ある日どこかで2010年5月24日

もう好き放題書かせてもらっているが、たまには合奏のことを書かねば!

5/9の日曜合奏で『交響的序曲』を採り上げたが、これはえらいこっちゃ!と思った。
そこで5/14(金)と5/21(金)の2回は『交響的序曲』だけに絞り込んで合奏した。
テンポを大体倍の遅さにして、縦の線を合わし、
そこから徐々にテンポを上げていくオーソドックスなスタイル。

演奏会が迫ったこの時期、
もう一度組み上げ直さなければどうしようもない曲が何曲か出てくるものだが、
今年はそれが『交響的序曲』なのだと思う。

例年だと、「早いとこ何とかせな!」と焦るのだが、
年食ったせいか、「慌ててもしようがないね」と感じるようになった。
考えてみれば、たった2回の合奏で立て直しできたんだから、
プレイヤー諸氏のご努力に感謝である。
大丈夫、あと一月半、何とかなるぞ!

さて、毎度毎度で恐縮だが、またもや映画談義である。

TOHOシネマズ二条のリバイバル企画「午前十時の映画祭」だが、
『フィールド・オブ・ドリームス』に引き続き、
『ロミオとジュリエット』も観に行ってしまった。
(ちなみに、勤務先の後輩に“ロミジュリ”って言ったら狐につままれたような顔をしていた。
『アルメニアン・ダンス』は“アルメ”、『オリエント急行』は“オリ急”、
『マクドナルド』は“マクド”なんやさかい、分かってくれてもええと思うんやけど…)
オリヴィア・ハッセーがむっちゃキレイやった!
ロミオとジュリエットの葬列で鳴る鐘の音が、
『ぐるりよざ』の鐘の音と頭の中でオーバーラップした。

唐突ながら、「一番好きな映画は何ですか」と聞かれたら、
あなたは何と答えますか?
これ、結構出てこないんですよね。
一番好きな曲は?っていう質問に窮するのと同じように、
それぞれにそれぞれの良さがあって、どれが一番って言えない。
また、ストックが多過ぎて選べないんですね。

実は職場の後輩にこの質問をされた時に、すぐには答えが見つかりませんでした。
で、しばらく考えて、『ニュー・シネマ・パラダイス』と答えました。
「午前十時の映画祭」でも、50作品中49番目の上映だったと思うので、
そりゃもう万人に人気で、無難な答えだったとは思います。

が、本当に“俺にとって”の一番なのか?
寅さん、大好きやん!
第32作『口笛を吹く寅次郎』、ええやん!
竹下景子さんが渥美清さんの袖をそっと引く柴又駅のシーン、たまらんやん!

~などなど思って『ロミジュリ』観に行った際、次週予告でハッ!としました。
『ある日どこかで』なのです。
ハイ、ようやく思い至りました。
私の一番好きな映画は『ある日どこかで』です。

日本での公開は1981年だったそうです。
全く知りません。
私がこの映画を初めて観たのは、
読売テレビがド深夜にやっていた『シネマだいすき』で、でした。
あまりにもショックでした。
2回目も深夜のテレビでした。
結末を知りつつ観ているので、胸を掻きむしられるようでした。

3回目、遂に劇場で観ることができました。
5/22(土)午前10時、TOHOシネマズ二条スクリーン9、満席です。
今回もインターネット予約しといて良かった(ホッと胸を撫で下ろす)
予告篇終わって、さあ、本編上映!
クリストファー・リーヴ(スーパーマンのクラーク・ケント役で有名)登場、
もうそれだけで目玉の奥で血液が逆流しているのが分かります。
ヒロインのジェーン・シーモアの“写真”登場、
むっちゃキレイです(あれ、さっきも書いたよな)
そして二人の出会い!
もはや私の涙腺は完全に破壊されてしまいました。
(どっかの映画のキャッチコピーで聞いたことあるな~)

タイムトラベルとラブロマンスを絡めたこの作品、
ラストにはあまりにも唐突でショッキングな別れが待っています。
互いを想いあっているにもかかわらず、
「時間」に引き裂かれるという誰にも抗えうことのできない辛い別れなのです。

今、夕方の5時30分といったところ、まだ呆然としています。

ふと、TOHOシネマズ二条の明日5/23(日)の上映スケジュールを覗いてみたところ、
既に残り座席半分と表示されています。
いやはや、ホンマに凄い!

「午前十時の映画祭」は本当に素晴らしい企画です。
MOVIX京都さんも、『男はつらいよ』全48作リバイバル、
やってくれへんかなぁ~