが待っていた「金足農業 vs 近江」の一戦。
※※※
「星稜 vs 済美」は、
8回表まで7-1で星稜がリードしていました。
このまま星稜が勝つかな、と思っていました。
が、8回裏に8点を入れた済美が逆転。
星稜7-9済美となりました。
8回裏の逆転は大きいです。
しかも、ルーズベルト・ゲームを上回っとるがな。
今度は済美の勝ちかなと思いました。
9回表。
星稜は2点を入れて再び同点とします。
9-9で延長戦に突入しました。
まさかまさかです。
目の離せないこの試合。
延長12回までどちらにも点が入らず、
延長13回、遂にタイブレーク。
13回表、星稜。
ノーアウト1、2塁からの攻撃で、
2点が入りました。
星稜11-9済美。
これで決着がついたかなと思いました。
が、忘れてはいけません。
13回裏は、
済美も、
ノーアウト1、2塁からの攻撃なのです。
一人バッターが出塁してノーアウト満塁となったあと、
逆転サヨナラ満塁ホームランが飛び出したのです。
星稜11-13済美。
劇的な結末にしばし身動きが取れませんでした。
※※※
「金足農業 vs 近江」は、
9回表まで金足農1-2近江で、
金足農の快進撃も遂にここまでかと思えていました。
ドラマは9回裏、金足農の攻撃です。
ノーアウト満塁でスクイズが決まって2-2の同点。
で一旦ストップするかと思いきや、
2塁ランナーが3塁を回って突っ込んできます。
1塁に送球された球がキャッチャーに返されますが、
本塁クロスプレーは走者のベースタッチが一瞬早く、セーフ。
金足農3-2近江。
金足農の逆転サヨナラ勝ちとなりました。
一つでも先の塁を狙う金足農の攻撃が見事だっただけでなく、
近江の本塁を守らんとする守備も見事。
勝負はほんの一瞬でした。
地面に突っ伏した近江のキャッチャーの姿が、
今も忘れられません。
フランス映画『オーケストラ・クラス』を観ました。
人生に行き詰まった壮年のヴァイオリニストが、
人種も、家庭の事情も様々な小学生たちにヴァイオリンを教えることになります。
集中力の続かない子供たちにイライラしたり、
弦楽四重奏からの誘いにぐらついたり。
子供たちも喧嘩したり、
親の反対にあったりで、
先生にも生徒たちにも紆余曲折があります。
が、最後にはなんとリムスキー=コルサコフの『シェエラザード』を見事に演奏します。
かつて、ブラジル映画で『ストリート・オーケストラ』というのがありました。
サンパウロのスラム街の学校のオーケストラを、
挫折したヴァイオリニストが指導していくというもの。
正直申して、似たようなストーリーだなと思いました。
が、似ていようがいまいが、
どちらも感動的な映画であることに間違いはないと思います。
特に『シェエラザード』の演奏が圧倒的で、
それだけで泣けてしまいます。
『ストリート・オーケストラ』がどうだったかは忘れましたが、
『オーケストラ・クラス』では、
ヴァイオリンを弾いた経験の全くない人だけで演じているそうです。
もちろん、音そのものは吹き替えされているだろうと思いますが、
ヴァイオリンを弾く姿そのものに嘘が感じられませんでした。
かなりのトレーニングを積んだうえでの撮影だったことが推察されます。
感服いたします。
第100回の記念となる夏の高校野球が幕を閉じました。
大阪桐蔭の史上初となる二度目の春夏連覇はなるのかに注目が集まったり、
毎日、レジェンド始球式が行われたり、
盛り上がった大会だったと思います。
相変わらず野球バカの私は、
今回もトーナメント表を付けながら楽しみました。
今大会から導入された延長タイブレーク。
賛否両論あると思いますが、
私は賛成です。
国際大会の潮流になりつつあると感じますし、
何より、
選手の「体」のためにいいと思います。
「精神」面を考えると、
体がボロボロになっても通常の延長戦を戦いたいと思う選手が多いかも知れません。
この試合で野球ができなくなるまでになってもいいと思うかも知れません。
そんな思いが伝わってくるからこそ、
プロ野球とは違う魅力があるのも確かです。
だからこそ、
球児たちを守るような工夫を、
大人が施す必要があると考えます。
その一つが延長タイブレークではないでしょうか。
準決勝前日が休養日になったのは数年前からだと思います。
思い切って、決勝前日も休養日にしてあげることはできないでしょうか。
大会としての盛り上がりに水を差すかも知れませんが、
選手の「体」を一番に考えてあげるべきではないかと思うのです。
8月24日(金)は、
ピッコロ × 1
フルート × 2
E♭クラリネット × 1
B♭クラリネット × 6
アルト・サックス × 1
トランペット × 3
ホルン × 2
トロンボーン × 5
ユーフォニアム × 3
テューバ × 1
パーカッション × 2
そして私の計28人で合奏しました。
台風一過で秋の空気に入れ替わるのかと思いきや、
南の湿った空気がドンドン入ってくるようで、
またもや蒸し暑くなりました。
先週のあの涼しさは、どこへ …
蒸し暑かったことで、
かえって演奏の調子はよかったと思います。
特に『恋』などはノリよくできたのではないでしょうか。
「夏フェス」に合いそうな曲ですもんね。
とはいうものの、
急激にではなく、
少しずつ涼しくなっていってほしいですな。
8月17日(金)は、
ピッコロ × 1
バスーン × 1
B♭クラリネット × 9
バス・クラリネット × 1
トランペット × 5
ホルン × 3
トロンボーン × 2
ユーフォニアム × 1
テューバ × 1
パーカッション × 1
そして私の計26人で合奏しました。
9月の出演機会に向けて、
『蘇州夜曲』『A列車で行こう』『まつり』の3曲を合わせました。
野外演奏であること、
バスーンの K さんにパーカッションに回ってもらうことなどに留意しながらの合奏。
ちょいと感覚の違う合奏ですが、
それはそれで面白く感じます。
ただし、少しだけ違和感がありました。
おそらく気温のせいだと思います。
涼しくなったのはとてもとてもありがたいのですが、
あまりにも急過ぎて、
皆さん、楽器の調整に戸惑っていたのではないでしょうか?
あるいは、楽器の調子が違うことに気付かない向きもあったかも知れません。
いずれにせよ、
季節の変わり目は難しいのです。
体調も、
楽器の調子も。
8月14日(火)。
夜勤で会社へ向かうため歩いていたら、
相国寺でこんな夕焼け空と出会いました。
まだまだ暑い日が続きます。
今日など、湿度100%ではないかと思う程、蒸し暑く感じました。
それでも、こんな空に出会いますと、
秋の気配を感じるのです。
「えっ!今頃?」と思う方が多いことでしょう。
私が育てたアサガオが咲くのは、例年、8月になってからなのです。
定例総会のため合奏がなかった8月10日(金)。
その翌朝、今年初めてアサガオが花開きました。
実は昨年、軒並み枯らしてしまいました。
枯れては新たに種蒔きして、
それがまた枯れてはさらに蒔いてを繰り返しました。
結局、数輪の花しか咲かず、種の収穫もほんのちょっとで終わりました。
なぜ、あんなに枯れてしまったのだろう?
水遣りし過ぎて根腐れさせてしまったのだろうか?
土が良くないのだろうか?
種苗店で新しい種を買ったほうがいいのだろうか?
答えが分からないまま、
鉢植えの土を大幅に入れ替え、
新しい種を買い、
ゴールデンウイーク前後に種蒔きしました。
芽が出て、双葉が揃って、順調に丈を伸ばしていたある日のこと。
夥しい数の虫が茎に群がっているのを発見。
そう言えばこの虫、去年も群がっていました。
もしかして!と思って調べたら、カメムシ。
害虫だったのです。
なぜ去年、害虫だと思ってみもしなかったのでしょうか。。。
よく見ると、根元のほうにはちっちゃな虫も沢山くっつています。
おそらくアブラムシだと思われます。
これらを根気よく、粘着テープにひっつけて駆除していきました。
防虫スプレーも噴霧しました。
それでも2~3茎は枯らしてしまいました。
それ以来、
害虫が寄ってきていないかこまめに観察し、
雑草をこまめに取り除き、
適度に水遣りして今日を迎えました。
ホッとしました。
私が指揮する上で勝手に私淑しているのはマエストロ・フレデリック・フェネルですが、
楽譜を書く上で勝手に私淑しているのは星出尚志さんです。
楽譜は美しく、演奏する人にとって見やすいものであるべきだと思います。
見にくい楽譜では、奏者が読み違う危険が高くなります。
それで損するのは作曲家や編曲者だと思います。
意図した音を奏でてもらうための第一歩は美しい楽譜を仕上げることだと考えます。
ところが、誰もがコンピュータで楽譜作成できる時代になって、
美しくない楽譜が増えてしまいました。
音の間違いは手書きに比べたら確かに減りましたが、
レイアウトがなっていない楽譜が多いのです。
今から20年くらい前でしょうか、
星出尚志さんが『バンド・ジャーナル』誌にコンピュータ浄書のなんたるかを書かれました。
十数回続いた特集記事だったと思います。
コンピュータ浄書を学ぶことは、
楽典上のルールを知ることにも繋がります。
その結果、手書きする場合でも注意深く記譜する習慣がつきました。
サラリーマンしながら指揮する私にとり、
ちょっとした空き時間にスコアを勉強することがしょっちゅう。
スコアを見ながら五線ノートにコンデンスド・スコアを書く、
つまり要約するのも勉強の一環です。
このとき、楽譜を綺麗に書かないと、訳が分からなくなってしまうのです。
たとえ読むのが自分だけのコンデンスド・スコアでも、
自分ではない誰かがそれを見てピアノを弾くんだ、
という気持ちで書くように心掛けています。
※※※
さて、第31回せせらぎコンサートで演奏した『蘇州夜曲』。
これが星出尚志さんの編曲。
9月にも再演することになっているのですが、
野外演奏なので少し厚めの音にしたほうが良かろうと思いつつ、
スコアを読み直しておりましたところ …
何と、音の間違いを見つけてしまったのです。
これまでも星出尚志さんの作品はいくつも演奏してきました。
そのたびに楽譜の美しさに感嘆するとともに、
音楽の仕上がりの素晴らしさにも圧倒されてきました。
そんな星出尚志さんでも、
ミスをしてしまうことがあるんですね。
楽譜の正誤表を作りながら怒りを覚えることの多い私ですが、
『蘇州夜曲』の正誤表を作りながらホッとしている自分に気付きました。
映画『セラヴィ!( C’EST LA VIE!)』の音楽が気に入って、
アヴィシャイ・コーエンの CD 『 Seven Seas 』を取り寄せていました。
入荷したので早速聴きました。
期待に違わぬ素晴らしい音楽です!
初聴きは夜勤の前、板の間にゴロ寝しながら。
これが気持ちよくて。。。
ストラヴィンスキーの『春の祭典』もそうですが、
激しい変拍子を聴いていると、
「考えてもしようがない、感じよう」
って気分になってくるんですね。
すると、自然に。。。
脱出成功2018年8月4日
8月3日(金)は、
E♭クラリネット × 1
B♭クラリネット × 9
アルト・サックス × 2
トランペット × 4
ホルン × 4
トロンボーン × 4
ユーフォニアム × 1
パーカッション × 2(うち一人はバスーンからの助っ人)
そして私の計28人で合奏しました。
先週は、仕事の終わり際で様々なトラブルに巻き込まれてしまい、
練習に参加できませんでした。
今週も、その可能性はありました。
が、決められた仕事をこなしたところで脱出に成功。
(あと5分遅かったら、一週間前のようにトラブルから抜け出すことができなかったかも)
9月の出演機会に向けて、
少し楽譜をいじっています。
その練習の初回でしたので、
何とか間に合って良かったです。
プレイヤーの皆さんがしっかり準備してくださったおかげで、
合奏はすんなり進みました。
ありがとうございました。
一週間後は定例総会なので、
個人練習やパート練習はできますが、
合奏は行いません。
次の合奏は8月17日(金)となります。
『蘇州夜曲』の楽譜改造に取り組みます。
皆さん、よろしくお願いいたします。