大変な一日2025年11月3日

11月2日(日)。
いつものように朝イチで出掛け、
この日は阪本順治監督の『てっぺんの向こうにあなががいる』を観ました。

開巻からエンドクレジットまで、
「凄い、凄い、凄い!」
と思いながら観続けました。

何が凄いのか上手く説明できないのですが、
自分の中の何かが、
素晴しい映画との出会いに反応した、
そんな感覚です。

かつて、
割と短いインターバルで、
クリント・イーストウッド監督の『チェンジリング』と『グラントリノ』を観たとき、
やはり同じように「凄い、凄い、凄い!」となりました。

阪本順治監督も、
遂にクリント・イーストウッド監督の領域に入られたか、
と偉そうな感慨を持ちました。
監督、済みません。

※※※

鑑賞を一日ずらす手もあるのに、
わざわざ11月2日(日)にしたのは、
ワールドシリーズ第7戦を観ないようにするため。

もはやドジャースの試合を観るのは、
侍ジャパンの試合を観るのと同意です、
私の中では。

WBCのメキシコ戦だった思いますが、
9回裏に大谷選手が二塁打で出て、
吉田選手が四球で一二塁となり、
不振だった村上選手がタイムリーを放ち、
代走の周東選手が大谷選手を追い越さんばかりのスピードでホームインして逆転サヨナラした試合、
やはり怖くてわざと映画を観に出掛けました。

また同じことをしてしまいました。
心臓に悪いので。

それでも気になって、
どうせいつかは結果を知ることになるんだから、
昼食に入った店で思い切ってネットを調べたら、
大谷投手が3ランを被弾して降板したとの情報。
暗澹たる気分。

帰宅後、
やはりいつかは結果を受け入れなければならない時が来るんだからと自分に言い聞かせ、
テレビをつけると、
9回で同点に追いついた直後。
その裏から山本投手の当番。

これまた大変な状況を観ることになってしまいました。
こうなると見届けない訳にはいきません。

夕飯の支度をしながら、
台所と居間を行ったり来たり。
コンニャクと筍の水煮を湯がき過ぎ、
牛蒡と蓮根のアク抜きをし過ぎました。

11回裏まで山本投手が投げ切り、
勝利した瞬間、
嬉しくてたまらなくなると同時に、
やはり心臓が止まるかと思いました。