『ノートル=ダム・ド・パリ』を読破する2020年1月17日

ヴィクトル・ユゴーの『ノートル=ダム・ド・パリ』を読みました。
アラン・メンケン作曲の『ノートルダムの鐘』を演奏するためです。

アラン・メンケンの音楽は、
もともとディズニーのアニメーション用だったそうで、
その後、ミュージカルにもなりました。

私たちが練習しているのは、いわゆるメドレー。
様々な場面の音楽が使われています。

私はまだアニメもミュージカルも観ておりませんが、
その前に原作である『ノートル=ダム・ド・パリ』を読むことにしました。
アニメやミュージカルはかなりストーリーが変えてあるらしいのですが、
まずは原作ということで。

以前、アッペルモント作曲の『アイヴァンホー』を演奏する際にも、
ウォルター・スコットの原作を読みました。
このときは本屋さんで見つけることが出来ず、
知り合いの古本屋さんに探してもらった文庫本を入手。
古本であるということに抵抗はないのですが、
印刷された年代のせいか文字が小さく、
あまり目に優しくなくて苦労しました。

それに比べたら『ノートル=ダム・ド・パリ』の文庫本は快適でした。
冊数も2冊。
かつて読んだユゴーの『レ・ミゼラブル』が5冊だったので、
単純計算で半分以下。

『レ・ミゼラブル』は、フランスの歴史的背景をも織り込んだ超大作でした。
『ノートル=ダム・ド・パリ』にもパリの建築物に関する章が織り込まれていますが、
『レ・ミゼラブル』ほどの長さではありませんでした。

『ノートル=ダム・ド・パリ』。
アニメやミュージカルがどのような結末を迎えるのか前述のように存じ上げませんが、
原作はハッピーエンドとは言えません。
誰一人として想いを叶えることが出来ない、
この世の不条理さを抉り出すような終わり方だと思いました。

が、カジモドにとっては、
最期に幸せを手に入れることが出来たのかも知れません。