地底都市カッパドキア、スパークの交響曲第1番、そしてヤマト2010年12月12日

12/5(日)、臨時の合奏日でした。
スパークの交響曲第1番「大地、水、太陽、風」との格闘が続きます。

指揮者としては、意外と読みやすい楽曲です。
音のパターンが捉えやすいからです。
フラットやシャープが多いとしても、和音はとてもシンプル。
ソ♭・シ♭・レ♭と並んで、な~んだ、G♭のドミソやんか、
シ・レ♯・ファ♯と並んで、な~んだ、Bのドミソでんがな、
といった具合。

が、演奏する立場からいったら、やはり厄介なもの。
例えば、第750小節でD♭と書いてあったものが、
第751小節ではC♯と書かれたりすると、
「なんでやねん?」となるでしょう。
まさにここでG♭のドミソからBのドミソへの切替えが発生しています。
♭系の和音から♯系の和音への転換な訳です。
理屈はそうですが、プレイヤーにとっては負担ですな。
でもまた、この曲の中でも特筆すべき美しい場面なのであります。

さてさて、この曲は北アリゾナ大学の委嘱により書かれたそうです。
スパーク自身は行ったことがないけれども、
アリゾナの大自然を想像して描写したそうです。
私は勝手に“地球愛”の表現だと思っていますが、
ガミラスの遊星爆弾攻撃による放射能汚染から地球を救うべく、
放射能除去装置があるという14万8千光年彼方のイスカンダル星へ旅立つ
『宇宙戦艦ヤマト』に通じるスピリットを感じます。
「地球をおもって」という共通点があるのではないでしょうか。

なぜか今回の選曲はヤマトに繋がるものを感じています。
カッパドキアはトルコのアナトリア高原中部に広がる地域。
地底都市の遺跡が発掘されています。
一説には、ローマ帝国の迫害から逃れたキリスト教徒が建設したものと言われています。
ガミラスの遊星爆弾攻撃による放射能汚染から逃れ、
地下都市を築き生き延びている地球人類。
ヤマトの世界観と何か似ていませんか?

しかし、コンサート実行委員によると、
これらの選曲意図とヤマトとは何の関係もないそうです。
う~ん…

ただ、せっかく選曲されたんだから、
少しでも地球のため、エコな暮らし方を目指してみようかな、と思っています。
地球のために残さず食べる、というCMがありますが、
注いだ酒は残さず呑む、ということから始めてみようか、と。
あっ、既にできてますけど…