『シーモアさんと、大人のための人生入門』を観る2017年5月7日

京都シネマのホームページを見ると、
『この世界の片隅に』などで「混雑しております」「大変混雑しております」
という言葉を見ることがあります。

が、『シーモアさんと、大人のための人生入門』では、
そんなの一回も見たことがありませんでした。

俳優のイーサン・ホークが監督したドキュメンタリー映画で、
ピアニスト、というよりはピアノ教師というべきなのでしょうか、
シーモア・バーンスタインにスポットライトを当てたもの。

イーサン・ホークは有名な俳優さんだし、
出演作は何本か観たことがあります。
が、監督業にも携わっているとは知りませんでした。

シーモア・バーンスタインは全く知りませんでした。
予告篇を観て興味を覚えました。

興行的にはマイナーな作品だろうな、
そんなに人は入ってないだろうな、と思っていたら、
なんと満席。
さらには立ち見まで出ました。

ゴールデンウイークだからかな?
それとも、実は入りのいい映画だったのか?

さて、プロであれアマチュアであれ、
音楽家にとって金言にあふれた映画でした。

特に印象に残ったのは、
音楽家である自分と、
普段の(演奏をしていないときの)自分とが深いところで融合したとき、
最高の幸せを得られるという言葉。

正確に言い得ていないかも知れませんが、
おおよそは間違ってなかったかと思います。

音楽に情熱を捧げる様子を見ていると、
私が勝手に私淑するマエストロ・フレデリック・フェネルを思い出しました。