テアトル梅田閉館2022年7月28日

9月末をもってテアトル梅田が閉館するという、
大変残念なニュースが飛び込んできました。
約30年の歴史に幕を下ろすそうです。

勤務先の隣、
梅田ロフトの地下にあるので、
ちょくちょくお世話になってきました。
と言っても通ったのは2006年以降。
『幸福のスイッチ』『旅の贈りもの 0:00発』の2本を、
続けざまに観たのが最初です。

『幸福のスイッチ』の舞台は、
確か和歌山県の紀伊田辺だったと思います。
頑固おやじと次女がぶつかりまくる中で、
家族って何ぞやを考えさせられるイイ映画でした。
町の電器屋さんを営む父親が沢田研二さん、
しっかり者の長女が本上まなみさん、
何かと反抗的な次女が上野樹里さん、
三女が中村静香さん(中学生だったか高校生だったか)という配役でした。

『旅の贈りもの 0:00発』は、
大阪駅を深夜0時に出発する謎の列車に乗り込んだ櫻井淳子さんが主演。
何となくSFっぽい書き方になってしまいましたが、
そうじゃなくて、
旅の中で人生に大切なものを再発見する、
そんな内容だったと思います。

いずれにしても、
ハリウッドの超大作でもなく、
宣伝にお金をかけまくった大資本の映画でもなく、
あまり知られていないのだけどイイ映画がかかる、
そんなミニ・シアターでした。

少年時代以来の映画熱に浮かされるようになり始めたのがちょうどこの頃なので、
私を目覚めさせてくれた映画館の一つだったと言えます。

京都こども文化会館がなくなったり、
テアトル梅田がなくなったり、
馴染み筆頭だった「ふくろ」さんがなくなったり、
寂しい限り。