2019年02月

過ぎたるは…2019年2月14日

先の三連休は机にかじりついてスコアと格闘しました。
まるで受験生のように。

すると体がカチコチになるので、
いつもよりストレッチの強度をきつくしました。
筋トレも頑張りました。

ほんじゃま、頑張った自分にご褒美、
ということでいつもより多めに呑んでしまうのです。

こんな生活していると、
てきめんに腰に来るのです。
久しぶりにギックリ …

極端に振れるのはいけませんな。

音源を頼りにするのではなく2019年2月12日

練習中の楽曲の、参考となる音源。
若い頃は、よく聴いたものです。

特によく聴いたなぁと思うのが、
ジェイムズ・バーンズ作曲の『交響的序曲』。
これまでに2度演奏したことがあるのですが、
1回目に取り組んだのは私がまだ大学生だったか、
社会人になりたての頃。
いずれにせよ、若い頃、です。

家では CD を、
車の中ではカセットテープに録音した音源を、
飽きることなく聴きまくりました。
演奏はバーンズ自身の指揮した東京佼成ウインドオーケストラ。
この時は、この音源しかなかったと思います。

当時、せせらぎにはテューバ奏者がおらず、
毎年エキストラを頼んでいました。
『交響的序曲』演奏時には大学生の I 君に来てもらいました。
嵐山の方からスタジオに来てもらうのが大変で、
よく送り迎えしたのですが、
その車中でカセットに落とした『交響的序曲』を聴いていると、
I 君曰く、「せせらぎの演奏とそっくりですね!」

私は「あっ」と思いました。
せせらぎの演奏が東京佼成ウインドオーケストラにそっくりになっていたんです。
プロの演奏に近づけて良かった、ということではありません。
私が、たった一つしかない『交響的序曲』の音源を聴き過ぎたせいで、
せせらぎのオリジナリティを表現できていないのです。

大きなショックでした。
反省しました。

それからは、出来るだけ多くの音源を集めて聴くようにし、
一つの音源しか知らないということのないように努めました。

が、もし、今取り組んでいる楽曲が、世界初演の委嘱作品だとしたら?
音源など、存在しないのです。
いや、コンピュータの発達した現代ですから、
パソコンで再現した音を聴くことが出来るかも知れません。

だからと言って、頼ってしまっていいのでしょうか?

今の私は、取り組んでいる楽曲の音源を極力聴かないようにしています。
音源がある場合は全く聴かないというのではありません。
参考程度にサラッと聴くことはあります。
が、聴きまくることしません。

楽譜には多くの情報が詰まっています。
それを頼りに曲作りしたいのです。
音源を頼りにするのではなく。

先日の合奏で、
『バイバイ・ヴァイオレット』の音源を聴いたことがないし、
今後も聴くつもりはない、
と申しました。
この曲が好きとか嫌いとかからの発言ではありません。
音源を頼りに曲作りしていくつもりはない、
スコアと格闘しながら追求していきたい、
という意思表明です。

もしかすると、
今でも音源を聴きまくっている奏者の方がいるかも知れません。
そこに音源があるのに、
聴くなとは申しません。
参考程度ならいいでしょう。
が、聴きまくるのはそろそろやめにしませんか?

『パルプ・フィクション』を観る2019年2月11日

約10年間続けたけれども、
昨年の1月に店じまいした近所の酒房。
そこで知り合った酒豪の M さんとは、
映画の話でよく盛り上がったものです。

M さんお勧めの映画は、以下の3本。
『ガタカ』
『フィッシャー・キング』
『パルプ・フィクション』

いつかレンタルして観ようと思っているのですが、
映画館にはしょっちゅう足を運ぶくせに、
なぜかツタヤには足が向きません。
すぐ近所にあったツタヤがなくなったせいもあるでしょうが、
やはり映画は映画館で観たいと思うのですな。

TOHO シネマズでやっている『午前10時の映画祭9』で、
2月1日から14日まで『パルプ・フィクション』がかかる、
という情報を仕入れたのは昨年の暮れだったでしょうか。
レンタル屋さんにはホント足が向かないのに、
こうして映画館でのリバイバルがあると分かると、
手帳に書いて鑑賞スケジュールが決まっていくのです。

そんな訳で『パルプ・フィクション』を観に行ってきました。

正直申します。
最初、眠りそうになりました。
仕事の疲れが抜けてないのは確かですが、
やはり眠くなるにはそれなりの理由が。
いやいや、映画が悪いというのではないと思います。
M さんにとって面白くても、
私にとって面白いとは限らない。
向き、不向きの問題だと思うのです。

なんとか眠気をやり過ごし、
映画に集中しているうち、
妙な既視感を覚えたのです。
このシーン、さっき観たぞ、と。
実は、時制がいったりきたりしていて、
いろんな出来事が、
映画が進むにつれて繋がり出すのです。
張り巡らされた伏線が収斂していく感じ。
それが分かると一気に釣り込まれるようになりました。

よくいう「騙されたと思って」って奴ですが、
人に勧められたのをきっかけに行動を起こすのも悪くないもんですな。

マゼールの『スペイン奇想曲』を聴く2019年2月10日

『デッカ銘盤1200』シリーズの一つ、
『だったん人の踊り~アンセルメ/ロシア音楽コンサート』。
CD のカタログには具体的な曲目が書いてありません。
『だったん人の踊り』が入っているのは確かでしょうが、
それ以外が分かりません。
ホームページを調べたら詳しいことが分かるかもしれませんが、
まあ、いいです。
1月23日に発売になったところで、
店頭で中身を確認するのを楽しみにしていました。

私が聴きたかったのはリムスキー=コルサコフの『交響組曲「シェエラザード」』です。
残念ながら、この CD には収録されていませんでした。
まあ、『シェエラザード』を収録していたら、
それを CD タイトルに持って行くでしょうな。

棚を眺めていたら、
やはり『デッカ銘盤1200』の中に、
ロリン・マゼール指揮、クリーヴランド管弦楽団の『シェエラザード』がありました。
マゼールなら名演に違いなかろうと買い求めました。

マゼールをナマで聴いたことはありませんが、
NHK 教育テレビや BS などで何度か観たことがあります。
くっきりと明解な指揮ぶりが好きです。
特に、ウィーン・フィルのニュー・イヤー・コンサートでのワルツは、
これまで聴いたのと全く違う印象でした。

いざ、マゼールの『シェエラザード』。
もちろん素晴らしかったのですが、
さらに素晴らしいと思ったのが、
同じくリムスキー=コルサコフ作曲の『スペイン奇想曲』でした。

『シェエラザード』と『スペイン奇想曲』がカップリングされるケースは多いのですが、
この CD も例にもれず。

運動神経がイイ!っていう感じのリズムの明確さ。
ティンパニもスネア・ドラムも気持ちいいタイミングでビシバシ決まります。
マゼールが指揮している姿が目に浮かぶような感じ。

さらにホルンの音色が美しいなと思いました。
『スペイン奇想曲』はホルンの響きが映える曲ですが、
マゼール/クリーヴランドの『スペイン奇想曲』はそれが際立っていると感じました。

またもや大遅刻2019年2月9日

2月8日(金)は、

ピッコロ × 1
フルート × 2
バスーン × 1
E♭クラリネット × 1
B♭クラリネット × 7
アルト・クラリネット × 1
アルト・サックス × 1
トランペット × 4
ホルン × 4
トロンボーン × 2
ユーフォニアム × 2
ピアノ × 1
テューバ × 1
パーカッション × 1

そして私の計30人で合奏を行いました。

「そして私」なんて書いてますが、
私が参加出来た時間はちょっとだけです。
実質、私以外の29人で合奏してもらった、というのが正しいくらいです。

この日は昼過ぎに仕事上のトラブルが発生しました。
その時点ではどの位の時間で解消できるトラブルかは見込みがつきませんでしたが、
立場上、解消あるいは解消されそうだとの見当がつくまでは帰ることが出来ない種類のものでした。

退社して、阪急電車の茶屋町口の階段を登って駅の時計を見たら「19:30」。
「ああ~、19:30発の快速急行が出たところやなぁ~」と思いながら改札を潜ると、
発車時刻表には19:23発の快速がこれから発車しようとするところなのです。
阪急京都線にもトラブル発生のようです。
発車ベルを聞きながら飛び乗りましたが、なかなか発車しません。
遅れが出た際の「あるある」で、要員の配置も遅れているようです。

10分位の遅れで発車したように思っていましたが、
車内アナウンスによると9分の遅れだそうです。
まあ、大した違いはないのですが。

最近よくある人身事故にしては遅れの幅が小さいなと思って、
車内放送に耳を澄ましていると、
線路内に何らかの物が落ちていたのを撤去する作業があったせいでの遅延なんだそうです。
飛び乗ったのはいいけれど、結局、電車がなかなか進まず合奏終了に間に合わない。
最初はそんな事態が危惧されましたが、
どうやらそこは助かったようです。
19:23発の快速が、
9分遅れで発車し、
9分ズレたままのダイヤで河原町へ向かっているようでした。

さて、スタジオに到着したのは20時30分の少し前くらいになりました。
副指揮者の K さんが『バイバイ・ヴァイオレット』の練習を進めてくれていたので、
楽曲の途中から私が引継ぎ、
K さんにはテューバに戻ってもらいました。

『バイバイ・ヴァイオレット』、流れは何とか掴めてきたようです。
が、細部はまだまだで、
特に音の高低に自信が持てない箇所が沢山あります。
細かい動きについていけてなかったり、
長い音の伸ばしなんだけど半音ぶつかってドギマギしたり。

日常的に楽譜のチェックを進めていますが、
読み始めた当初、半音書き間違っていると思われる箇所にぶつかりました。
擦ったら消すことの出来る赤のボールペンで「?」を付けて読み進めていくと、
半音ぶつかる箇所が多数見つかっていくのです。
今のところ、音の高低の間違いは見つかっていません。

いわゆるメジャー・セブンスというコードは「ド・ミ・ソ・シ」という音の並びで、
「ド」と「シ」が半音の関係ですが、
「ミ」と「ソ」が居てくれるおかげで、
和音としての収まりは自然。
それに、近接する「ド」と「シ」ということはあまりなくて、
大概は約オクターヴ離れているので、
それほど違和感はない。

が、近接する半音同士は、なかなか思い切って発音しにくいものです。
そして、そんな音が頻発するのが『バイバイ・ヴァイオレット』。

もっともっと練習すべきではありますが、
金曜日の合奏ではしばらく寝かせ、
まだ殆ど合わせていない楽曲や、
配られたところの新譜に当たってみるのも大切やな、
と感じました。

五線ノートが手に入らない2019年2月6日

『 Bye Bye Violet 』のコンデンス作業をしていたら、
五線ノートが足りなくなってきました。
そこで、いつも買い求めていた楽器屋さんに買いに行ったところ、
売っていないのです。

別に他の形のノートでも構わないのですが、
できれば同じ様式で書きたい。

あちこち探しまわっているのですが、
やはり売っていません。

廃版になったのでしょうか?

それならそれで仕方ないのですが、
もうちょっと探してみるつもりです。

通し稽古、やってみましょうか2019年2月5日

何年か前の定期演奏会実行委員会から、
日曜日の合奏ですべての演目を通すようにしてほしい、
とお願いされました。

その後、変更の話がないので、
方針は変わっていないと認識しております。

1月の日曜練習では、
すべての楽曲を練習しましたが、
すべてを通すのは回避しました。
まだその時期ではないかな、と思ったものですから。

その最大の理由が、『 Bye Bye Violet 』の難しさにあります。
通しても、訳の分からないままで終わってしまいそうだったのです。

が、それから何回か合奏してみました。
まだ無理だと思っていた通し稽古も、
何とかなりました。

これなら全曲を通してみてもいいような気がしてきました。

2月の日曜練習から、全曲ぶっ通しを始めようかどうしようか、
ただいま思案中です。

テンポの柔軟性2019年2月3日

早いもので、もう2月です。
2月1日(金)は、

ピッコロ × 1
フルート × 1
E♭クラリネット × 1
B♭クラリネット × 4
アルト・クラリネット × 1
アルト・サックス × 2
トランペット × 3
ホルン × 3
トロンボーン × 1
ユーフォニアム × 1
ピアノ × 1
パーカッション × 1

そして私の計21人で合奏を行いました。

この日も『 Bye Bye Violet 』の練習。

楽曲を前半・中間・後半に分けて考えると、
中間部はテンポの速い変拍子区間と捉えることができます。
5/8拍子でスタートする中間部、
テンポ指定は「4分音符=160 」です。
ということは「8分音符=320 」!

木曜の夜に、
500 まで指定できるクラヴィノーヴァのメトロノームで 320 を出し、
タクトを振ってみました。
もちろん、5/8拍子は、
8分音符一つひとつを振るのではなく、
3つなり2つなりをまとめて振るのですが、
いや、難しいのなんの!
2/4拍子や4/4拍子に切り替わるところなど、
混乱しまくります。

昨年の『リヴァーダンス』の高速変拍子も大変でしたが、
『 Bye Bye Violet 』も大変です。

合奏では、
8分音符=144 で稽古を始めて、
200 、そして 240 にアップしていきました。
それでもまだ 80 足りません。
きっちり 320 まで上げるかどうかは、
様子を見つつこれから考えましょう。

タクトを振るのが大変ですが、
楽器を演奏するのはもっと大変です。
大変ですが、トライもしていかなきゃ。

マラソン・ランナーにとって大切なのは、
心肺能力であったり持久力であったりかな、と思います。
が、それだけでなく、スプリント能力も必要だと耳にします。
トラック勝負となったら、
スプリントも強くないと勝てません。

ということで、
マラソン・ランナーもダッシュの練習をすると聞きます。

バッターは、筋力をアップするために、
素振りは重いバットを使う方が良いと考えるかも知れません。
確かに、その効果はあるでしょう。

が、重いバットは速く振ることが出来ません。
重いバットばかり振っていると、
筋肉が遅い動きだけを覚えてしまいます。

ですから軽いバット、あるいは試合で使う重さのバットを振り、
体にスピードを覚えさせる必要もあるのです。

音楽の練習でも、
ゆっくりと基礎を固めることが重要です。
が、テンポ・アップも経験しておかないと、
速い動きを覚えることはできません。

あまり速くし過ぎるのも基礎を壊してしまう危険がありますが、
ゆっくりばかりでは前に進みません。

やはりテンポを上げ下げして、
柔軟性を高めることが大切なんだと思います。