2013年11月
黒人初のメジャー・リーガー、ジャッキー・ロビンソン。
彼の背番号が「42」。
唯一、メジャー全球団統一の「永久欠番」。
彼のメジャー・デビューの4月15日には、
メジャー全球団の全選手が背番号「42」をつけてプレーします。
イチローも、ジーターも、上原も、誰も彼もが例外なく。
ジャッキーを見出したドジャースのGM、リッキーを演じるハリソン・フォードの台詞にあります、
「俺は野球が好きだ」というのが。
彼のデビューの年を中心に描いた映画『42』。
野球好きの人なら絶対観るべきです!
好きな野球が、ただ、したいだけなんだ。
だから、壮絶な葛藤がありながも、
どんな偏見にも差別にも耐えてみせる。
そんな彼の生き様が伝わってきます。
最初は黒人であるジャッキーを嫌っていたチーム・メイトも、
試合を重ねるにつれ真のチーム・メイトになっていきます。
しかし、やはりどう頑張っても彼のことを受け入れられない選手もいる。
何もかも美化してしまわず、
そんな現実も正直に描いてみせたこの映画。
私は唸らされました。
野球好きの人にはお勧めと書きましたが、
それだけじゃない、誰にでもお勧めしたい映画です。
なお、毎度毎度お断りしておりますが、
私は各業界の回し者ではありません。
ただ、映画が好きなだけ、
野球が好きなだけです。
11月2日(土)。
楽天vs巨人の日本シリーズ第6戦、
最初から最後までテレビにかぶりついての観戦。
最初に2点獲ったのは楽天。
ピッチャーは脅威の24勝0敗投手、田中将大。
もはや勝ったも同然という雰囲気になったのかも知れないが、
2点獲る前から、マー君のピッチングは何かおかしかった。
ストライクが入らないのだ。
ストレートも走っているようには見えない。
うまくカーブでカウントを整えることもできない。
相手は誰が何と言おうと脅威の巨人打線だ。
いつか捕まるんじゃないか…
という心配が当たってしまった。
まさかまさかの敗戦。
3勝3敗の五分で、最終第7戦にもつれこんだ。
3対0で楽天リードの最終回、
もしかしてとは思っていたが、
マー君がマウンドに上った。
前日、160球完投しているのに、だ。
高校野球を観ているようだ。
それだけで、感動した。興奮した。
そして…
ほんの0コンマ数秒のことだった。
仕事中のテレビ観戦だったものだから、
マー君が最後の打者を三振にきって取る瞬間を見逃してしまった!
でも、本当に良かった。
俺が見逃したなんて、ちっちゃなことだ。
※※※
これで復興に道筋がついた、なんて訳じゃない。
けれども、大いなる勇気を与えてくれたと思うのだ。
東北楽天ゴールデンイーグルスの皆さん、
本当におめでとうございました。
そして、
本当にありがとうございました。
トランペットのF地くんの禁煙が続いているようです。
いいね!
実は、私も数年前まではヘビー・スモーカーだったのです。
が、禁煙を思い立ちました。
一週間止めては我慢できずに一箱買って吸い、
ああ、こんなことじゃいかん、
再び禁煙だ、
でも二週間後にまた我慢の限界がきて一箱買い…
そんなことを繰り返しているうち、
久しぶりに吸うたばこが旨くなくなってきて、
酷いときには吐き気をもよおしたりするようになったのです。
禁煙の決意から半年も経った頃には、
体からニコチンが抜けきったような感じになり、
禁煙に成功したのでした。
年に一回くらい、呑み会でもらいたばこしても、
完全に遊びたばこで終わっています。
習慣性は完全になくなりました。
禁煙して分かったことがあります。
それは、味の違い。
ヘビー・スモーカーだった頃は、例えて言えば、
交通渋滞の絶えない都会の街中にいたようなものだったのでしょう。
が、禁煙してから四条河原町で吸う空気は明らかにまずい。
逆に、山間の空気の旨いこと、旨いこと。
食べ物も飲み物も、味の違いを感じるようになりました。
「違いの分かる男」に一歩近づくことが出来たのだろうか!
などと喜んだものです。
それと、少しずつ「寒がり」でなくなってきたように思います。
たばこを吸っていた頃は、冬になると寒くてしょうがない。
春も寒い。
蒸し暑い梅雨の時期となり、かじかんでいた体がようやくほぐれるような感覚。
ちょうど今、朝晩冷え込んできているのに、
数年前のように厚着しなくて大丈夫です。
厚着すると、むしろ暑く感じます。
たばこを吸うと毛細血管が収縮してしまうという話を聞きますが、
禁煙によって体質改善したのかも知れません。
最初に書きましたように、禁煙当初はそれなりに苦労しましたが、
今の私にとってはいいことずくめ。
F地くん、きっといいことがあるよ。
11月1日(金)から『マーチ「ブルースカイ」』の練習を始めました。
2007年度の吹奏楽コンクールの課題曲です。
せせらぎは吹奏楽連盟には加盟していませんが、
課題曲を購入して演奏するのには何の制約もありません。
吹奏楽コンクールとの関わりが薄い私は、
毎年、どんな課題曲が選定されているのかよく知りません。
が、コンクールの課題曲がせせらぎコンサート用に選曲されることもしばしばなので、
過去30年くらいの課題曲ばかりを集めたCDはキープしてあります。
そこで『マーチ「ブルースカイ」』を聴いてみたら、
何と爽やかなマーチなんだ!と感心してしまいました。
譜読みしていたら、
『シンフォニア・ノビリッシマ』同様、
「ディミニッシュ」というコード(和音)が仕込んである箇所がいくつかありました。
が、それよりも、この曲の爽やかさを特徴付けているのは、
「オーグメント」というコードではないかと思いました。
西洋音楽における基本コードは「ド」「ミ」「ソ」だと以前書きましたが、
「オーグメント」というコードは「ド」「ミ」「ソ♯」という響きなのです。
なんだかフワッと浮いたような気分になるコードです。
実は、この「オーグメント」、『シンフォニア・ノビリッシマ』にも登場します。
中間部の2小節目、
Clarinetのメロディーや、
和音群の1st.A.Sax.が「ソ♯」にあたる音を奏します。
そのあとも数回同じ響きが出てきます。
ひとつの演奏会用に選曲した別々の楽曲に、
よく似たリズムや音型が出てきたり、
同じようなコード進行が現れたりすること、
意外にもよくあるのです。
印象に残っているのは、
ホルスト作曲『組曲「惑星」』の中の “ 木星 ” と、
スパーク作曲『ディヴァージョンズ』とをひとつの演奏会で採り上げたのですが、
どちらにも似たような音型が出てきました。
この【同居】の謎は未だに解けません。
詩集2013年11月1日
小説はよく読みますが、
詩はほとんど読んだことがありません。
読んだ詩といえば、学校の教科書に載っていたものくらいかな。
もうすぐ、八千草薫さん主演の映画『くじけないで』が公開されます。
90歳を超えてから詩人となった柴田トヨさんをモデルとした映画です。
映画館で予告編を観ながら、
「そうや、詩を読んでみよう。
せっかくなので柴田トヨさんの詩集がいいかな」
とてもわかりやすい言葉で綴られているし、
字も大きいし、
見開き2頁で完結する詩がほとんどだし、
一気に読みきることができました。
面白いなあと思ったのは、
1行ごとに情景が浮かんでくるのです。
頭の中に浮かんだ映像が転換していくのが、
まるで短編映画のように感じたのです。
想像力をかき立ててくれますな。
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