夏の読書2018年9月9日

○○文庫の促販キャンペーンじゃないけれど、
不思議と夏は本が読みたくなります。
休みの日の昼下がりにゴロンとしながら本を読んで、
そろそろ脳が麻痺してきたなと思えば栞をして …

本来、昼寝促進のためではありませんが、
こいつが気持ちいいのも確かです。

自分自身の年間スケジュールからして、
演奏会後の2か月くらいが一番読書に適している時期です。
大慌てで読まなければならないスコアがある訳じゃないので。
(全くない訳ではないのですが)

まさしく夏の読書です。

さて、今年の夏の一冊に選んだのは、
山本周五郎さんの『樅ノ木は残った』。
厳密には一冊ではありません。
文庫本で、上・中・下の三巻です。

江戸時代初期の「伊達騒動」を描いた本作は、
NHK 大河ドラマになるなどあまりにも有名。

子供の頃から読みたいと思っていましたが、
なかなかチャンスがなく …

演奏会の前にフラッと立ち寄った本屋さんで、
「エイヤッ!」と買ったのでした。

あまりに面白く、
かなりハイ・スピードで読み切ったのですが、
ここではストーリーには触れません。

私が素敵だな、と惹きつけられたのが、
登場人物の「名前」です。

まず、主人公が原田甲斐(はらだ・かい)。
「甲斐」って、素敵な響きとリズムじゃないですか。

以下、羅列していきますと、
・茂庭周防(もにわ・すおう)
・茂庭主水(もにわ・もんど)
・伊達安芸(だて・あき)
・伊東采女(いとう・うねめ)
・鷺坂靱負(さぎさか・ゆきえ)
・矢崎舎人(やざき・とねり)
などなど。

いずれも男性の名前です。

いかがです、カッコよくないですか。