京都こども文化会館ありがとうコンサート(5)2020年10月4日

舞台セッティングがシンプルなら、
色付き照明もなし、
マイクを通して音の増強を図る演出もなし。
実にシンプルで、広々とした舞台。

その気になれば9時30分や10時からでもリハーサルを始めることが出来たかも知れません。
が、プレイヤーの皆さんの練習量が絶対的に不足しています。
朝の自由時間をたっぷりめにし、
じっくりウォーミングアップしてもらうことにしました。

リハーサル開始は「せせコン」と同じ10時30分。
ただし中身はいつもの「せせコン」とは違います。
【ゲネプロ】ではなく【リハーサル】なのです。

いつもの「せせコン」だと、
午前中のこの時間は会館の音響さん・照明さん等と合わせることがメインで、
私たちの練習ではないというスタンス。
それまでの練習を踏まえて、
あくまでも本番と同じことをする。
イコール、ゲネプロなのです。

でも今回は、
会館側と合わせなければならないことが殆どありません。
この日が初めての参加という方もいらっしゃいます。
長年、京都こども文化会館をお借りしてきましたが、
舞台を借りての純然たる練習はこれが初めてでした。

まずは呼吸合わせ。
テューバ奏者 兼 副指揮者 K さん作曲の『コラール in B♭ 』。

12ある長調。
楽団の成長のためには、
それぞれの調に即したコラールが必要だと考えました。
世の中を探せば見つかるのかもしれませんが、
せせらぎオリジナルの方が面白いそうだなと考えて、
K さんに作曲をお願いしたのでした。
『コラール in B♭ 』はその第一作。

調を変えて、既に8曲も作ってもらっています。
が、ここのところはリハビリ期間でもあったので、
基本中の基本である『コラール in B♭ 』ばかり練習していました。

ここからは演目7曲の練習。

いつもなら一曲通して、
会館側との申し合わせ事項に問題なければ次の曲へ。
もしもズレが生じたらその箇所だけを抜きだして音を出す。
そんな流れですが、
前述の通り、この日は私たちの練習です。

もちろん、本番当日の練習のし過ぎは良くないので、
さっと通して終わることが出来る曲は通しました。

が、やっぱり練習をちゃんとしとかんたマズいな、という曲は、
しっかり小返し。
このような曲は逆に通し稽古を回避し、
体力の温存を図りました。

『威風堂々第1番』
『オリエント急行』
『ニュー・シネマ・パラダイス』
この3曲にはたっぷり時間を使いました。

リハーサルは2時間の予定。
特に綿密な時間割を作った訳ではありませんが、
やってみたら1時間50分。
限られた時間内での練習を何年も積み重ねると、
不思議とこんなことが出来るようになっていました。