2014年01月

アルト・サックスとホルン2014年1月20日

普段の金曜練習で使わせてもらっているニュー・センチュリー・スタジオ。
横には広いのですが、本番の舞台に比べれば奥行きはあまりありません。
なので本番とは違う配置で練習することを余儀なくされます。

休日練習で他の会場を借りることができると、
できるだけ本番に近い配置で練習することになります。

大きな影響を受けるのがホルンとパーカッション。

ホルンは、
普段の金曜練習ではほぼ中央に配置してもらっていますが、
広い会場を借りることができれば、
舞台下手側に配置してもらいます。
すべての金管楽器で、木管楽器を包み込むように配置したいと思うからです。

パーカッションは、
普段の金曜練習では下手側に集まってもらわざるを得ませんが、
広い会場では金管楽器群の後ろに集約してもらいたいと思っています。
リズム・セクションがセンターにあるほうがまとまりが良いだろうと思うからです。

が、1月13日に京都こども文化会館小ホールを借りた際は、
深い意味はあまりなかったのですが、
普段通りの配置にしてもらいました。
つまり、
ホルンは中央で、
パーカッションは下手側です。

パーカッションに関しては、
現時点ではすべての楽器を準備した訳ではないのでなんとも言えませんが、
ホルンについては面白い影響がありました。
アルト・サックスのご近所でプレイできたことによるものと思われます。

アルト・サックスとホルンというのは、
吹奏楽では似たような役割を与えられることが多いのです。
この日の合奏では、
近くに配置することになったおかげか、
ホルンがとてもプレイしやすそうにしている、
と私は感じました。

アルト・サックスの側からしても、
なんとなくですが演奏しやすそうにしている風情を感じました。

この配置、本番でも「いける」んじゃないかな、
と感じた合奏でした。

いろいろ試してみるもんですな。

映画『ジャッジ!』を観る2014年1月18日

「たまには腹を抱えて笑える映画が観たいなァ~」と思っていたら、
たまたま昼出社でいい日と上映スケジュールがピッタリ合って、
『ジャッジ!』を観に行ってきました。
予告編で知った昨年の暮れから楽しみにしていた映画です。

それにしても、
「この映画観たいんやけど、スケジュールが合わへんなァ」
とか、
「いい映画やのに、一日に1回しかかからへんて、どういうこと?」
ということがよくあるのに、
MOVIX京都もTOHOシネマズ二条も 9:30 ~ 11:30 でピタッと揃っていました。
珍しいこともあるもんやなァ~

いやいや、楽しい2時間でしたよ、理屈抜きに。
スカッとした気分で劇場を後にするのって、ホント、いいですな。

世界一のテレビCMを決める国際広告祭が舞台となるのですが、
審査委員長を務めるアメリカ人の役名が、
なんと「ジェームズ・バーンズ」!
凄いな、バーンズさん、
『アルヴァマー序曲』や『交響的序曲』を作るだけじゃなく、
CMも作ってるんですか?!

主演の妻夫木聡くん、あなたはホント凄い振り幅の広さを持ってるね。
確か『ウォーターボーイズ』も主演だったよね。
あれも楽しい映画だったね。
『悪人』で見せた凶悪さ、切なさ、優しさ…
どっから出してくるの?
『清須会議』のバカ殿ぶりといったらおかしくてしようがなかった。
イケメンなのに、なんでもやるねェ~

『ジャッジ!』の感じは、
『東京家族』での根は優しいんだけど駄目な青年ぶりに近かったかな。

落ちこぼれCMクリエイターの妻夫木くんのことを、
最初は毛嫌いしてたのに、
最後は惚れてしまう優秀な同僚を演じるのが北川景子さん。

そういえば、
藤沢周平原作の時代劇『花のあと』でも、
昼行灯な役どころの甲本雅裕さんのことを、
最初はいけ好かない奴だと思っていたのに、
最後は惚れてもうてましたな。

妻夫木くんも甲本さんも、
その演ずるところの人物には懐の深さがあると感じました。
きっとそこに惚れる役どころだったんですね。

いろいろ映画を観ていると、
こんな不思議な符号に出会えたりして、
面白いもんです。

さて、『ジャッジ!』のメガホンをとったのは、
CMディレクターとして数多くの話題作を世に送り出してきた永井聡(あきら)さん。
(私の印象に一番残っているのはファンタのCM「先生」シリーズ)
が、長編映画を撮るのはこれが初めてだったそうです。
いやはや、恐れ入った!

震災から19年2014年1月17日

1995年1月17日早朝。
京都の揺れは大したことはなかったのかも知れません。
が、人生初の巨大地震体験だったことは間違いありません。

自宅の具合を見、
近所を見てまわり、
そしてなんとか大阪に出勤しようとするものの、
鉄道が動かず…

大阪に辿り着いてからは家に帰ることもままならず、
戦場の如く働いた日々。

被災地の状況が届くにつれ、
辛い思いにさいなまれながらも、
出勤できない人の分も戦い続けました。

3月11日とともに、
1月17日は自らを引き締める日です。

映画『楽隊のうさぎ』を観る2014年1月16日

寒い日が続きますね。
でも、歩けばポカポカしてきます。
だからって訳でもないんですが、
九条通りにある京都みなみ会館まで徒歩で往復し、
映画『楽隊のうさぎ』を観に行きました。

往路一時間半、
上映時間一時間半、
復路一時間半。
いや~、贅沢な時間の使い方ですが、
おかげで気分がスッキリしました。

原作の小説は昨年の暮れに読み終えたところです。
映画化の話は文庫本の帯に書いてありましたが、
どこでかかるかまるで分からない。

おそらくメジャーな公開の仕方じゃないだろうな、
と思いつつマメにミニ・シアターのホームページもチェックしていたところ、
1/11(土)から京都みなみ会館でかかることが分かりました。

この手の映画は油断してるとアッという間に終わってたりするので、
思い切って出掛けたのでした。

小説から変わっているところは多々ありましたが、
映画は映画でいいなぁと思いながら観ました。

というのが私の偽りなき感想ですが、
およそ商業映画とは思えない、自主制作映画のような雰囲気で、
きっと馴染めない人も割といるだろうなと思いました。
まあ、そもそも京都みなみ会館に足を運ぶ人なら、
この映画を観てガッカリする人は少なそうですが…

この映画の間違いなく凄いところ、
それはオーディションで選ばれた中学生役の皆さんが、
楽器演奏経験の有無に関わりなく、
また演技経験の有無に関わりなく、
楽器を演奏し、
演技をしていることだと思います。
全く吹き替えなしだそうです。

私もそうでしたが、
全く未経験の状態で中学校の吹奏楽部に足を突っ込み、
先輩方の指導の下、
なんとかかんとか音を出すことができるようになっていくのです。
そんな様がとても丁寧に描き出されていました。

ある楽曲に取り組み始めると、
たとえ上級生でもたどたどしいのです。
そんな初期練習の様子から、
少しずつ慣れていって、
遂には堂々と本番で音楽を描ききる姿。
よく写し撮っていたと思います。

正しく「成長」なんですな。

フライヤーやパンフレットに、
「中学生時代を懐かしむ人が多いのではないか」
うんぬんかんぬん書かれていました。
もちろん、そう思う人も多いと思いますが、
中学生の頃から途切れなく活動している身にとっては、
それほど懐かしいものではありませんでした。
むしろ現在進行形の悩みに同化するところはありましたが。

新年2回目、とちらなくて良かった。。。2014年1月14日

1月13日、成人の日。
練習会場、そして7月の本番の場所でもある京都こども文化会館まで、徒歩35分。
遅刻することなく、目標どおりの定刻10分前到着に成功。
昨年末の最終練習、本年の初回練習に参加できませんでしたが、
この日は幸先よいスタート。

楽員の参加率が高く、かつ、早い時間から集合できていたので、
合奏スタートも思ったより早くにできました。

これまで取り組んできていた4曲をひと通り練習することができました。

練習の成果&ホールの響きの良さで、
非常にマイルドなサウンドが形成されていました。
耳に心地よいというのは何よりの力ですな。

特筆すべきだと思ったのは、木管第1列の見事さ!
吹奏楽の最高音域を担当する皆さんのサウンドが秀逸でした。
何度か書いてきましたが、
最高音域の中でも、その真中のゾーンを形成するE♭クラリネットが、
その役割を見事に果たしているのが強いと思います。
Y野さん、短期間でよくここまで来ましたな。

もう一つはホルン。
音量はそれ程でもないし、さらにベルは後ろ向きだし、
聞こえないんじゃないかと心配する向きもあるかもしれませんが、
せせらぎのホルンはホントによく聞こえるのです。
まとまりがよい、音色が美しい、それが何よりの力となっています。
特に昨日のメンバー、Y崎さん、K内さん、H谷さんのトリオは秀逸ですな。
M田くんも美しい音色を目指して精進しましょうね。
そんな大きな音を出そうとしなくていいからね。

※※※

せせらぎコンサートへの道のりはまだまだ遠い。
次の金曜日からは、まだ取り掛かっていない新譜の練習にしましょう。

新年初回、とちってしまいました。。。2014年1月11日

仕事柄、カレンダー上の赤い日が多く続くほど、
私の仕事は忙しくなります。
事前準備に追われるのです。

昨年末最終の練習に参加することができなかったのに続き、
今年最初の練習も、
成人の日を絡めた休日が続くため、
仕事の遣り繰りがどうにもこうにもできなくなり、
参加できませんでした。
申し訳ありません。

万難を排除して参加しようともがくのですが、
もがけばもがくほど深みにはまっていくような感じ。

いつも「次こそは!」と思うのですが、
なかなか思い通りにはいきません。

それでも、諦めずにもがき続けるつもりです。

薄化粧2014年1月10日

140110相国寺の雪化粧

今朝の京都は、うっすら雪化粧。
日陰の道は凍っているところもあり、
あやうく転びそうになりながら歩きました。

スライダーとフックボール2014年1月10日

何度も「ひとりごと」してきましたが、
私は野球が大好きです。
が、草野球しかしたことがありません。
なので、普通にストレートしか投げることができませんでした。

いろんな変化球を投げることができたら素敵だろうなァ~
普段の暮らしに役立つ訳じゃ全くないのですが、
七色の変化球に憧れていました。

ちなみに、K団長の弟君は、
ナックルボールを投げることができるそうです。
研究しまくって、練習しまくって、
習得したそうです。
凄いな。。。
(彼の暮らしにも全く役立たないそうですが…)

私もちょこっとトライしてみたことがありますが、
ナックルなんて、とてもとても…

変化球の難しさは、
投げる瞬間の微妙なさじ加減にあると思ってきました。
ひねったり、ねじったり。
肘を痛める危険があるので、
少年たちはストレートだけ投げられればいいと指導されているという話も聞いたこともあります。

が、
ヤンキースの黒田投手や、
レンジャースのダルビッシュ投手のインタビューを聞いていると、
「握り」を工夫するだけでもかなりの変化球になるような話をしていました。

特に、
ダルビッシュ投手のスライダーの握りをテレビでやってくれたとき、
「これなら俺でも投げられるんちゃうか?」
と思いました。
手の向きが違うだけで、
腕の振りなんてストレートと変わらへんやん、と思えました。

昨年の暮れ頃からちょいと試してみていたんですが、
(おいおい、そんな暇あったんか?)
スライダーって意外とすんなり投げられるんです。
しかも、変化の軌道が投げている自分からも分かりますし。
もちろん、
ダルビッシュ投手みたいな凄い曲がり方じゃありませんが。

そんなら、ってことで、
ボウリングのフックボールも試してみようと思ったのです。
これまではストレートで投げているのに、
右に行ったり左に行ったり、
全く訳がわからない軌道を描くばかりだったのを、
意図してフックする(左利きの私の場合は右に曲がる)ボールを使えるようになりたいと思ったのです。

最初はうまくいきませんでしたが、
ちょっと練習したら面白いように左から真中へ寄ってくれて、
球の回転のおかげか、沢山のピンがこけてくれよるんですな。
これは、ええ!

※※※

音楽と全く関係ない話のようですが、
スライダーやフックボールの練習が、
タクト遣いの役に立っているかも知れませんゾ。
(また言い訳ですか…)

余韻2014年1月9日

私たち、音楽を演奏する者たちは、
「余韻」を大切にします。
「残響」と言っていいかも知れません。

それで、ついつい音を「伸ばし過ぎ」ることもあるかな…

※※※

辛い出来事に遭遇して、
何を食べても「砂を噛んだような味」にしか感じない、
という経験をされた方がいらっしゃると思います。

申し訳ありませんが、
私は辛いことに遭ってもそんな風に感じたことはありません。
逆に、
辛い思いをした後、
おいしい食べ物&飲み物を頂くと、
辛い思いがどこかへ行ってしまう性質なのです。

これまでの人生を振り返って、
一番辛かったのは姉を亡くしたとき。
でも、お通夜の後に食べたお寿司がこの上なく美味しかったことを覚えています。
逆に、あそこであのお寿司を食べていなかったら、
俺はお姉ちゃんの後を追いかけていたんじゃないかと思うくらい落ち込んでいました。

そんな訳で、私は食べたり呑んだりをとても大切にしています。
(大仰に言いながら、たんなる飲兵衛の言い訳にしか聞こえないなぁ~)

※※※

エスプレッソ・コーヒーを飲んだあとの「余韻」。
辛くて旨いカレーライスを食べたあとの「余韻」。
えもいわれぬものがありますな。

昨日は大阪・天六の行きつけのお店で、
特別に「かす汁」をいただきました。
まかないで用意していたのを分けてくださったのです。
その美味しいことといったら!

味覚を磨くことも、音楽家には大切なのです。
(やっぱり言い訳にしか聞こえない。。。)

久々に『オリエント急行』を聴いて2014年1月8日

フィリップ・スパーク作曲の『オリエント急行』。
作曲者自身の指揮による東京佼成ウインドオーケストラのCDを久しぶりに聴きました。
今も私が音楽活動を続けている原動力となった曲です。

1990年代の初めのほうだったと思います。
NHK-FMで吹奏楽の特集番組があり、
そこで紹介されたのが『オリエント急行』。
原曲のブラスバンド(金管バンド)バージョンです。

当時の私はアルフレッド・リードとかロバート・ジェイガーとか、
アメリカの作曲家の吹奏楽曲しか知らないような奴でした。
正直いって、ちょいと飽き飽きしていたのです。

が、この番組ではヨーロッパの作曲家を沢山紹介していたのです。
何もかもが新鮮でした。

特に強烈な印象を与えたのが『オリエント急行』でした。
「強烈」というのは、『春の祭典』を初めて聴いたときの「強烈」とは全く違います。
『オリエント急行』というのは、凄く分かりやすい曲なんです。
列車が駅を出発し、加速し、巡航し、
旅人の旅愁があり、
それでも列車は走り続け、終着駅に至る。
音でストレートに伝わってくるのです。
「これがヨーロッパのコンテンポラリー(現代に創られている)作品なのか!」
という衝撃なのでした。

「コンテンポラリー」というと、
とかく前衛的なものを求めがちで、
分からない、感じられないものが多いと思いませんでしょうか。
分かったような顔をしとかないと芸術に携わっていないように思われるので、
分かってないのに分かった振りをするなんてこと、
ありませんでしょうか。

でも、『オリエント急行』は分かるし、感じとれるのです。
こういう曲が生まれているなら、俺はまだまだ音楽活動できるぞ、
と勇気付けられたのでした。

これをきっかけに、私の吹奏楽CD買い漁りが始まったのでした。
当時、マエストロ・フレデリック・フェネルとコンビを組んだ佼成ウインドは黄金期を迎えていました。
時代もよく、CDがしょっちゅうリリースされていたので、
佼成ウインドのCDを買いまくって知らない曲にどんどん触れ合っていきました。

そうするうち、
新しい曲だけでなく、
これまで聴いていなかったので知らなかった古い曲にも素晴らしい曲が沢山あることを知りました。

こういった出会いをもたらしてくれたのも『オリエント急行』と知り合うことができたからです。
とても感謝しています。

※※※

1990年代後半は、
楽団内で吹奏楽曲を一番よく知っているのは私だったと思います。
が、今ではコンマスのU野氏をはじめ、
多くの楽員の皆さんが新曲研究に余念がありません。
私がボケーっとしていても毎年ビックリするような新曲を提示してくれるので、
ありがたい限りです。