2011年05月
石筍2011年5月23日
あれは夜勤明けの帰りのことだった。 大阪を出た時、とてもいい天気だったに、
京都に近づくにつれ、道が濡れていることに気づいた。
どうやら、通り雨があったらしい。
阪急・長岡天神駅でボーっと車窓を眺めていたら、
屋根があるにもかかわらず、ホームもびしょ濡れだった。
きっと横殴りの雨だったに違いない。
ホームから滴り落ちる水滴の行き着く先を見ると、
なんと小さな石筍ができているではないか!
私はビックリしてしまった。
きっとコンクリートの中には、
鍾乳洞と同じ成分が入っているんでしょうね。
長年の積み重ね、すごいな。
5/15(日)は、2週間ぶりの日曜練習。
お天気もよく、会場に向かうのがとても気持ちよいです。
このところ、かなりしつこく音作りに励んでいます。
プレイヤーの皆さん、粘り強くお付き合いいただき、ありがとうございます。
この日ももちろん、粘っこい合奏をさせてもらいました。
開催延期となった3月の「ふらっとコンサート」用のプログラムと、
7月の「せせらぎコンサート」のプログラムは、一部重複しています。
2~3月には、それら重複している楽曲を中心に合奏していましたが、
最近はスパークの交響曲にかなりの力を注いでいました。
しばらく演奏していない楽曲の感触、
もう一度取り戻さないといけません。
次の日曜練習は6/5ですが、
それまで3回の金曜練習では、
スパーク以外の曲目にしつこく取り組んでいきましょうかな。
そして6/5はスパークも含めて全部やる、
ということにしましょう。
花水木2011年5月11日
先日、母校の大学キャンパスを久しぶりに歩きました。
自宅の近所でいつも横を通っているのですが、
わざわざ中に入ることはないもんです。
5年ぶりくらいだと思います。
新校舎の大規模な建設工事をやっているのですが、
既設の校舎群にさえぎられて、
キャンパスのメイン・ストリートから工事現場は見えません。
以前と変わらない味わい深い大学が、そこにありました。
キャンパスを出る間際に花水木の植樹がありました。
それで、ふと思ったのです。
花水木って、すごく美しい花やのに、なぜかマイナーやな、と。
(もちろん大ヒット曲の題名だし、それを基に作られた映画もありますが…)
3月末から4月はじめにかけて、
やっぱり京都では「桜」がメインとなります。
その後、5月にかけては「つつじ」だと思います。
なぜか「花水木」が話題にならないように思います。
きっと、私だけが感じていることではないと思うのです。
(桜の花見はあっても、花水木の花見って、聞いたことがありません)
かく言う私も、数年前まで花水木の「名前」を知りませんでした。
花水木自体は見たことがありましたが、
その花を花水木と「称する」のだと知ったのが数年前です。
名前を知ってから、あの可憐な花が、特に好きになりました。
私は街歩きが好きですが、多くのお宅が植えていらっしゃるのを見掛けます。
とてもホッとします。
自分自身、花水木のようでありたい、
そう思う今日この頃です。
(頭の薄いおっさんが花水木のようでありたいとは、意味不明なのですが…)
追求の道、とても険しい。
練習に練習を重ね、
楽器編成の遣り繰りを重ね、
遂に5月1日(日)を迎えた。
広い会場を借りての「オール・スパークday」である。
フィリップ・スパーク作曲『交響曲第1番“大地、水、太陽、風”』。
かつて私たちが経験したことのない大曲だ。
これまで地道に稽古を積んできた。
もちろん、本番は7月で、これからも練習は続くのだが、
ひとまずの目標を5月1日としてやってきたのだ。
打楽器も、エキストラを頼むパートを除き、すべて揃えてくれた。
エレクトーンも持ち込んでくれた。
エレクトーンで、ピアノ・ハープ・シンセサイザーを表現してもらうのである。
殆ど休憩をはさまず小返ししたあと、
初の通し稽古に突入した。
とても長い旅をしているような感覚だった。
「長い」というのは嫌な「長い」ではなくて、
もっと旅していたいと思うような「長い」だった。
プレイヤーの皆さんは、どのように感じられただろうか。