マゼールの『スペイン奇想曲』を聴く2019年2月10日

『デッカ銘盤1200』シリーズの一つ、
『だったん人の踊り~アンセルメ/ロシア音楽コンサート』。
CD のカタログには具体的な曲目が書いてありません。
『だったん人の踊り』が入っているのは確かでしょうが、
それ以外が分かりません。
ホームページを調べたら詳しいことが分かるかもしれませんが、
まあ、いいです。
1月23日に発売になったところで、
店頭で中身を確認するのを楽しみにしていました。

私が聴きたかったのはリムスキー=コルサコフの『交響組曲「シェエラザード」』です。
残念ながら、この CD には収録されていませんでした。
まあ、『シェエラザード』を収録していたら、
それを CD タイトルに持って行くでしょうな。

棚を眺めていたら、
やはり『デッカ銘盤1200』の中に、
ロリン・マゼール指揮、クリーヴランド管弦楽団の『シェエラザード』がありました。
マゼールなら名演に違いなかろうと買い求めました。

マゼールをナマで聴いたことはありませんが、
NHK 教育テレビや BS などで何度か観たことがあります。
くっきりと明解な指揮ぶりが好きです。
特に、ウィーン・フィルのニュー・イヤー・コンサートでのワルツは、
これまで聴いたのと全く違う印象でした。

いざ、マゼールの『シェエラザード』。
もちろん素晴らしかったのですが、
さらに素晴らしいと思ったのが、
同じくリムスキー=コルサコフ作曲の『スペイン奇想曲』でした。

『シェエラザード』と『スペイン奇想曲』がカップリングされるケースは多いのですが、
この CD も例にもれず。

運動神経がイイ!っていう感じのリズムの明確さ。
ティンパニもスネア・ドラムも気持ちいいタイミングでビシバシ決まります。
マゼールが指揮している姿が目に浮かぶような感じ。

さらにホルンの音色が美しいなと思いました。
『スペイン奇想曲』はホルンの響きが映える曲ですが、
マゼール/クリーヴランドの『スペイン奇想曲』はそれが際立っていると感じました。