2013年12月

2Bの違い2013年12月13日

私はどうも文房具に凝るほうでして。
楽譜を書くときの鉛筆は 2B が一番好きです。
HB や B は少し固い気がするし、薄いし…
5B や 6B にするとやわらすぎるし、濃すぎるし、減りが早いし…

なら、2B ならなんでもいいかというと、
これがまたそうでもない。
メーカーによって木の材質が違うし、
もしかすると鉛筆の芯そのものも質が違うような気がします。
指に馴染む感じ、書き味、微妙に違うのです。
まるで万年筆の品定めのようですな。

もしかすると管楽器奏者の皆さんがマウス・ピースやリガチャーにこだわるのと同じか?
いやいや、それやったら指揮棒にこだわるのが私のスタンスの筈やけど、
今使っている普通の市販品に何の不満もないなぁ。

でも、考えてみると、若い頃にはいろんなタイプを買って試してみたことがあったなぁ。
それで今のに落ち着いたんやった…

2B鉛筆も、
そろそろ自分に合うものを決めたいものです。。。

くまモン!2013年12月12日

昨日、突然、会社にくまモンが来ました!

131211くまモン

コンデンスド・スコアを横方向に作る2013年12月11日

楽譜を解析する作業。
意外と出勤の電車内で落ち着いてできます。
できればスコアだけじゃなく五線ノートも開いて、
移調楽器だらけの吹奏楽譜をピアノ譜にまとめていきます。

この「コンデンスド・スコアを作る」作業、
これまでは “ 縦方向 ” に作業することが殆どでした。
“ 縦方向 ” とは、高音域から低音域まで同じ小節をまとめる作業をし、
それができたら次の小節に移るやり方。
まず細かいリズムのパートをまとめるので、
小節内に収まらなくなるという破綻がなくなります。
また小節単位でまとめるので、
限られた電車内での作業時間の「切り」がつけやすいのです。

しかし、音楽の流れを掴まえるのには、
縦ばかり見ているのはあまりよろしくない。
それで最近は “ 横方向 ” にまとめることを重視しています。
8小節とか16小節とか、
音楽の流れに一括りある単位を探り出し、
まず最初にメロディだけズラッと書き出してみて、
次に伴奏形を書き出してみる、
というような方法です。。
小節に幅を持たせておけばそうそう破綻するものでもないし、
そもそも自分の勉強用なんだから、
少々乱れた書き方になったって構わないわけです。

書いている途中で降車駅に着いてしまい、
空白の小節を沢山残してしまうことも多々あります。
「切り」が悪いのが難点です。

が、「やりかけ」の仕事が残っているというのは、
「どこまでやったか分からなくなる前に続きの勉強しなくちゃ!」
というモチベーションの維持に繋がっているように思います。

“ 縦 ” 重視の頃は、
切りはいいんだけれども次のお勉強タイムまで時間が空いて、
頭の中がリセットされてしまうことがよくありました。
“ 横 ” 重視はいろんな意味で良い感じです。

コントラルト・クラリネット!2013年12月10日

Contra-Alto Clarinet
コントラアルト・クラリネット

Contralto Clarinet
コントラルト・クラリネット

どちらの書き方・読み方も見たことがあります。
いずれにしてもアルト・クラリネットの1オクターヴ下が鳴る低音楽器。
あるといいなぁ~(シャレ?)と、
ず~っと思っていましたが、
遂に!

※※※

吹奏楽の中の木管セクションの核となるのはクラリネットだと思います。
それは、一般的なB♭クラリネットのことだけでなく、
高音域から低音域までを網羅する「クラリネット族」を指しているつもりです。

吹奏楽の最高音域はピッコロ、フルート、オーボエが担当しますが、
それらとクラリネット族との繋ぎ役を果たすのがE♭クラリネット。
中音域から低音域にかけて
B♭クラリネット、アルト・クラリネット、バス・クラリネットがカバーし、
最低音域を受け持つのがコントラアルト・クラリネット、コントラバス・クラリネット。

(実際の吹奏楽曲では、クラリネット族最低音域として、
 コントラアルト・クラリネットかコントラバス・クラリネットのどちらかのみ
 という楽器指定のケースが殆ど。
 コントラアルト・クラリネットはE♭管で、
 コントラバス・クラリネットはB♭管なので、
 厳密に言うとコントラバス・クラリネットが最も低い音が出るのですが、
 運用上はどちらか一つあれば充分。
 B♭コントラバス・クラリネットの楽譜しかなくても、
 それを読み替えてE♭コントラアルト・クラリネットで演奏することで、
 最低音域を分厚くするという大きな効果が得られるのです)

つまりクラリネットは、
木管セクションのほぼ全音域をカバーすることのできる楽器と言っていいかと思います。
なので、
クラリネット族で木管群を包み込むような、
守るような配置が理想です、
私の考えでは。

※※※

先日の「団内発表会」でクラリネット8重奏を聴かせてもらいました。

E♭クラリネット
B♭クラリネット×4
E♭アルト・クラリネット
B♭バス・クラリネット
E♭コントラアルト・クラリネット

という理想的な組み方でした。

音域の幅だけでなく、
音色の幅も広がり、
実に魅力的なクラリネット・アンサンブルでした。
そう、まさに「アンサンブル(調和)」でした。

せせらぎトロンボーン feat. テューバ LIVE @ バンビオ2013年12月9日

12月7日(土)はせせらぎの忘年会でした。
みなさん、楽しい夜を過ごされましたかな?
(私は猛烈な睡魔と戦いながら夜勤しておりました…)

明けて12月8日(日)。
せせらぎのトロンボーン5人とテューバ1人のアンサンブル・チーム、
「せせらぎトロンボーン feat. テューバ」が、
JR長岡京駅前のバンビオ広場でライヴを開きました。

《 正面から 》

《 正面から 》

12月6日(金)には団内のアンサンブル発表会をやったところです。
トップページでも、せせらぎのアンサンブル活動を紹介しています。
当団のアンサンブルはとても盛んなのです。
なかでも活気があるのがクラリネットとトロンボーンかな。

《 後ろ姿 》

《 後ろ姿 》

せせらぎトロンボーン feat. テューバのライヴは、
野外にピタッと合った雰囲気でした。
音がよく通りますし、
やっぱりスライドの動きのある演奏は見栄えが良くていいですな。

《 バンビオ広場のクリスマス・ツリー(後ろの方にアンサンブルが見えますかな? 》

《 バンビオ広場のクリスマス・ツリー(後ろの方にアンサンブルが見えますかな? 》

アンダンテ?2013年12月8日

速度標語のアンダンテ。
ずっと前に「歩くような速さで」と習いました。

私、時速6kmくらいで歩きますので、
かなり速いほうだと思っております。
街を歩いていると、大概の人を追い抜きます。

先日、たまたま早朝に出勤する機会がありました。
京都駅の構内を歩いていると、
ガンガン抜かれました。
大阪でも同じ。
抜かれまくりです。
早朝のサラリーマンって、何て速足なんでしょうか!

アンダンテって、一体どんな速さなんでしょう?
訳が分からなくなってしまいました。

団内発表会2013年12月7日

昨日は久しぶりに団内発表会を開催しました。
楽員が自由にアンサンブル・グループを組み、
その演奏を発表する取り組みです。
今回は4チームが発表してくれました。

全員で演奏する定期演奏会などの「合奏」と違い、
少人数で演奏する「アンサンブル」を、
それも仲間の前で発表することの緊張感と言ったらありゃしない!
私もホルンを吹いていた頃に参加したことがありますが、
物凄く緊張しました。

昨日の4チームも、
楽しい演奏を聴いてもらおうとしつつも、
やっぱり緊張感が漂いましたな。

昨日は演奏機会のなかった方々も、
次回は3月に開催する予定なので、
それを目指してもらえたら嬉しいな、と。

ただ、
普段の合奏練習以外の「時間」と「場所」と「お金」と「労力」と、
その他諸々の負担がどうしても生じてしまいます。
だから参加を強制するつもりはありません。
それに、
「一緒にアンサンブルやってみいひん?」と声をかけること、
気楽にできる人もいるでしょうが、
好きな異性に告白するくらい逡巡するという方もおられることでしょう。

アンサンブルをやるのって、
なかなか大変な活動なんですが、
これを乗り越えると何かが変わるように思うのです。
できるだけ多くの皆さんに取り組んでみてほしいな、と思います。

さて、昨日は演奏という意味での出番がなかった方々も、
聴衆という形で沢山集まっていただきありがとうございました。
司会で参加した私も含めて、
楽団員31人が集合することができました。
実は、普段の合奏とあまり変わらないか、
ちょっと多いくらいの参加人数でした。
(このところ、25~28人くらいの集まりという日が多かったのです)

おばあちゃん三部作2013年12月4日

管弦楽の世界での三部作というと、
私がパッと思いつくのはレスピーギ作曲の “ ローマ三部作 ” です。
(『ローマの松』『ローマの噴水』『ローマの祭』)

吹奏楽だと、
あまり知られていないかもしれないですが
“ ニュー・イングランド三部作 ” が思いつきます。
ウィリアム・シューマンの作品です。
(『喜びあれ、アメリカ』『イエス、涙を流し給うとき』『チェスター』)

また、ドナルド・ハンスバーガーが編んだ
『スター・ウォーズ三部作からの組曲』なんてのもあります。
(5つの楽章から成るのですが)

唐突ですが、
今秋は高齢の女性を主人公にした邦画が3本公開されています。
勝手に “ おばあちゃん三部作 ” と呼ばせてもらっています。
続き物でも同じ監督の作品でもないのですが、
なぜか3本かたまりました。

以下の3作品です。

・『くじけないで』
以前もこの稿に書いたことがありますが、
90歳を超えて詩人となった主人公を八千草薫さんが演じます。

・『燦燦』
これまた「ひとりごと」に書きましたが、
77歳で婚活に励む主人公を吉行和子さんが演じます。

・『ペコロスの母に会いに行く』
認知症の主人公を赤木春恵さんが演じます。
なんと人生初の主演映画なんだそうです。

おかしくて、切なくて。
いろんな感情が浮かんでは消えてゆく。
自分自身が経験した介護(ほんのちょっとだけですが)も思い出されたりして。

誰だって歳をとるんだということ。
当たり前のことだけど、
忘れちゃいけないんですな。

消えるボールペン2013年12月3日

楽譜用の筆記道具。
私の場合、
五線紙に音符を書いていくのは 2B の鉛筆、
スコアに注意書きをするのは 5B または 6B の鉛筆、
と決まっています。
間違ったら消しゴムで消して、というのが性に合っています。

楽譜を「修正」する場合はどうかというと、
大概の場合は修正「液」で消してしまいます。
(私は修正「テープ」という奴がどうも苦手なんです)
乾いたら、ペン先 0.1mm の油性ペンで直します。

では、消す作業は必要なくて、
本来書いていなければならない♯や♭を書き足す場合などはどうするか?
たとえ 0.1mm であっても、
油性ペンだと裏面に滲んでしまって使えません。
また、こういう細かい作業をするときほど、
失敗しやすいのです。
手がビビッてしまって隣の音符のタマを潰してしまったり…

そこで登場するのが、
PILOT 社製の消せるボールペン、FRIXION BALL です!
(何だかショッピング番組みたいになってしまいましたが)

今年だか去年だったか忘れましたが、
一大ヒット商品になりました。
私の勤めるオフィスでも、
ほぼ全員と言っていいくらい好んで使っています。

書き間違えたら本当に消すことができるので重宝しています。

0.5mm のタイプを使っていますが、
細かい原譜修正、
例えば『シンフォニア・ノビリッシマ』のスコア直しなんかやっていると、
いくら老眼鏡で見ながら細かいスペースに臨時記号を放り込もうとしても、
0.5mm でもペン先を太く感じてしまい、
作業が滞ってしまうのです。

もっと細い FRIXION BALL はないものかと探していたら、
「 Slim 038 」というタイプを見つけました。
0.38mm です。
これはいい!

まだ使っていませんが、
きっと威力を発揮することでしょう!

なお、毎度毎度お断りしておりますが、
私、業界の回し者ではございませんので。。。

新島先生のお墓参りに行く2013年12月2日

昨日の夜8時からの1時間は、
完全に仕事をサボっていました。
NHK大河ドラマ『八重の桜』を観るために。
新島襄先生が他界される回なのでした。
いつもなら誰もいない筈の日曜日の夜のフロアに、
珍しく6人もの人がいて、
涙腺が爆発しないよう堪えるのが大変でした。

そして今日、凄く晴れています。
12月なので小春日和とは言わないですが、
そう言いたくなるくらいの暖かさ。
若王子山(にゃくおうじやま)にある先生のお墓参りをしよう、
と一念発起したのでした。

地下鉄東西線の蹴上駅を降りて、
南禅寺・東山高校・永観堂の前を通り過ぎてゆきます。
そして哲学の道に入ったと思ったらすぐ、
墓地への登り口となります。

ここに至るまでの喧騒が嘘のように、
ひっそりとした山道となります。
約20分ですが、真剣な登山です。
トレッキング・シューズを履いてきて良かったなと思います。

登りきったところにあったのは、同志社共葬墓地。
その中心にあるのが新島襄先生と八重さんのお墓でした。

《 真中が新島襄先生のお墓。向かって左側が八重さんのお墓。 》

《 真中が新島襄先生のお墓。向かって左側が八重さんのお墓。 》

墓地には他にも、
ドラマでは西島秀俊さん演じる山本覚馬さんのお墓や、
中村蒼くん演じる徳富蘇峰さんのお墓、
風吹ジュンさん演じる山本佐久さんのお墓など、
新島夫妻を支えた方々のお墓が並んでいました。

ひとつひとつお参りさせていただいているうち、
私、何だか感極まってきてしまいました。
思えば、新島先生は私より若くして召されて行かれたのですね。
今でもこの世に留まっている者は、
その生を全うせんといかんな。
静謐な空気の中でしみじみ感じました。

ところで、ハイヒールで登った女性が、
下山に苦しんでいるのを目にしました。
ここは、そんな装備で来るところではありません。
もしも行ってみたいと思われる方は、
きちんと準備した上で赴くことをお勧めします。