2011年7月15日

第24回せせらぎコンサートで最も苦労したのは、なんといっても、
フィリップ・スパーク作曲『交響曲第1番“大地、水、太陽、風”』でした。

とにかく合奏が前に進みません。
いや、安直に前に進めたら細部が煮詰まらずに滅茶苦茶になるのが明白だった。
プレイヤーの皆さんには、かなりの辛抱を強いましたね。

結局、通したのは3回だけだったと思います。
5/1(日)と、6/26(日)と、あと本番。
(ゲネプロは途中で何回か止めたと思います)

よくこれだけの通し稽古で本番やりましたな。

約40分の演奏時間、私には旅に思えました。
スコアに並んだ音符群が時刻表に見えたりしました。

※※※

今回、この曲に限らず、リハーサルをどう進めるかに心血を注ぎました。
(リハーサルとは、普段の合奏のことです)
あまり長い小節を通すことをせず、
細かく切り分けながら、
曲の構造を理解してもらうことに意を注いだつもりです。

なので、私にとって本番は、公開している最終リハーサルでした。
伝えたいことが山ほどありました。
緊張している暇もありませんでした。

本番という旅はアッという間に終わりました。
それがどんな旅だったか、自分自身では評価できません。
が、やるだけのことはやった、と思っています。