2019年12月

傘を置き忘れるほど動揺する2019年12月31日

私は傘との相性がよくありませんでした。
置き忘れたり、間違えて持って行かれたり。

原因の一つに、安い傘を買うのでぞんざいに扱うことがあると思います。
そこで、高い傘を買って意識改革しようと考えました。

そのおかげか、先代の傘はボロボロになるまで使い切ることが出来ました。

今、使っている傘も割といいお値段のものです。
濡れて帰ったらすぐに水気を拭い、部屋干しします。

食べ物屋さんなどでも、傘立てに置かないように心掛けます。
傘袋に入れて、手元に置いておきます。

そんな私が映画館に傘を置き忘れてしまいました。
『男はつらいよ お帰り 寅さん』を観終わったあとです。

きっと懐かしさがこみ上げるに違いないと思っていました。
泣いてばかりになるに違いないと思っていました。
その通りになってしまいました。

けれども、私の中にあった感情は、懐かしさだけではないのです。
とても複雑な、いろんなのが混じり合った、そんな感情でした。
私は暗闇の中で明らかに混乱し、動揺していました。

そんな中、分かりきったことを思い出していました。
「寅さんは、恋の映画なんだ」ということ。

48作品のラスト5作くらいは、
もちろん寅さんのマドンナも登場しますが、
満男くん(吉岡秀隆さん)と泉ちゃん(後藤久美子さん)の恋の物語に軸足が移っていました。

渥美清さんの死後に作られた特別編(第49作)を経て、
今回の50作目は、
二人のその後を描いた作品でした。

寅さんの失恋と同じくらい切なくてね。

… これ以上はネタバレになるのでやめておきます。

『男はつらいよ』というタイトルですが、
女の人も同じようにつらい。
どの作品を観てもそうでしたが、今回、改めて、
「人は誰しも何がしか抱えているものだ」ということを思い出しました。

※※※

それでは、よいお年を。

熟成2019年12月29日

淹れたけど飲み切れなかったコーヒーを冷蔵庫に入れておきました。
一晩経って牛乳を少し足して飲んだのですが、
これが絶妙な味だったのです。
コーヒーの苦みのあとに、
ミルクの甘味、まろやかさが口に広がる、
そんな美味しさでした。

二日目のカレーは旨いとよく言いますが、
コーヒーでこんな風に感じたのは初めてでした。

せせらぎの音は、
しばらくのお休みのあと、
どんな熟成加減でしょうか?

年内最終2019年12月28日

12月27日(金)は2019年最後の集合日でしたが、
私は参加出来ませんでした。
コンサートマスター U さんが指揮を執ってくださり、
予め提示しておいた楽曲6つのうち5曲を合奏してもらいました。

演奏会に向けての練習では、
未着手が2曲まで減りました。
仕上げにはまだまだ時間がかかりますが、
兎にも角にも一歩一歩進んではいます。

さて、この一週間の私は、目の回るような忙しさでした。
部下はかなり遅い時間(時には日付が変わってからも)まで仕事をしてくれましたし、
比較的早く帰らせてもらった私は逆に朝早く出勤して仕事をこなしました。
7時過ぎの列車に乗って、出社が7時45分くらいというのもしばしばでした。

疲れが溜まっているせいか、
車内で寝てしまうこともありましたが、
割とスコアを読む時間を作ることも出来ました。

これまでも車内での『トリトン・デュアリティ』譜読みには挑戦してきたのですが、
この曲でそれをするのはあまりにもしんど過ぎる。
やはり落ち着いて机に向かう必要があります。

このところ車内で開くスコアは専ら『オーヴァーチュア5リングス』。
これも難しい楽曲には違いありませんが、
旋律チーム、和音打ち込みチーム、ベースライン等のグループ分けは単純で読みやすい。
それに何と言っても音符がデカい。
三枝先生の手書きというのも味わいがあってイイ。

そんな訳で『トリトン・デュアリティ』の正誤表発行は、
やはり年明けになってしまいそうです。

で、新年の練習ですが、
1月3日(金)はお休みのため、
初回は1月10日(金)です。
年内最終に引き続き、
残念ながら、
年始初練習にも仕事の都合で参加できなくなりました。
申し訳ありません。

『トリトン・デュアリティ』の合奏再開は1月17日(金)となります。
それまでには正誤表を仕上げるつもりです。

『ぼくらの七日間戦争』を観る2019年12月23日

『ぼくらの七日間戦争』の半券を貼り付けつつ、
今年観た映画の本数を数えてみたら、
114本。
これを多いとみるのか、少ないとみるのかは、
人によって違うと思います。

数年前までは、
いかに映画好きとはいえ、
100本いくかいかないかでウロウロしていたのが、
確か2年前に150弱まで伸びました。
これは頑張って観た本数という感じがするので、
114というのは妥当な線でしょうか。

と同時に、
ちょっと寂しくもあります。
どことなく仕事の忙しさに追われて減ったように思うので。
映画館で寝てしまいそうなのでやめておこうと思ったことも一度や二度ではありません。

さて、掲題の『ぼくらの七日間戦争』ですが、
何としても観ようとしていた映画ではありません。
時間があれば観てもイイかな、くらいに思っていました。

その時間が出来ました。
ちょっと眠たかったんですが、
「戦争」とタイトルのつく映画なら持ち堪えるでしょう。
思い切って映画館に足を運びました。

いやはや、私、反省しました。
観てもイイかな、なんて失礼千万でした。
素敵な青春映画でした。

原作を読んでいないし、
宮沢りえさんが大ブレイクしたかつての映画も観ていません。
が、その素晴らしさは耳にしていました。

あれから何年経つのか分からないのですが、
当時存在していなかったのは間違いない携帯電場や SNS も駆使し、
また、その恐ろしさも描き、
現代にアレンジした名作に仕上がっていると思います。

これから年末の胸突き八丁に突入する身としては、
もしかすると今年最後の映画鑑賞だったかも知れません。
いい作品に出会えてよかった。

あと一息だけど、まだまだ。2019年12月22日

長きに渡る『トリトン・デュアリティ』の読み込み。
全38頁中、現在、35頁の途中です。
終止線まであと少しのところまで来ました。

読み始めた当初は、
コンデンスド・スコア作りをしていました。
が、そんな悠長なことをやっていては毎週の合奏に追いつかないので、
合奏に即対応出来るよう、
仲間探し(同じ動きをするグループ分け)に切り替えました。

(コンデンスド・スコア作りは並行して少しずつ)

読み込み中に風邪をひいてしまい、
それが治りきらないうちにインフルエンザに罹患してしまい、
なかなかにしんどい日々でした。

そもそも、読み込み過ぎて体調を崩した可能性があります。
こんなにも集中しないと読むことが出来ないスコアは初めてです。
ぐったりしている自分と向き合いながらのリーディングは、
肉体的にもかなりの打撃だったと思います。

デスクワークや勉強の途中には休憩を挟まないといけない。
出来ればストレッチして血行を良くしないと。
そんな座り仕事の基本を思い出しました。
今はしんどくなり過ぎないように取り組むことが出来ていると思います。

さて、長生淳さんが凄いと思うのは、
これだけ複雑な造りの楽曲でありながら、
音の間違いが殆どないことです。

もしかすると、ホントは間違っているのかも知れないのを、
私が見つけることが出来ないのも事実です。
が、「ここは怪しいな」と思って要チェック・ポイントと思っていた箇所が、
スコアの後ろの方を読みながら同じ感じだったりするので、
きっと意図的なものだと思います。
長生さんの書いた音符を尊重しようと思って修正していません。

明らかな臨時記号の抜けとか、
明らかにアクセントが抜けているとかいう箇所だけリストアップしています。
うまくいけば年内には正誤表を出せると思うのですが、
年末で大忙しの仕事の合間を縫って出来るでしょうか?
あまり期待せずにお待ちください。

分析はあと数頁というところまで来ていますが、
真のアナリーゼはここからです。

分析にしても、
一回やったらそれで完了ではなく、
何度も何度も検証し直す必要があります。
どうグループ分けしたか、
毎回の合奏に備えて覚えないといけない。
(各回の合奏区間を少しずつに区切っているので、
 分量的には助かっていますが)

旅はまだまだ続きます。

少し、姿を見せたか?2019年12月21日

12月20日(金)は、

ピッコロ × 1
フルート × 2
E♭クラリネット × 1
B♭クラリネット × 6
アルト・クラリネット × 1
バス・クラリネット × 1
トランペット(コルネット、ピッコロ・トランペット含む) × 3
ホルン × 4
トロンボーン × 2
ユーフォニアム × 1
パーカッション × 1

そして私の計24人で合奏しました。

・基本の音階練習
・テューバ奏者兼副指揮者 K さんの作曲された『コラール・トランクイロ』の練習
・『トリトン・デュアリティ』の一部分の練習
・『オーバチュア 5 リングス』の初合わせ

というメニュー。
ここ最近の組み合わせ方通りですが、
新譜練習が『オーバチュア 5 リングス』というのが新しいところです。

『トリトン・デュアリティ』でも『オーバチュア 5 リングス』でも、
少し楽曲の姿が垣間見えたように思いました。

『トリトン・デュアリティ』でまず取り組んだのは、
2/2拍子のカッコイイ箇所です。
最初、楽譜通りの2/2拍子でやってみましたが、
うまくいきませんでした。
2回目の取り組みとなるし、
合奏で採り上げる区間は事前に予告していますから、
パッと2/2拍子で出来ると期待していたのですが、
そうは問屋が卸しませんでした。

そこで4/4拍子に切り替え、
テンポもグッと落としてみました。
やはり一発で合わすという訳にはいきませんでしたが、
分解して組み立て直すという過程を何度か踏んだら、
割とイイ感じに纏まりました。

海の神が登場したっ!
っていう感じが私にはありました。

『オーバチュア 5 リングス』は、
NHK の時代劇(大河ドラマではありません)『宮本武蔵』の音楽を再構成し、
原曲の作曲者である三枝成章さんご自身が、
吹奏楽コンクールの課題曲(1985年)として編み直した楽曲。

おそらく、宮本武蔵と言えば、
武蔵役は市川海老蔵さんで、
お通役は米倉涼子さんで、
というイメージを持たれる方が多いと思います。
が、私としては、
武蔵=役所広司さん、お通=古手川祐子さんが演じた、
『 5 リングス』が使われた『宮本武蔵』の方をイメージします。
(市川海老蔵さん版の武蔵は、そもそも観ませんでした)

今、練習している楽曲の中で、
珍しく私の知っている楽曲です。
が、聴いたことがあるのとやるのとでは大違い。
無茶苦茶難しいです。

難しいですが、
練習してみた感じは悪くはなかったです。
というのは、
頭の中でかなり補正しながら聴いていたからだと思います。
本来ならこうなる筈だ、と。
という意味で、
少し楽曲の姿が見えたような気がします。

2019年の合奏練習はもう一回あります。
が、私の参加はここまでとなります。
12月27日(金)は、
99%参加は叶いません。
1%くらいは大丈夫かも知れませんが、
ほぼ無理だと思います。

そんなこんなで、よいお年を。
(ひとりごとは書くと思いますが)

地味ィ~な仕事2019年12月16日

楽員の皆さんは、
パート譜をまとめるのに、
透明フォルダを使うことが多いと思います。
シート状の楽譜をササっと片付けるのに便利ですね。

が、
フォルダに光が反射して楽譜が見えなくなる瞬間があったりするし、
書き込みするには一旦引っ張り出さないといけません。
便利なばかりでもないと思います。

指揮者はどうかといいますと、
スコアは製本する以外にないのです。
・メンディングテープ
・透明テープ
・製本テープ
・水糊
を駆使して綴じます。
セロテープは絶対使いません。
黄変しますし、
粘着力も落ちていきますから。
水糊なのは、
敢えてゴワゴワさせて、
譜めくりしやすくするため。
仕上げは背表紙への曲名記入です。
スコアの頁数によって字の太さも変えますが、
一番細い場合は0.3ミリの油性ペンで書き込みます。
老眼鏡なしでは無理です。

ここまで出来ればホッと一息ですが、
まだ完成ではありません。

まず、パーカッション名の書き込みです。

例えば、
複数に分かれるパーカッションの段のうちの1つが鍵盤楽器の段だとします。
・グロッケンシュピール
・シロフォン
・ヴィブラフォン
が代わる代わる書かれていると想定します。

1頁目に「グロッケンシュピール」と書かれていました。
が、
2頁目、3頁目と鍵盤が書いてありませんでした。
4頁目で久しぶりに鍵盤の音符が書いてあります。
が、楽器名がない。
というとき、
楽器に変更がないのでグロッケンシュピールのままなのですが、
合奏中だと何の楽器か分からなくなるのです。
そんな訳で4頁目には手書きで「Glock.」と書き込んでおく。

これを曲の頭から尻尾までやっておきます。

次にやることは、
楽譜の余白に小節番号を書き込むことです。

作曲家・編曲家が書くのか、
出版社の編集者が書くのか分かりませんが、
楽譜にはリハーサル記号が書いてあります。
音楽の区切りとなるポイントに書いてあり、
正しくリハーサルする際に目安となるポイントです。

私の場合、
リハーサル記号を起点として、
その2小節目に「2」、
3小節目に「3」と書き込んでいきます。
あまり目立ち過ぎず、
かと言って老眼でも見えるくらいの、
程よい大きさで書いておきます。
合奏を止めてやり直すとき、
リハーサル記号とリハーサル記号の間という場合も多いので、
これも自分を助ける作業です。

時々、「リハーサル記号 D の12小節目からお願いします」と言ったら、
実は E の1小節前だった、
なんてことがあります。
これはアタマから順番に数字を振ると決めていることと、
頁をめくったらすぐに次のリハーサル記号があるのに気づいていなかった、
という理由です。
ご容赦の程を。

さらに、
最も重要なのが変拍子に対応出来るよう、
自分なりの図形を描いておくこと。
老眼では、
普通の拍子記号は見えないのです。

ちょっとずつ練習進める2019年12月14日

12月13日(金)は、

フルート × 1
E♭クラリネット × 1
B♭クラリネット × 5
バス・クラリネット × 1
ソプラノ・サックス × 1
アルト・サックス × 1
トランペット × 2
コルネット × 1
ホルン × 3
トロンボーン × 3
ユーフォニアム × 1
テューバ × 1
パーカッション × 2(見学1含む)

そして私の計24人で合奏しました。

先週はインフルエンザで失礼しました。
久しぶりに薬を飲んで対処したので、
ビックリするくらい早く熱が下がりました。
平熱を3日間キープしないと出社出来なかったので、
ひたすら『トリトン・デュアリティ』とにらめっこしました。

この日の合奏で採り上げた区間は少しだけでしたが、
とにかく読み進めておかないとマズいので、
沢山読むことが出来て助かりました。

この日はさらに『ノートルダムの鐘』も合わせました。
きっと難しい楽曲なんだろうと思いますが、
『トリトン・デュアリティ』が難しすぎるせいか、
非常にすんなりと合わせることが出来ました。

次回の合奏曲目として『オーヴァーチュア5リングス』を発表しましたが、
果たして、
すんなりいくのでしょうか?
それともやはりなかなか前に進まないタイプの楽曲でしょうか?

私とインフルエンザ2019年12月8日

木曜日の夕方からイヤ~な感じの咳が出始めました。
金曜日の朝に熱を測ったら37.1度。
それからグイグイ上がってゆき、
最終的には40.0度に達しました。

金曜夜に医師の診察を受けたところ、
やはりインフルエンザ(A型)でした。
現在は平熱に戻っていますが、
体中が痛くて、
いつまた発熱するか分からない感じです。
最低限でも火曜日までのドクターストップ(自宅療養)を命じられています。
感染を拡大しないためです。

インフルエンザであってもなくても練習参加は難しい状況でしたので、
12月6日(金)は急きょお休みさせていただきました。
現在、合奏で取り組んでいる楽曲があまりにも難曲なので、
取り組みやすいポップスなどに変更してもらってもいいですよと連絡したのですが、
実際のところ、どんな練習をされたのでしょうか?
これにお気づきの楽員の方、
どなたでも構いませんので練習楽曲・練習内容を知らせていただければ有難いです。

さて、変なタイトルですが、
私の「高熱歴」を振り返ってみたいと思います。

30歳を過ぎた頃、
ラジオのディレクターの仕事で、
3日間ぶっ通しの収録イベントを吹田で行っていました。
12月末のことです。
12月はずっと体調が悪かったのですが、
騙し騙しイベントの準備をしていました。

その体調のままイベントに突入。
高熱にさらされました。
が、熱を測っていないので何度あったのか分かりません。
インフルエンザだったんだろうと思いますが、不明。

イベント会場では走り回るし、
車は運転するし、
打ち上げではスタッフを慰労しながら一緒に酒も呑むし、
翌日の番組収録のための準備でスタジオに泊まり込むし、
番組収録してテープを納品するまでして、
ようやく解放されました。

その後6日間、寝込みました。
今となっては「やってはいけない」ことでした。
自分の身体のこともそうですが、
感染を拡大させないためにも、
「やってはいけない」のです。

その数年後、
今度はハッキリとインフルエンザと診断されて寝込みました。
41度を超えました。
体温計の測定限界の42度スレスレまでいったように思います。

そして幻覚と幻聴に悩まされました。

さて、現在に立ち返りまして、
なんで「ひとりごと」を書いているのかというと、
まず、寝てもいられないのです。
おかげさまで今は平熱ですが、
熱があったときにこれでもかというほど眠ってしまったので。
それに寝てた方が身体が痛く、
座っている方がマシなのです。

また、少しでも啓発になればと思いまして。
私の勤務先ではインフルエンザでの出社停止規定が厳しいのです。
数年前にはある部署のほぼ全員がインフルエンザに感染し、
殆ど業務停止状態となる危機に瀕しました。

個人事業主の方など、知っていてもなかなか難しいかも知れません。
学生さんだったら、まだまだ若いから大丈夫と思っておられるかも知れません。
が、無理は禁物です。
あなた自身のために、
そして、あなたの周りの方々のために。