団内発表会20202020年2月9日

2月9日(日)。
JR 長岡京駅前のバンビオの一室をお借りして、
団内のアンサンブル発表会が開かれました。
あくまで「団内」の「クローズド」な催しですので、
広く告知はしておりません。

開演は午後2時。
会場は正午から借りているということなので、
みっちり練習した上で本番を迎えられたことでしょう。
あるいは、
午前中のうちから別会場でもっと練習した上でバンビオ入りしたグループもあったかもしれません。

いずれにしましても、
同じ楽団の仲間に聴いてもらうというのは、
私も経験がありますが、
物凄く緊張します。
決して「ナアナア」にはなりません。
そこがヨイのだと思います。

私はと申しますと、
今回は一観客の立場であり、
指揮者なので一評論家としても聴かせていただきました。

まず何よりも、
普段から仕事をしたり学校に通ったりで忙しい中、
合奏の準備に勤しみ、
なおかつアンサンブルの練習というのは大変だったと思います。

お疲れ様です。

ですので、
合奏を取り仕切っている立場として奏者の皆さんに願うのは、
合奏を離れたアンサンブルをもっと楽しんでほしいということ。

正直申しまして、
合奏している楽曲は難しいのが多いです。
形がなかなか見えず、
ストレスが溜まることも多かろうと思うのです。

アンサンブルでは、
音そのものが楽しめるくらいの難易度の楽曲を選択して、
ストレス・フリーな時間を過ごしてもらえたらなと思います。

体のトレーニングに例えるなら、
筋トレで鍛え上げるより、
ストレッチでほぐす感じ。

入浴に例えるなら、
熱いお湯に我慢して浸かるより、
ぬるま湯に長く浸かってくつろぐ感じ。

クラリネット四重奏の『蘇州夜曲』だとか、
サックス三重奏の『カントリー・ロード』『花は咲く』などでは、
ゆったりした楽曲の音そのものを楽しんでいらっしゃるように聴こえました。

『花は咲く』の曲の終わり際の美しさなんて、
絶品だったと思います。

金管八重奏の『ラファーガ』みたいに、
難しい曲でアタック(スラーの中の移り変わる音も含めて)を当てるのに、
かなり苦労されたことと思います。
最終的にバッチリ決まりましたから、
苦労もストレスも報われたことと思いますが、
あのレベルまで持って行くのは並大抵のことではないでしょう。

難易度の高い曲に挑むのが悪いとは言いませんが、
「物足りない」くらいの曲を、
丁寧に丁寧に仕上げてみるのも、
またヨイものだと思いますよ。

合奏で取り組むのが簡単な曲ばかりだったら、
アンサンブルで高難易度に挑むのも面白いだろうと思いますが、
そうじゃありませんからね。

「実はアンサンブルが負担だった」ということがないよう祈っております。