前衛音楽ではない?2019年1月31日

今取り組んでいる『 Bye Bye Violet 』。
半音で当たるなど、音の組み合わせが難しい。
例えば、冒頭のトランペット。
1番が「ファ」、2番が「ド」、3番が「ラ」。
これだけだとシンプルな組み合わせです。
が、4番が「ファ♯」。
一気に難しくなります。
(微分音でなくてよかった …)

リズムも惑わされるような書き方。
4/4拍子で、小節アタマから、16分音符 + 16分休符 + 8分音符 と並んでいる場合、
8分音符のタイミングが一瞬分からなくなります。
よく考えると単純に1拍目のウラなんですが。
スタカート付き8分音符 + 8分音符だと分かりやすいのに …
どことなくネリベルの『交響的断章』の書法と似ています。

そんなこんなで、『 Bye Bye Violet 』は前衛音楽なのかなと思ってました。

が、譜読みや合奏を進めていくうちに、
前衛的な手法を用いつつ、
実はロマンティックな作品なのではないかと思えてきました。

前衛的な箇所は「慟哭」を表現しているのでは?
本当の主題は哀切なメロディの中に隠されているのでは?