30年ぶりの再会2009年8月26日

総選挙2日前&TG戦中継。
8/29(金)もまたスタジオに行くことができませんでした。
つつがなく練習は進んでいるでしょうか。

そんな訳で、今回も練習から離れた「ひとりごと」をしたためます。

ある日、ふらっとCDショップを訪れました。
『男はつらいよ』全48巻のDVDボックス、
今日こそ注文しようか、それともまた今度にしようか、と逡巡しながら。
そんな時ふと目に飛び込んで来たのが
『交響組曲サイボーグ009』のCDでした。

時に西暦1977年。
テレビ本放送で全く視聴率が振るわなかったけれども、
再放送で大ブレイクした『宇宙戦艦ヤマト』が映画化され、
大きな社会現象を巻き起こしたのは、その年の夏。
そして冬、劇伴の完成度の高さから、
単なるサウンド・トラック盤ではなく、
新たに編曲・再構成した
『交響組曲宇宙戦艦ヤマト』が発売されました。
作曲は宮川泰さん。
当時、小学6年生の私は、このLPレコードを聴きまくりました。
中学から吹奏楽をはじめるきっかけとなったアルバムでした。

『交響組曲宇宙戦艦ヤマト』の大成功がきっかけとなり、
アニメの劇伴が『交響組曲』『交響詩』『交響曲』などを冠して
数多く作られるようになりました。

そして1979年。
『交響組曲サイボーグ009』が発売されました。
作曲は『ドラクエ』や競馬のファンファーレ等で有名な
すぎやまこういちさん。
氏の音楽はとてもかっこいいのです。
現在、我々が練習している『ウルトラ大行進』のうち、
『帰ってきたウルトラマン』はすぎやまこういちさんの作曲です。
ホルンの対旋律や、ハープのかき鳴らしなど、
特にしびれます。
既に中学2年、ホルンを吹きまくっていた私は、
やはり『009』を聴きまくりました。

ところが、私が持っていた『009』はカセットテープでして、
実は紛失してしまったのです。
仮に紛失していなかったとしても、
我家のカセットデッキは故障したまま何年も放置してあり、
聴くことが出来ません。

いつか、もう一度聴いてみたい。
思い続けてきたことが、全く突然に実現しました。

30年間会っていなかった昔の恋人に再会した、
そんな気持ちです。

色即是空2009年8月26日

8/7(金)、仕事で参加できず。
8/14(金)はお盆休み。
8/21(金)、またまた仕事。
ご無沙汰して申し訳ありません。
「ひとりごと」もだいぶ飛ばしてしまいましたので、
近況報告を兼ねて、
今回は久しぶりの映画ばなしにしたいと思います。

普段、特に仕事に追いまくられている訳ではありません。
が、週末の金曜日、
どうしてもやり終えなければならない仕事には追われてしまうことがあります。
今月はそれがたまたま続いてしまったのでした。

ですので、馴染みの店にはやっぱり呑みに行くし、
映画も週一本は観に行きます。
演奏会が終わり、少し余裕ができたので、
楽譜を読むだけでなく、
久しぶりに小説も読んでいます。
(山崎豊子著『沈まぬ太陽』)

さて、最近観た映画で面白かったのは『色即ぜねれいしょん』。
原作:みうらじゅん(東山高校出身)
監督:田口トモロヲ(『プロジェクトX』のナレーター)

みうらじゅんさんの自伝的小説(高校時代)を映画化したもので、
「面白い」というのは、本当に腹を抱えて笑う「面白さ」。
そういやボクらの頭の中も、あんな感じだったなぁ、と。
つまり、煩悩に満たされていた訳ですよ。
今でもあんまり変わらないですが…

東山高校は仏教系の学校。ボクも仏教系出身。
どちらの学校でも「三帰依文(さんきえもん)」という歌を
月一回の仏教行事で歌います。
映画を観るまでこんな共通点があることを知りませんでした。
劇中、文化祭でロックに編曲された「三帰依文」が出てきて
ぶっ飛びました。

この映画には登場しなかったのですが、
私の出身高校にはもう一つ、
「四弘誓願(しぐせいがん)」という歌がありました。
月一の行事で「三帰依文」とともに歌います。
ボクたち吹奏楽部は伴奏します。

「四弘誓願」のイントロはファースト・ホルンのソロ。
高一の時、三年の先輩が奏でるソロが美しく、
いつか自分もあんな風に吹けるようになりたいと憧れました。
音は単純ですが、その分、音を外したら致命的。
また音色いのち!なソロですので、汚い音は問題外。

自分が三年の時は冷や汗タラタラだったのを思い出します。
いい思い出ですけどね。