THE 歌姫2019年1月4日

美空ひばりさんでも、
三宅由佳莉3等海曹でも鶫真衣3等陸曹でも、
はたまた坂本冬美さんでもなく …

マリア・カラスの伝記映画『わたしはマリア・カラス』。
今年の初映画はコレでした。

偉大なるオペラ歌手、マリア・カラス。
その名前は知っているのですが、
詳しいことは存じ上げません。
歌声を聴いたことはもちろんあるに違いないのですが、
ちゃんと意識したことはありません。

そんなことではイカン、
と、
襟を正して劇場へ。

かなり年配の方々が多いように見受けられました。
客席は7割方埋まっていたと思います。

そしていざ、上映開始。

何とよく響き渡る歌声なのでしょうか!
ナマで聴くとどうなんでしょう?

比べるのは変かも知れませんが、
イツァーク・パールマンのヴァイオリンを思い出しました。
私、高校生か大学生の頃、
ナマでパールマンのヴァイオリンを聴いたことがあります。
場所は京都会館でした。
今のロームシアター京都です。
ピアノ伴奏だったか、オーケストラ伴奏だったか、そこは忘れました。

正しくホールに響き渡る音量でした。
オーケストラをバックにした協奏曲だったとしても、
オーケストラを凌ぐ音量、
というのは大袈裟かも知れませんが、
オーケストラのヴァイオリン・セクションは凌駕していたように思います。

マリア・カラスの歌声をナマで聴けば、
きっとそんな感じに近いんじゃなかろうか、
と想像しながら映画を鑑賞しました。

マリア・カラスに照準を合わせた映画ですので、
他の歌手や、オーケストラの様子などが殆ど映りません。
が、短く2回ほど、
オペラではなくコンサート形式で歌う映像で、
指揮者とオーケストラが映る場面がありました。

私、食い入るように指揮者の姿を見つめました。
誰かは分かりませんが、
とても優雅で、
うまくオーケストラを指揮しておられると思いました。
が、
実はとても大変なんだろうなとも思いました。
マリア・カラスの「グルーヴ」に合わせるんですから。