山陰小旅行 ~その2~2014年3月7日

宍道(しんじ)駅で特急「やくも」を降りてから、
内陸に向かって走る木次(きすき)線の各駅停車に乗り換えます。
その待ち合わせ時間は14分。
なかなか良い連絡です。

が、これは特急列車に合わせ込んだダイヤなのです…

140303出雲大東駅の時刻表

写真は宍道駅ではなく、
私たちの目的地・出雲大東(だいとう)駅(木次線、宍道から4駅目)の発車時刻表。
よく目を凝らしていただければ分かると思います、
ほぼ2時間に1本の運行です。
凄いな、こりゃ!

宍道駅を発し、
上記の時刻表のある出雲大東駅を経由し、
木次線終点の備後落合まで直通する列車はわずかに2本。
しかも、そのうちの1本は「奥出雲おろち号」という観光トロッコ列車なので、
運転日注意とあります。
さらにもう1本も、日によっては木次線全線を走る訳ではないようです。

手持ちの時刻表によると、
宍道⇔備後落合の木次線全線を踏破するには、
上記の2本に加え、
中間地点の木次駅で乗り換える2本があるだけ。

事前のスケジュール調整を綿密にやっておかなければ、
一体何時間かかるのか分からない旅になってしまいます…

140303木次線・普通・宍道行き(宍道駅)

写真は翌日に撮ったものではありますが、
こんな感じのワンマンカーに乗っていきます。

2駅目の加茂中(かもなか)駅から、
白いドームのようなものを頂いた不思議な建物が見えました。

140303雲南市加茂文化ホール・ラメール(加茂中駅より)

「なんやろ、新興宗教の教団事務所やろか?」
などと先輩方と話しこんでおりましたが、
後で宿の方から聞いたところ、
「雲南市加茂文化ホール・ラメール」という施設なのだそうです。

吹奏楽コンクールを前にした「ホール練習」や「合宿」で使われたりもするそう。
なんと、私たちの世界と近しい存在だったのです!

そういえば、
出雲第一中学とか出雲第二中学とか、
吹奏楽コンクールで活躍していたような記憶が…
出雲って、吹奏楽の盛んな土地でしたな。

宍道駅を出発してから約30分、
出雲大東駅に到着。

140303出雲大東駅

赤い石州瓦で葺いた、なかなか立派な駅舎です。

駅前で待ってくれていた宿泊先のワゴンに乗せていただき、
秘湯の宿に向かいます。

山陰小旅行 ~その1~2014年3月7日

職場の先輩 & 定年退職されたOBの方と誘い合わせて、
湯巡りの旅をしてきました。

時々、こうやって温泉に浸からないと、
どうも調子が良くないのですな。

今回のターゲットは冬の山陰地方。
島根、鳥取と巡りました。

まずは新大阪駅で集合。
「のぞみ」ではなく、
九州新幹線の「さくら」に乗って岡山駅に向かいます。

140302さくら551号(新大阪駅)

140302さくら551号(行先表示板)

「のぞみ」の指定席は3×2の5列ですが、
「さくら」のそれは2×2の4列なのです。
まるでグリーン車のようにゆったりしています。
人気があるのでしょうね、
結構混んでいました。

それにしても、岡山って、アッという間ですな。

ここからは伯備線の特急「やくも」に乗り換えます。

140302やくも9号(岡山駅)

140302やくも9号(行先表示板)

岡山からは「アッという間」という訳にはいきません。

倉敷を出てからは、曲がりくねった線路を走ってゆきます。
振り子式車両なので、カーブで車体を内側に傾けながら、
高速を保ちつつ走り続けます。
先頭車両のパノラマ・シートの、
それも先頭座席を確保しておいたので、
車窓風景は抜群に楽しいです。
(まるで子供です…)

途中、備中高梁に停まります。
ここは映画『男はつらいよ』第32作 “ 口笛を吹く寅次郎 ” の舞台となった場所。
いつもはふられてばかりの寅さんが、
竹下景子さん演じるマドンナにモテモテになるお話で、
私が一番好きなエピソード。
ホームの様子は映画が撮られた頃とあまり変わっていないように感じられ、
何だかジワッとしました。

大山を右手に見ながら伯耆大山駅を過ぎると、
そこからは山陰本線です。
(晴れてはいたんですが、
 雪をかぶった大山と雲との境が分かりづらかったので、
 ここでの大山の写真はありません)

米子、松江、玉造温泉と過ぎて、
宍道湖が見えてきます。

「やくも」の終点は出雲市駅ですが、
私たちはその手前の宍道(しんじ)駅で下車。
木次(きすき)線に乗り換えます。