スピード感と拙速2021年11月21日

最近やたらと「スピード感」という言葉を耳にします。
「スピード感をもって政策を実行」だとか、
「社の方針をスピード感をもって決定」だとか、
何だか聞こえはいいですな。

私自身どうかというと、
日課に関しては「スピード感をもって実行」するのを旨としています。

指揮の基本練習にしても、
ピアノの音階練習にしても、
忙しくて今日は出来なかったという言い訳を自分に対してしたくないので。

お手洗いに行ったり、
着替えたりという、
朝起きてすぐのルーティーンを済ませた上での日課ではありますが、
寝坊してしまって家を出るまでの時間が足りないというときは、
服を着ていようがいまいが、
お腹が痛かろうがどうしようが、
とにかくタクトを握ることにしています。
腕・肩のストレッチをプラスしても15分もかからないので、
とにかく振り始めます。

という感じの「スピード感」は心掛けるのですが、
政治や企業の方針決定に「スピード感」と聞くと、
耳に心地よいものの、
本当に大丈夫か?
「拙速」に陥ってないか?
と心配になります。

これまた私自身、
仕事に関してですが、
その日一日で終わる仕事の場合、
物凄い集中力で早く終わらせようとすることが多いです。

一刻も早く仕事を終わらせ呑みに行くぞ、
という体内時計が未だに動いているからです。
(呑みに行く店もない状態なのですが。。。)

が、長いスパンで取り組まなければならない仕事の場合、
「スピード感」をもって取り組むと、
独りよがりに陥ったり、
何度も何度もやり直しが発生したりと、
何かとうまくいかないことが多いんですな。

こういうときは「拙速にならないよう」心掛けます。

今の世の中、
何でもかんでも「スピード感」優先になっていないか、
心配です。