ふと訪れる無音の瞬間2020年11月7日

合奏前の個人練習。
それぞれがマイペースで音出ししているのですが、
ふと、
誰もが発音しなくなる瞬間が訪れることがあります。
すると、
静寂を破るのは誰か、
お互いに牽制し合ってか、
なかなか次の音が発せられない。
が、
しびれを切らして誰かが音を出すと、
つられて何人かが音を出し、
またマイペース音出しに戻っていく。
「吹奏楽あるある」ですな。
いや、
きっといろんな音楽の練習でこういうことがあると思います。

昨日、
11月6日の練習では、
この発音が途切れる瞬間まで待ってから合奏を始めようかなと思いました。

それまで目を通していたスコアから目を離し、
椅子から立ち上がって音が消える時を待ちます。
待っているとき「あるある」かも知れませんが、
音が途切れないのです、
不思議と。

なので、
しばらく奏者の皆さんの様子を観察することにしました。

指揮者などやっていると、
自分自身も「指揮」という動きをしながらなので、
落ち着いて観察するということがあまりありません。
昨日は、
スポーツの練習をじっと見つめているコーチの心境で、
個人練習の様子を見させてもらいました。

各自の課題に取り組んでいるのがよく分かりました。
指揮者だからと言って自分が動くことばかり考えないで、
ただじっとしていることも大切だなと思いました。

途中参加の人がスタジオの扉を開けたとき、
音出しが止まりました。
それを契機に合奏に切り替えました。