やっぱり、メゾフォルテは難しい。2019年4月16日

その思い、さらに強くします。

先生から演奏指導を受けるとき、
「楽に吹いてみて。そう、メゾフォルテくらいで。」
って言われた経験のある方、
結構多いのではないかと思います。

私はそうでした。

指揮者として合奏の基本練習を行っているとき、
口に出す出さないは別として、
いざスタートするときの音量はメゾフォルテを意識しています。

強すぎても弱すぎても、
さあ始めようというときの音量としてはストレスが強いので、
やっぱり「楽に出せるメゾフォルテ」が一日の立ち上がりには最適なのです。

が、楽曲を指揮するときは、メゾフォルテの感覚がかなり変わります。

メゾフォルテはメゾフォルテでも、
強めに弾いてほしい場合もあるし、
弱めに弾いてもらいたい場合もあります。

曲の場面によって全く違います。

旋律をメゾフォルテ、
伴奏をメゾピアノと書く作曲家もいれば、
全体としてメゾフォルテなんだから、
どの楽器もメゾフォルテと書く人もいます。

どちらが正しいとか間違っているとかではなく、
考え方の違いです。

さっきも書いたように、
演奏の現場では、
強め弱めをそのときどきによって調整します。

これも指揮者の感じ方によって違うので、
何が正しくて何が間違っているということではなく、
無数にある回答の中から自分にしっくりくるものを選び出しているということです。

さらに難しいのは、
全員が揃って合わすことが出来ないこと。

全員が揃っている、
あるいはせめて1~2人抜けているくらいの合奏じゃないと、
ホントはバランスが分からないのです。

それでも、何年もこの形で活動してきましたから、
「そこに A 楽器が入って、
そしてここには B 楽器が入って … 」
と想像しつつ合奏を進める習慣は身に付いています。

まあ、とにかく難しいのです。