無題2008年11月2日

『ディスコ・キッド』冒頭、木管に出てくる16分休符+8分音符+16分休符、『アレックス教授の冒険物語』第12小節のティンパニ、バス・ドラム、4トムに登場する16分休符+付点8分音符、『ベルキス』第2楽章の木管の旋律の16分音符+付点8分音符のリズム(いずれも4/4拍子)。
 手書きでないと楽譜にして表す能力がないので、こんな分かりづらい書き方になってしまいましたが、要するに16分音符を4つ並べたとしたら、その2つ目にアタックのあるリズムです。
 私の気付いた共通点です。たったこれだけのことですが、バカにすることなかれ。このリズム、基礎のしっかりできてる人でも結構難しいですぞ。

 さて、東京・下町の旅、後編です。
 10/20(月)、浅草の「助六の宿 貞千代」で起床。どうやら宿のお向かいにスナックがあるらしく、一晩中カラオケを聴かされたような気がします。
それに今日はいよいよ柴又だと思うと、あまりよく眠れませんでした。まるで遠足前の小学生ですな。
 朝食と朝風呂を頂戴し、さあ、出発です。
 浅草寺に至るまでに、「浅草観音温泉」があります。レトロな建物で、是非立ち寄ってみたかったのですが、気が急くのでパス。
 駅までの途中、吾妻橋からは、隅田川の向こう岸に聳える「アサヒビール本社ビル」が見えます。炎のオブジェが印象的な、超近代的なビルディングです。
 東武鉄道・伊勢崎線の鉄橋を「特急スペーシア」がゆっくり渡っていきます。東武浅草駅を発車した流線型の特急は、日光へ向かうのでしょうか、それとも鬼怒川温泉へ向かうのでしょうか。
 さらに吾妻橋のたもとには、東京都観光汽船の「ヒミコ」が停泊中。松本零士さんのデザインだそうで、未来的で斬新なデザイン。潜水艦行動ができたり、はたまた宇宙戦艦に変身したりするんじゃないかと思えてきます。
 浅草とは、過去・現在・未来が融合した超時空な街でした。かなりぶっ飛んだ感想で済みません。
 そんなこんなで都営地下鉄・浅草線の浅草駅から柴又へ向かいます。ところで、都営地下鉄と東京メトロ、一体何がどう違うのでしょうね?
 浅草線は京成電鉄・押上線と相互乗り入れしています。押上駅までが都営地下鉄・浅草線で、押上駅から向こうが京成・押上線です。
 電車に揺られながら駅名を眺めていて、そういえば、この路線に2回乗ったことがあるのを思い出しました。
 1回目は1997年か98年だったと思います。東京の下町に砂時計を手作りしている日本でも数少ない(もしかすると唯一かもしれない)町工場があり、そこへ取材に行った時のことです。はっきり覚えていませんが、京成・立石駅で降りたように思います。本当にここが東京なのか、と思わせる懐かしい町並みだったと記憶しています。
 2回目は、プログラムが残っているのでいつだったかハッキリしています。2001年10月19日、かつしかシンフォニーヒルズへTKWOの定期演奏会
を聴きに行った時です。京成・青砥駅から10分くらい歩きました。私がフェネルさんの生演奏を聴いた最後となった日であり、おそらく、フェネルさんとし
ても日本での指揮活動の最後となった日であったと思います。まさか、その7年と1日後にこの地に再びやって来るとは、全く思いもよらぬことでした。
 京成・高砂駅で金町線に乗り換え、1駅目が柴又。遂にやってきました、寅さんの町に!
 平日にもかかわらず、柴又で降りる人のなんと多いことか。地元の方々ももちろんいてはりますが、ほとんど観光客のようです。見たところ、年配のご夫婦が多いようです。なかには家族連れもいます(私のような一人っきりのフーテンは見かけませんな)。寅さんを愛する人たちは、やっぱり沢山いるのです。
 まずは駅前広場の「フーテンの寅」像が出迎えてくれます。が、あまりに人が多くて撮影するのに一苦労です。
 味わい深い帝釈天参道の店を素見しつつ、「題経寺(柴又帝釈天)」を参拝します。源公が履き掃除してたり、さくらさんが自転車に乗ってお寺の角を曲がってくるんじゃないだろうか、そんな気がしてなりません。心からホッとする街です。
 題経寺を抜けて江戸川の方に歩いて行くと、「葛飾柴又寅さん記念館」があります。松竹・大船撮影所から移設された「くるまや」のセットが出迎えてくれます。涙が出そうです。あまりにもテンションが上がってしまい、寅さんのトレードマーク、フェルトのハットを衝動買いしました。3300円。それをかぶって散策続行です。私をチラチラ見て行く人、さすがに多いです。この気分、プライス・レス。
 江戸川に出ました。広い景色です。河川敷で、余裕で草野球できます。うまい具合に小学校の低学年のグループが遊びに来ていました。おそらく遠足でしょ
う。段ボールをお尻の下に敷いて土手を滑っています。やはり、江戸川べりの子供はこうでなくっちゃ~ね。
 「矢切の渡し」、本当にあるんですね。東京都唯一の渡し船だそうで、葛飾区と対岸の千葉県松戸市を結んでいます。風情たっぷりです。
 参道に戻り、「川千家(かわちや)」というお店でうな重を頂きました。さらに瓶ビールを2本、中瓶で。ご機嫌さんの出来上がり。柴又名物「草だんご」をお土産にぶら下げ、ふらつく足取りで帰路につきました。
 生まれ来る命、去り行く命…あらゆる命に思いを馳せる旅でした。

P.S. 次回からはもっと短いのを書きます。