2014年01月
カラッと乾いた空気も悪くないです。
が、どちらかというと湿った空気が好きです。
変わっているのでしょうな。
湯気の立ち込める温泉の湯端。
もちろん湯で体を温めたあとなんですが、
ほけーっと過ごす至福のひと時。
そんな幸せな時間を思い出すからなのでしょうか、
世にも珍しい梅雨どきが好きな奴なんです。
※※※
久しぶりの雨降りだった昨日、
街は霧っていました。
寺町夷川の馴染みの店の看板も、
遠くに霞む灯りのよう。
京都御苑の街灯も霧に霞み、
幻想的な夜を演出していました。
目を瞑れば、
鳥取のあの秘湯に迷い込んでしまうのではないか
(それは楽しい幻想なのですが…)
そんな夜でした。
農薬2014年1月30日
冷凍食品への農薬混入事件が話題となっています。
それとは直接関係ないことではありますが、
先日、京都御苑を歩いておりましたら、
唐突に進入禁止エリアとぶちあたりました。
その理由を書いた看板には、
「重要木保護のため、薬剤散布します」
と書かれていました。
まるで福島第一原発の作業員かと思わせるような重装備をした人たちが、
これから散布しようとする現場に行き合わせました。
もちろん、進入禁止エリアに入り込むようなことはしませんが、
その近辺を歩こうとするだけで「赤旗」が挙がります。
「えっ、俺、何か悪いことしたか?」と思いましたが、
私への赤旗ではありませんでした。
薬剤散布をストップするためのものでした。
私をはじめ、エリア近辺を通行していた人が離れると、
警備員が「白旗」を挙げました。
いよいよ農薬散布です。
毒々しい真黄色の液体が噴霧されていきます。
見るからに嫌な色でした。
樹木そのものは大丈夫なんだろうか?
そんな心配が胸をよぎりました。
そないに薬って必要なんでしょうか?
昨年、『奇跡のりんご』という映画を観ました。
試行錯誤の末、無農薬りんごを実現するお話です。
実話を基に創られた映画です。
薬が必要なこと、
もちろんあるとは思うのです。
が、できるだけそれに頼らないようにすることもまた、
大切だと思うのです。
『ジャパグラ18 アニメ・ヒーロー大集合』を演奏するにあたり、
『CHA-LA HEAD-CHA-LA』は音源に行き着きました。
所有しているCD『みんなアニメが好きだった』に収載されていたことは、
前回書いたとおりです。
メドレーの中で聴いたことのない曲、『ウィーアー!』。
これまたスコアの解説によると、
『ワンピース』の初代オープニング曲とのこと。
「探さんとあかんわ」と思ってJEUGIA三条本店を訪ねました。
ビックリしたんですが、
『宇宙戦艦ヤマト2199』のサウンド・トラックはもちろんなのですが、
かつての『宇宙戦艦ヤマト・シリーズ』のCDがズラッと並んでいるのです。
そして『ワンピース』のCDも、
『ヤマト』の2/3くらいのスペースを占めているのです。
私が知らないだけで、凄い人気なのですね。
どれがいいかなと物色していたら、
なんと4枚組の『ワンピース・ソング・セレクション』が!
『ウィーアー!』にしても、
4つくらいのバージョンが入っています。
「これ、凄いよな~
でも、せっかく買うんやったら、
後々のためにも『ワンピース』以外の曲も入っているの、ないかな~」
すると、私が持っている『みんなアニメが好きだった』が、
2枚並んでいるのが目に留まりました。
でも、片方は赤いパッケージで、
もう一つは緑のパッケージ。
実は、私が持っているのは赤いパッケージの【赤盤】だったのです。
もう一つの【緑盤】に『ウィーアー!』が入っているのを見つけました。
他にも『ルパン三世のテーマ’80』『ヤッターマンの歌』『宇宙海賊キャプテンハーロック』
などが収載されています。
こいつはイイ!ということで買って帰りました。
早速聴いてみたのですが、
『ウィーアー!』って曲、
凄いキレキレッ!の、ノリノリッ!ですな。
凄いアゲアゲッ!の気分になりました。
やはり合いの手が大好きなので、
どうしても耳がそこに行ってしまいます。
トランペット、カッコいいなぁ~
エリック宮城さんが吹いているみたいに凄い!
(意外とホントにエリックさんがレコーディングに参加してたりして…)
テヌート、スラー、スタカート、アクセント。
それぞれの音の表現が凄い!
えらく感動してしまったのでした。
『ジャパグラ18 アニメ・ヒーロー大集合』の中には
『CHA-LA HEAD-CHA-LA』が含まれます。
『ドラゴンホールZ』の初代オープニングで、
アニソン歌手影山ヒロノブの名を一躍知らしめた曲。
と、さもよく知っているように書いておりますが、
実はスコアの楽曲解説からの受け売り。
そもそも、「チャラ ヘッチャラ」と読むことさえ知りませんでした。
では、なぜそう読むと分かったかというと、
影山ヒロノブさんがCDで「チャラ ヘッチャラ」と歌っていたからです。
我が家のCDラックには、
実に様々なジャンルのCDが収まっています。
吹奏楽は世の中のあらゆる音楽を編曲して演奏することが多く、
その研究のために「原曲」を探してくるからです。
音楽をはじめてから40年近く経ちますが、
その蓄積が我が家のCDラックに表れている気がします。
(CDが生まれて40年経っていませんけど…)
そんな訳で、アニソンのCDも何枚か持っていまして、
その中の1枚「みんなアニメが好きだった」に
『CHA-LA HEAD-CHA-LA』が入っていました。
このCDを買ったきっかけは何だったのでしょう?
おそらく、
『銀河鉄道999』(ゴダイゴ)か『キューティーハニー』(前川陽子)を聴くためだった…
と思うのですが、思い出せません。
この2曲はせせらぎでの演奏機会がかなり多いので、
まあ、どちらかの初演奏の際に購入したのでしょうな。
が、この2曲よりもよく聴いているのは、
成田賢の歌う『サイボーグ009』の主題歌『誰がために』です。
作詞:石ノ森章太郎
作曲:平尾昌晃
凄いでしょ!
『009』の世界観を表現する、
見事な詞と曲なのです。
そして、
編曲:すぎやまこういち!!!
あなたの編曲でなかったら、
私はこんなに引き込まれていなかったんじゃないでしょうか。
まあ、合いの手のカッコよさっていったら!
特にホルンのあまりのカッコよさに、
中学時代にはマネして吹きまくったことを思い出しますな。
ヤマハミュージックメディアから出版されている楽譜、
「ニュー・サウンズ・イン・ブラス(NSB)」。
毎年、約10曲の吹奏楽ポップスが発表されていますが、
昨年2013年は第41集が発売されました。
今年ももうすぐ(といっても4月?5月?)第42集が発表されることでしょう。
NSBには
『アメリカン・グラフィティ(アメグラ)』と
『ジャパニーズ・グラフィティ(ジャパグラ)』という
2大シリーズがあります。
『アメグラ』はアメリカのポップスを、
『ジャパグラ』は日本のポップス(といってもJポップとは限らない)を、
それぞれメドレーにまとめたもの。
2013年の第41集で、
『アメグラ』は23作目、
『ジャパグラ』は18作目となりました。
凄い作品群ですね。
今、せせらぎで取り組んでいるのが、
まさに『ジャパグラ』の第18作。
サブタイトルは『アニメ・ヒーロー大集合!』となっています。
アニメ主題歌(アニソン)のメドレーです。
久々にポップスを練習しているわけです。
子供の頃からアニソンをよく聴いてきました。
メロディよりも金管楽器などの合いの手が好きで、
そればっかり聴いていたような気もします。
いざ、演奏する立場になると、
この合いの手って奴が、
気持ちいいんだけど、難しくもあります。
切れ味鋭く打ち込むことができたらホントにカッコイイんだけど、
失敗するとどうしようもない。
まず、リズムですな。
一人で打ち込むものじゃなく、
楽器「群」で打ち込むのだから、
リズムが揃ってないとお話にならない。
そして、音の高さ。
全員で同じ音を打ち込むこともありますし、
和音を形成することもあります。
いずれにせよ、
指定された音をはずすと、
これまた聴けたものじゃなくなってしまう。
っていう心配ばかりして、
思い切った打ち込みができないと、
これまたビビッとした感じが出なくなってしまう。
クラシカルな作品を演奏するときも、
実は「一発勝負に賭ける」的な場面は沢山あるんですが、
やはりポップスではより顕著になりますな。
ポップス侮り難し、といったところでしょうか。
小説を読んだときは、
実はあんまり感情移入できなかったんです。
中学で吹奏楽をはじめたら、
いきなり全国大会出場クラスの吹奏楽部だった、
という設定がどうもしっくり来なかったからかな。
小説の最後は、
全国大会(普門館)で演奏する『シバの女王ベルキス』。
一握りの人たちしか経験できないステージで、
これまた最高難度の『ベルキス』って!
でも、映画の吹奏楽部の設定は、
日本全国いたるところにありそうな部活の設定。
私にはこちらのほうがしっくり来ました。
吹奏楽部の顧問、森勉先生の役を、
宮崎将という俳優さんが演じています。
なんだかとても親近感がありましたが、
なんと、宮崎あおいさんの実兄だそうです。
知らなかった!
私はあんなイケメンではもちろんありませんが、
森勉先生(渾名はべんちゃん)=宮崎将さんのように振れたらいいな。
最近はそんなことをちらっと思い浮かべて練習しております。
宗像神社2014年1月24日
京都御苑の南端、
ほぼ丸太町通りの近くに
「宗像(むなかた)神社」というのがあるのをご存知でしょうか?
「えっ!京都御苑の中に神社があるの?」
と思われる方もおられるでしょうが、
あるのですよ。
他にも、白雲神社がある筈です。
(名前はうる覚えなんですが…)
もともと、「京都御苑」がなかったのです。
もちろん、「京都御所」はありました。
「京都御所」を取り囲むように
「京都御苑」が形成されていったのです、巨大な公園として。
なので、
もとは貴族の屋敷があったところもあるし、
神社だったところも取り込まれていった筈です。
今年の初詣になんとなく宗像神社にお参りしました。
別に何かきっかけがあった訳ではありません。
ただ、なんとなくです。
ただ、楽団員のさやちゃんが、
大学生の頃にここで巫女を務めていたという話を聞いていたのを思い出します。
『世界ふしぎ発見』で観たのですが、
九州に本宮を置く宗像神社は、
「交通の神様」だそうです。
もの凄く神聖な神社のようです。
京都に勧請したのにも深い意味がありそうです。
京都はあちらこちらにお参りすべき場所があります。
首を垂れることの大切さを日常に感じます。
防寒具2014年1月23日
このところ、ホントに寒い。
というか、空気が冷たくて、痛い。
ユニクロのヒートテックとか、
ミズノのブレスサーモのいろんな製品を愛用しておりますが、
先日、ブレスサーモのネックウォーマーとレッグウォーマーを買ってしまいました。
・ネックウォーマー
外出の際、これまではもちろんマフラーを巻いておりました。
が、巻き方が下手くそなのか必ず隙間ができてしまいます。
特に、首の後ろといいましょうか、後頭部の最下部と申しましょうか、
寒気に晒されて痛くてしようがないのです。
そこで、スポッと首を隠すことができるんじゃないかと思い、
ネックウォーマーを買ってみました。
凄く暖かいです。
とてもいいです。
・レッグウォーマー
家で本を読んだりスコアを読んだりする際、
暖房していても足元からジンジン冷えてきます。
靴下を2枚履いて、
もこもこして暖かそうなスリッパを履いて、
膝掛けをしても、やっぱり冷える。
そこでレッグウォーマーを買ってみました。
これも凄くいい。
※※※
以前からブレスサーモの靴下を履いていますが、
まるで靴の中にカイロを入れているかのようにポカポカです。
ブレスサーモ、恐るべし!
なお、毎度毎度お断りしておりますが、
私、業界の回し者では決してありません。
自分が本心から「いいね」と思った物事を書いているだけです。
西陣2014年1月22日
1月13日の休日練習の帰り途。
ぶらりと西陣の町並みを歩いておりましたところ…

唐突な出現にビックリしました。
(1月13日は夕闇が迫っていたので撮影していません。
写真は後日改めて撮ったものです)
西陣ボウリングセンター。
ぱっと見て、現在は営業していない、している訳がない雰囲気が漂ってきます。
まるで廃墟です。
が、1階(半地下)が駐車場として使われ、
2階は西陣文化センターとなっています。
再利用されているのです。
失礼いたしました。
※※※
かつてこの一帯には6軒もの映画館が存在した、
一大歓楽街であったという話を聞いたことがあります。
すぐ近くには「西陣京極」という、
こじんまりした飲み屋街があります。
かつての名残でしょうか。
西陣というところは、
私にとって不思議な「気」を感じさせる空間なのです。
西陣文化センターにしろ、さらさ西陣にしろ、
かつて栄えたであろうボウリング場や銭湯が、
違う形でまた人々に使われているのです。
表面上、過去の繁栄の遺物ばかりの街だと感じる向きもあるかもしれませんが、
私はそうは思わない。
昔の「気」と現在の「気」が融合している。
そんな風に感じるのです。
西陣をぶらぶらしていると、
一体どこにどう抜けるのか全く謎な曲がりくねった小径にでくわすことがあります。
「うわっ、西陣ラビリンスや!」
と私は喜んで迷い込みます。
また、意外なほど多くの人に出会います。
とても活気を感じます。
この街は決して死んでいません。
映画『ゼロ・グラビティ』。
確か昨年の11月から公開されていたと思います。
テレビのCMや映画の予告編で、
サンドラ・ブロックが宇宙空間に一人放り出されるシーンをご覧になった方も多いのではないかと思います。
観に行きたいと思いつつも、
「いやいや、今日は体調がもうひとつやからやめとこう」
とか、
「ちょっと時間が合わへんから、また今度にしよう」
などと自分に言い訳して、
なかなか行こうとしませんでした。
宇宙空間で一人ぼっちって、
きっとこの映画は怖い。
ぶちのめされる。
そんな予感があったんでしょうね。
が、遂に、
体調もバッチリだし、時間もうまく作れたから、
思い切って観に行きました。
そして度肝を抜かれました!
予感は当たることになるのでした…
(この先、ネタバレも書きますので、
もしもこれから『ゼロ・グラビティ』をご覧になる方は、
読まないほうがいいかも…)
ハッブル宇宙望遠鏡にドッキングしたスペース・シャトルが、
超遠景から近景に、ゆっくりゆっくりとアップされてきます。
ホント、かなりの時間をかけて。
ミッション・スペシャリスト役のサンドラ・ブロックは、
ハッブル宇宙望遠鏡の修理をしています。
そこにスペース・デブリの大集団が襲来し、
命綱がぶち切られたサンドラ・ブロックは、
宇宙の真っ暗闇の中に放り出されてしまいます。
と、ここまでワンカットなのです!
彼女がくるくる回転しながら虚空をさまようさまが遠景に切り替わるまで。
20分くらいあったと感じました。
かつて、『トゥモロー・ワールド』という映画で、
戦場からの脱出を図るシーンもワンカットで描かれ、
それを観た私は20分くらい経っているように感じました。
が、実際は10分弱だったと聞きます。
なので、『ゼロ・グラビティ』のファーストカットも、
実は10分くらいなのかも知れません。
VFX全盛のご時世ですから、
何とでもなるのかもしれません。
にしても、凄い撮影です。
どうやって製作したのでしょうか。
彼女を助けにやってくるのが、
スペース・シャトルでの同僚を演じるジョージ・クルーニー。
何とか助けられたサンドラ・ブロックは、
ジョージ・クルーニーの導きでスペース・シャトルに戻ってきます。
が、船は無残なまでに破壊され、
船内にいた人たちは全員死亡。
船外にいた一人もデブリの直撃を受け死亡。
そんな訳で、この映画の出演者は二人だけなのです。
ギャラを極限にまで抑え込むことができた筈。
その分、VFXに力を入れることができたのでしょうか。
スペース・シャトルでの地球帰還は不可能なので、
二人は宇宙遊泳でISS(国際宇宙ステーション)に向かいます。
ジョージ・クルーニーは、サンドラ・ブロックがISSに辿り着く補助をして、
自らは宇宙空間に漂流する道を選びます。
ここからは、ほぼサンドラ・ブロックの一人芝居です。
ISSにドッキングしていたソユーズも損傷しており、
やはり地球に戻ることはできません。
今度は中国の宇宙ステーションに向かい、
神舟で大気圏突入。
遂に生還します。
一瞬たりとも目を離すことができない、
緊張感みなぎる映画でした。
文字通り、手に汗握りましたし、
全員汗びっしょりになりました。
邦題は『ゼロ・グラビティ』=無重力ですが、
原題は『GRAVITY』。
重力という意味に加え、
「重大さ」「容易ならぬこと」という意味もあります。
無重力空間での出来事なので『ゼロ・グラビティ』もいいですが、
緊急事態という意味で『グラビティ』のままでもいいような気が。
また、映画のラストシーンで、
地球に辿り着いたサンドラ・ブロックが大地に足を踏みしめ、
ゆっくりゆっくり立ち上がります。
(無重力の宇宙から帰ってきた宇宙飛行士は筋力が衰えているため、
立ち上がるのも大変だと聞きます。
リアルな演技です)
サンドラ・ブロックは重力を感じ、
地球に還ってきたことを実感したのだと思います。
そんな意味からもやはり『グラビティ』のままで良かったんじゃないかなァ~
上映後、席を立つとき、
太腿にもの凄く重さを感じたのでした。
※※※
宇宙空間からのサバイバルを描いた物語ですが、
いろいろと考えさせられることの多い映画でした。
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