イザベル・コイシェの映画2019年4月3日
映画を観る際の基準として、
監督は誰かというのがあります。
山田洋次監督とか、
クリント・イーストウッド監督とか、
ウェス・アンダーソン監督とか、
外すことが出来ない監督が何人かおられます。
イザベル・コイシェもその一人。
2005年の『あなたになら言える秘密のこと』でバッチリ嵌ってしまいました。
先日観た『マイ・ブックショップ』も、コイシェ作品。
『メリー・ポピンズ リターンズ』にも出演していたエミリー・モーティマーを観たかったのも確かですが。
コイシェ監督の映画は、決してハッピーではないのです。
観ていて、とても息苦しくなる作品が多いように思います。
『死ぬまでにしたい10のこと』も、
『エレジー』も、
ずっと追い込まれるような感覚に襲われたという記憶があります。
それでも何故か、観たくなるのです。
最後にはハッピーエンドが待っているのかというと、
そうでもありません。
かと言ってバッドエンドでもありません。
現実はそんなに甘くはない、
という感じもするし、
未来はそんなに捨てたもんじゃない、
という気もする。
そんな終わり方。
どことなく青みがかった灰色な世界が提示されて終わる。
私にはそんな感じに受け取ることが出来ます。
不思議と心地よいのです。