配置替え2010年11月21日

2010年11月14日、日曜日。
今年のF1サーカスは、
最終戦アブダビGPで優勝したセバスチェン・ベッテルが
史上最年少でワールドチャンピオンに輝くという劇的な幕切れであった。

その同じ11月14日、
私たちはバンビオ・メインホールを借りて日曜合奏を行いました。
次の金曜日からフィリップ・スパークの『交響曲第1番』に取り組み始めるのに先立ち、
これまで練習してきた5曲の総ざらいをしようと目論みました。
5曲目はさっと1回やって時間切れとなってしまいましたが、
それ以外はかなりじっくりと取り組めたと思います。
プレイヤーの皆さん、お疲れ様でした。

そして、広い会場なので、配置替えを試しました。
いつものようにB♭クラリネット群が最前列で弧を成す配置で練習した後、
B♭クラリネットのうちファースト奏者だけが最前列に残り、
フルート、オーボエが最前列に座る配置にしたのです。
もともとフルート、オーボエが座っておられた位置に、
B♭クラリネットのセカンド・サード奏者の皆さんに座ってもらいました。
金管では、ホルンの皆さんに、
トランペットの前列という位置から、下手寄りに移ってもらいました。
大体サードB♭クラリネットの後ろ辺りで、
ホルンのベル(朝顔)が割とダイレクトに客席に向かうという配置です。

意図するところは、
木管楽器全体をクラリネット属で包み込み、
木管楽器を金管楽器で包み込み、
木管・金管を打楽器で包み込むようにすることです。
私の経験上、好きな配置です。

この日の出席状態では歯抜けなパートがあったものの、
各パートの音がこれまでよりも透けて聴こえてくるという
演奏上の効果を実感しました。
(これは指揮者として感じたものです。
奏者としてはいかがだったでしょうか?)

実は、それ以上に、意図していなかった練習上の効果が現れました。
それは、各パートの音がより鮮明になったことにより、
音のズレも顕著になったことです。

磨くべき目標が明確になってよかったと思います。
やっぱり私たちが日々ブラッシュアップしていくものは、
音そのものなんだな、と思いました。
皆さん、「前向キング」でやっていきましょう!