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吹奏楽が好きで、
それぞれの作曲家の作風はどんなんかな?
ということにこだわって聴いている方ならご存知かもしれません。
デーヴィッド・ベッドフォード( David Bedford )、
1937年生まれのイギリスの作曲家です。
多くの作曲家がそうであるように、
ベッドフォードも吹奏楽専門の作曲家ではありません。
管弦楽・歌劇・金管バンドの作品や、
映画音楽・テレビのための音楽も手掛けているそうです。
彼の吹奏楽作品で、私が知っているのは2曲だけ。
その一つが
『波濤にかかる虹( Sun Paints Rainbows on the Vast Waves )』という曲です。
大海原を航海する様子を描いた雄大、かつ繊細な曲です。
全楽器の音を記したフル・スコアですが、
この『波濤にかかる虹』では移調楽器もすべてハ調で書かれています。
非常に珍しいパターンです。
和音構成を捉えるのには確かに都合がいいのですが、
移調楽器はそれぞれの調で書かれるのが普通のスコアを読み続けてきた身には、
ちょっと違和感があります。
ティンパニを除く打楽器は4つのパートに分かれています。
面白いのは、
4人すべてが同時にサスペンション・シンバルを担当したり、
4人全員でタンバリンをやったり、
4つの鍵盤楽器(シロフォン×2、グロッケンシュピール、マリンバ)を担当したり、
4人がそれぞれ2つずつ、音律を調整した計8本のワイン・ボトルを叩いたりすることです。
そうして表現される音は、とても絵画的。
点描を観ているような感じです。
8つの同じワイン・ボトルさえ揃えば、
他の打楽器はせせらぎには揃っています。
不思議やなァ~
ちなみにワイン・ボトルの代わりに日本酒の四合瓶を揃えたらどうかと思い、
3本まで飲んだのですが、
やっぱりワイン・ボトルの指定はワイン・ボトルでやるべきだよな、
と思って中断しました。
しかし、ワインは殆ど飲まないので、どうしたものかと…
アルコールの話はこれくらいにして…
『波濤にかかる虹』はとても爽やかな曲なので、
朝、聴くのにピッタリ。
いつも出掛ける準備をしながら聴いています。
今日は、私のお気に入りを紹介してみました。
ヴァーツラフ・ネリベル作曲『交響的断章』。
曲の長さは6~7分と、それ程のことはないのですが、
中身はいわゆる前衛的なテイスト。
このような現代曲、
せせらぎで採り上げることは全くといっていい程ありません。
しばらく本番予定のないこの時期に、
練習曲として敢えて採用してみました。
ネリベルには、
『交響的断章』と『二つの交響的断章』という、
“ 断章2作品 ” があります。
今回、採り上げているのは前者。
ちなみに後者は、1986年の第2回定期演奏会で演奏しています。
(「これまでの活動」参照)
当時はホルン吹きのエキストラとして参加した記憶が…
懐かしいなぁ~
音程、和音、リズム、何をとっても非常に難しいのがネリベルの曲。
一人ひとりがしっかりしないと形にならないので、
ウィンド・アンサンブルを鍛えるにはもってこいです。
プレイヤーの皆さんにとっては、
まだまだ難しいと感じるだけかもしれません。
が、スコアを読んでいる指揮者にとっては、
リズムの噛み合わせや音のぶつけ方、
大変興味深い曲です。
モチーフにしてもシンプルで、
変奏して(変装といったほうがいいかも)いろんな場面で顔を出します。
そんな面白さを伝えることができるよう、
精進していきたいと思います。
プロのオーケストラが平日19時からの演奏会を催す場合、
13時に会場入りして各自ウォーミング・アップ、
15時から全員揃ってゲネプロ、
17時から休憩、
19時本番。
大体こんなタイム・スケジュールになるのだと思います。
しっかり余裕がとってあります。
せせらぎの場合は日曜14時からの演奏会なので、
9時に会場入りして各自ウォーミング・アップ、
10時30分から全員揃ってゲネプロ、
12時から休憩、
14時本番。
なんや、せせらぎも余裕あるやん、と一見思えるのですが、
さにあらず。
9時に会場入りしてからゲネプロ開始までの1時間半、
大型楽器の搬入・組立て、受付や看板の設営、椅子並べなど、
ウォーミング・アップ以外にやることは沢山あります。
10時30分からのゲネプロ、
全員揃うことができればいいのですが、
お弁当係が抜け、
受付係が抜け、
○○係が抜け…
と、全員揃って合わすことができるのは数曲だったりします。
12時から休憩できればいいのですが、
大体12時を大きく超え、
下手すると13時くらいまでリハーサルすることもあります。
開場が13時だと言うのに!
大急ぎで昼食をとって着替えをしたら、
14時の本番突入!
よくあることです。
楽屋って何のためにあるんだろう?
たんなる着替え場所と荷物置き場なんだろうか、
と思ってしまいます。
それが今年のせせらぎコンサートのゲネプロは、
12時は過ぎましたが、
12時30分よりは早くに終えることができました。
おかげで本番までに心身ともに一休みさせることができました。
(前にもチラッと書きましたが、仮眠をとることができました)
すっきりした頭で本番を迎えることができて良かったです。
もちろん、例年よりゆったりした昼休みが作れたとはいえ、
各自の仕事のためにゆっくりできなかったという人もいることでしょう。
今後は、そういった方々も、
少しでも本番への集中力を高める、
あるいは本番のために心身を休める時間が持てるようになれば、
なお良いだろうな、と思いました。
これ、永遠のテーマといっていいかも知れません。
指揮していて足元がバタつくこと、よくあるのです。
見ていて美しくないし、
私自身落ち着いていないのを実感します。
足元をしっかりさせること、
簡単なようでなかなかできないのが実情です。
もしかすると、
普段から歩きながら鼻歌トレーニングしているのもマズイのかも。
歩きながらということは、
当然、足が動いている訳ですから。
足元がしっかりしていると、
テンポ感が安定する筈だし、
逆にテンポを動かす際も基準がしっかりするので、
想定したテンポ変化を生み出しやすいと思うのです。
足元がバタつかないよう、
今回の演奏会もかなり意識したつもりですが、
ふと気付くとバタバタしているのです。
なかなか治りません…
ピアノ発表会ゲスト出演の前日、
7月13日(土)に『奇跡のリンゴ』を観てきました。
はてさて、この映画を観たものかどうか、実は迷いがありました。
艱難辛苦の末に「無農薬」リンゴの栽培に成功する物語だということは、
映画館で予告編を観たり、テレビCMを観たりして想像がついていました。
苦労の末に成功を掴み取る感動モノというのは数多く観てきましたから、もういいかな、と。
しかし、観てよかったです。
生半可な艱難辛苦ではないのです。
だから成功の喜びも無茶苦茶でかいのです。
中村義洋監督のディレクションも素晴らしいし、
久石譲さんの音楽も素晴らしいのですが、
一番凄いなと思ったのは父親役の山﨑努さんの演技です。
そのブレないというか、腰の据わった生き方に引き込まれました。
ほんと、観てよかった。
※※※
帰り道、ゲリラ豪雨に見舞われました。
携帯していた折りたたみ傘が全く役に立たず、
背負っていたデイパックの中に水が溜まるほど。
その中に入れていた『交響的断章』のスコア、
まだ合奏していないにもかかわらず、
いきなり干さなければならなくなるとは…トホホ…
もしかすると、
7月13日(土)にゲリラ豪雨を受けておいたので、
7月14日(日)は助かったのでしょうか?
6月30日(日)、せせらぎコンサート本番1週間前の合奏。
7月7日(日)、第26回せせらぎコンサート本番。
そして7月14日(日)、ピアノ発表会へのゲスト出演。
ほぼフル・メンバーが集合し、
ほぼすべての大型楽器を運搬し、
肉体的にも精神的にも目一杯追い込まれた3週間が終わりました。
※※※
既に梅雨明けが発表されていますが、例年、
祇園祭の宵々山・宵山・山鉾巡行の頃に三日続けて夕立(夕立三日)が来て、
それで梅雨明けとなるのが長年、京都に住まう者の勘です。
(夕立三日…風情のある言葉ですが、
今風に言うとゲリラ豪雨三日か?
まるで味わいがないなぁ~)
ですので、7月13日(土)に出会った夕立(ゲリラ豪雨)は、
とっても嫌な印象を私に与えました。
「7月13日に降ったということは、7月14日も降るということやな…」
案の定、7月14日は朝から雨。
「こりゃ、困ったなぁ~」と思っていたら、
雨は徐々に上がっていきました。
「ああ、助かったぁ~」
こうして往路の運搬は事無きを得ました。
が、伏見の醍醐交流会館での本番終演後、大型楽器を搬出していたら、
外は夕立(ゲリラ豪雨)です。
「やっぱ、来たかぁ~」
幸いトラックへの積み込みは屋根のあるところ。
問題はトラックから倉庫に降ろすときです。
が、これまた幸いに、車両運搬途上で雨はあがりました。
晴れ男の面目躍如といったところでしょうか!!!
運搬を手伝ってくださった皆さん、
汗だくにはさせてしまいましたが、
雨でズブ濡れにはさせないで済みました。
楽器も無事でした。
どうもありがとうございました!!!
※※※
さて、肝心の演奏の方はというと、
聴いてくださった皆さんにとても喜んでいただけたようでした。
アンコールの大きな拍手までいただき、
ひたすら感謝です。
(アンコール曲を用意していなかったけど、
『明日があるさ』を2回できて良かった)
せせらぎの皆さん、
3週間(だけではないですが)頑張って良かったですね!!!

《本番終わって運搬終わって、夜勤に向かう途中でJR桂川駅から見上げた空》
映画をDVDで観て以来、
メドレーであるこの曲のそれぞれの箇所のテンポ設定をどうすべきか、
悩みに悩んできました。
まず最初の『サウンド・オブ・ミュージック』。
映画ではジュリー・アンドリュースが山の中で歌い上げる名曲ですが、
速いほうがいいのか、ゆっくりめのほうがいいのか悩みました。
山々の情景を思い浮かべながら、
どちらかというとゆっくりめで歌いやすいテンポ設定でいこう、
と決心したのが本番前の木曜日。
しかし、
一旦テンポを落としたあと、
楽譜の指定では元のテンポに戻すとなっているところを、
指定よりも速くやってみようと思いつきました。
金曜日の練習でうまくいきそうな感触をつかんだので、
本番もそのままにしました。
私としては気に入っています。
そして『ドレミの歌』。
客席でノリにノッていた方がいらっしゃったのは、
この曲がきっかけだったと記憶しています。
バンバン手拍子してもらえるものだから、
凄くお客さんに喜んでもらえているのだと思いました。
この手拍子に引っ張られて、
会場全体が手拍子の渦になるのかと思いきや、
あれあれ?
単独でしたね。
舞台上からは何もできないのです…
『ドレミの歌』のラストは、
クラリネットからテナー・サックスへのカデンツへと繋がっていきます。
私の構想では、
クラリネットはすっと終わり、
そのあとのテナー・サックスがメインとなるようにしました。
深い音色が聴きたいと思ったのです。
『一人ぼっちの羊飼い』は、
ちょっと遅すぎると感じた方が多いかも知れません。
が、これも映画のイメージからそうしました。
ジュリー・アンドリュース演じるマリアが、
フォン・トラップ一家の子供たちと人形劇を演じるシーンの曲で、
子供たちが人形を扱いやすいように、
ゆっくりしたテンポで歌っていたのです。
『さようなら、ごきげんよう』も難しかった。
フォン・トラップ家で開かれたパーティーの夜更け、
子供たちがお客さんに「おやすみなさい」を告げる曲であり、
音楽祭に出演したフォン・トラップ一家がオーストリアに別れを告げる曲でもあります。
いい按配で演奏できたかどうか、自信がありません。
『エーデルワイス』、本当にどうしようか迷いました。
速すぎては情感が出ないし、
遅すぎてはタルくなるし。
いつ聴いても素晴らしいA野さんのフリューゲルホルン・ソロのあと、
何となくテンポが速くなってしまいそうなところを、
腕を大きめに動かす指揮でテンポを抑えにかかったのですが、
うまくいったでしょうか?
『すべての山にのぼろう』は、
フォン・トラップ一家が国外に脱出する場面、
映画の大団円で流れる曲です。
速すぎても遅すぎてもいけない。
目線は楽団よりも上を見るようにすること。
それがここでのテンポ感を得る方法でした。
不思議と自然な感覚になったのです。
これまでいろんなところで演奏されまくってきた曲ですが、
真摯に取り組もうとすればするほど、
考えることの多い題材でありました。
数ある監督業・コーチ業の中で、
音楽の指揮者は珍しい存在だと思います。
プレイヤーと同じフィールドで、
プレイヤーと一緒に本番に臨むからです。
野球の監督なんかすごく目立ちますが、
あれは野球が日本でメジャーなスポーツということで
マスコミが大きな扱い方をするからであって、
プレー中はベンチにいるのが基本。
ベース・コーチが一塁や三塁の横にいますが、
あくまでもファール・エリアにいなければならず、
フェア・グラウンドに入ることはできません。
(監督がピッチャー・マウンドに行くことがありますが、
あれはタイムがかかっている時)
バレーボールの監督、
コートのすぐそばで声をからしている姿をよく見ますが、
あれも厳密に線引きされたフィールドの外です。
選手がプレーする同じフィールドにはいません。
指揮台という、プレイヤーよりも一段高い場所で指揮しますが、
それはプレイヤーから見やすいようにするため。
同じフィールドにいると言い切れます。
さて、そんな指揮台から見える舞台上の風景。
第1部は全員黒服で壮麗でした。
第2部は紺色をベースに黄色の楽団ロゴをあしらったTシャツ。
イチロー選手が在籍した頃のオリックス・ブルーウェーヴ・カラーと勝手に思いました。
鮮やかで綺麗でした。
指揮台から見る客席の風景。
実は殆ど見えません。
大概スポット・ライトを浴びておりまして、
猛烈な光の中からは照明を落とした客席はよく見えないのです。
チキン・ハートな私としては、
このおかげであまり緊張しないで済んでいます。
指揮台で聴く音風景。
ここはホールの中で一番いい音がすると言われています。
いつもここで音を聴くことができて幸せです。
当日のゲネプロでは、
時々指揮台を離れて客席での音を聴きに行くのですが、
今年はその必要はないな、
という感じがしました。
職場に派遣スタッフとして働きに来てくれているFさんのお祖父さんが亡くなり、
7月6日(土)通夜 7月7日(日)告別式
が執り行われました。
Fさんは毎年せせらぎコンサートに来てくれています。
今回は初めてお母上と一緒に行くと言ってくれていたんですが、
本番一週間前くらいに事情を話してくれていました。
その事情の通りになってしまい、残念です。
7月7日(日)は本番で動きがとれないため、
7月6日(土)の通夜に参列させていただきました。
場所は滋賀県甲賀市水口町のJAのホールです。
JR京都始発で東海道本線を草津まで行き、
草津からは南東方向に伸びる草津線を走り、
柘植(つげ)を終点とする普通電車が
だいたい1時間に1本の割で運行されています。
目的とする駅は貴生川(きぶかわ)。
草津と柘植のちょうど中間地点くらいになると思います。
京都から貴生川まで約1時間の列車旅。
往復の2時間、
不謹慎ではありますが正直に申しますと、
せせコン演目のイメージ・トレーニングに充てさせていただきました。
(帰路は貴生川から膳所(ぜぜ)まで、私の乗った車両には他に誰も乗ってきませんでした。
ということで、鼻歌どころか、振り付きで練習していました…)
貴生川から水口のJAまで事前の地図調査で約2km。
歩いて約20分の距離なので、普段なら歩くところですが、
演奏会前日ゆえ体力を温存してタクシー移動しました。
(履いていた黒スラックスは翌日の本番でも履かなければなりませんし…)
規模の大きな式でした。
親戚の方、地域の方が大勢参列され、
みんなでお見送りしようという空気があふれていました。
京都に帰ったのは22時くらい。
翌日の準備をしたりして、
就寝したのは0時くらい。
本番当日は6時起床。
本番当日午前中のゲネプロを終え、
昼食をいただいたあと、
これは終演まで脳がもたないな、と感じましたので、
本番直前まで一眠りさせてもらいました。
おかげで今年は何とか本番途中の記憶が飛ぶことはありませんでした。
楽屋の出入りに気を遣ってくださった皆さん、
どうも済みませんでした。

《お昼休みの舞台上》
猛暑の中お越しくださった皆さま、
本当にありがとうございました。
ちょっとした事件がありましたが、
普段からブレない演奏の稽古をしている私たちにとっては、
さほどの事件ではありませんでした。
『上を向いて歩こう』のラスト、
マリンバのTナガさんにCue出しする約束をしていました。
直前まで覚えていました。
が、クラリネット・ソリのお二人が拍手を受けている姿を見ているうちに、
すっかりCue出しを忘れてしまいました。
申し訳ありません!!
細かなことは追い追い書いていくとして、
今日は何よりも、
感謝です。
ありがとうございました!
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