2014年04月

楽譜を覚えるべし2014年4月30日

例年、3~5月といえば、
鼻歌を歌いながらスコアを暗譜する時期です。

去年は、『テームサイド序曲』の変拍子に苦しみました。

今年は変拍子はないのですが、
意外と覚えにくい楽曲が集まりました。
なので今年も苦しんでおります。

なんで覚えにくいのかというと、
おそらく、
小節数が不規則な曲が多いためだと思われます。

大概、4小節とか8小節の単位で括られるフレーズが、
9小節だったり、
11小節だったり、
ちと感覚が狂わされるパターンが多いのです。

でも、泣き言は言っていられません。
現実に対応しなければ。

アルト・サックスについて思うこと2014年4月28日

管弦楽から弦楽器を抜いたら吹奏楽になる、
という言い方がよくされます。
まあ、ざっくり言えばそうなんですが、
吹奏楽では、管弦楽ではあまり使われない楽器が編成されます。
その代表格がサックスとユーフォニアムでしょう。

その中のアルト・サックスのことがふっと気になったので、
今日はそのことについて書いてみたいと思います。

アルト・サックスとホルンとで、
旋律に対してもう一つあるメロディ=対旋律を奏でることが結構あります。
私自身がホルン奏者だったこともあって特に思うのですが、
アルト・サックスがなくてホルンだけで担当するとしたら、
しんどくてしんどくて大変です。

トランペット、コルネット、クラリネットなんかと一緒に、
主旋律を奏でることが多いのもアルト・サックスの特徴です。
とても華やかです。

高音から低音までカバーするサックス群のリーダー的存在でもあります。
アルト・サックスより高音域にはソプラノ・サックスやソプラニーノ・サックスもありますが、
これらはどちらかというと特殊編成といった感じ。
常時編成されるものではありません。
(ソプラニーノに至っては、編成される曲を演奏したことがありません)

こうして考えてくると、
アルト・サックスって「ハブ」やなぁ、と思うのです。
「ハブ」といってもヘビみたいな噛みつくアイツではなく、
「ハブ空港」とか「ネットワークのハブ」とか言うときの「ハブ」です。

管弦楽のコンサート・マスターといったら、
必ず第一ヴァイオリン最前列の、
客席に一番近い場所に座る人。
それ以外のコンマスは見たことがありません。

吹奏楽でも第一クラリネット最前列という場合が多いです。

が、東京佼成ウインドオーケストラでは、
アルト・サックスの田中靖人さんがコンマスだし、
その前もアルト・サックスの須川展也さんでした。
(ちなみに、私が取材した16年前、
 副コンサート・マスターはテューバの小倉さんでした)

シエナ・ウインドオーケストラも、
確かコンマスはアルト・サックス奏者の方だったように思います。

TKWOもシエナも、
なぜアルト・サックスの中からコンサート・マスターが選ばれているのか、
私は知りません。
たまたま適任者がアルト・サックス奏者にいたから、
ということかもしれません。

が、もしかすると、
アルト・サックス「だから」かも。

演奏したい、と貪欲に思う気持ち2014年4月26日

野球なら9人。
サッカーなら11人。
ラグビーなら15人。
もちろんベンチ入りの選手を加えたらもう少し多くなりますが、
団体競技のスポーツでは、
出場できる人数には制限があります。

吹奏楽でも、コンクールに出場するとなると人数が限られます。
(一般の部は無制限だったかな?)
なので、部員が100人もいる吹奏楽部は大変です。
在学中に一度もコンクールの舞台を踏めない人も出てくるわけです。
コンクールだけが本番の舞台ではないとはいうものの、
やはり出たいでしょう。
葛藤がある筈です。

ふと、我が身(せせらぎ)を振り返ってみます。
楽団員ならば、基本的に誰でも本番の舞台に上がることができます。
制限がないというのはありがたいことです。

逆に、本番に出ることができない、ということもあります。
「仕事の都合で今回は出られへんねん。ゴメンな…」
というのを責めることはできません。

「仕事の都合で今回の本番に急に出ることができなくなってしまった!」
という事態が発生したとします。
あるいは、急病で出演を回避せざるを得ないということだってあるかもしれません。
大変です!
みんなで知恵を絞って、パート割のやり直しです!

さらに大変なのが、
ソロを受け持っている人が出られなくなった場合です。
なんてったって「ソロ」ですからねぇ、
たった一人で楽団を代表しなきゃならんのですよ。

…ってなことがあったら大変だなと考えているとき、
ふと「人数制限」のことが思い浮かんだのです。
出られない選手や楽員はきっと、
「次こそは!」と思って練習するでしょう。
それがチーム力を底上げするんだろうな、と。

ピッコロ&フルートのM井さんから、
「『故郷』でピッコロが手隙の箇所ではフルートを吹いてるけど、いい?」
と相談を受けました。
全くもって問題なしだよ!と返しました。

ソロのバックアップとは少し話が違うものの、
演奏への積極性というか、貪欲さというか、
素晴らしいと思いました。

指揮者からの指示待ちでいるよりも、
まずは自らやってみて、
「こんな感じなんやけど、どう?」
という風にしてくれるほうが圧倒的にやりやすいんです。

パンフレットに載っている映画監督のコメントでも、
「あの俳優さんは、こちらが何か言う前にいろんな演技を見せてくれる」
と書いてあったりします。
「それがとっても有難い」
というのが監督さん共有の思いのようです。

指揮者だって同じです。

「人のソロを取ってやる!」というバリバリの気持ちを見せられると、
一般バンドとしてはチトしんどい面もなくはないですが、
「実はこっそり練習してますねん。いつでも代わりに吹きますよ」
くらいの気持ちがあるといいなぁと思います。
ソリストが仕事の都合で練習に来られないときなんか、
自らソロしてくれる人がいると、
とても嬉しいのです。

NSB2014が出た!2014年4月25日

「ニュー・サウンズ・イン・ブラス2014」のCDが発売されました!
毎年買う恒例の一枚です。

まだ半分しか聴いていないのですが、
綺麗にまとまっているものの、
なんだかパンチが効いていないような、
荒々しさに欠けるような気がしました。

気のせいでしょうか?

花水木2014年4月23日

花水木が美しい花を咲かせる季節となりました。
あっちゃこっちゃに咲いていて、街歩きが楽しいですな。
割と狭い場所に植えているお宅が結構多いのですが、
花水木にとってはあれで充分なのでしょうか?

昨日、西陣からの帰りに上立売通りを歩いていたら、
同志社大学・寒梅館の北側の花水木も綺麗に咲いていました。

20140422同志社大学・寒梅館北側の花水木

晴れていたら青空に映えてもっともっと美しいんですよ。
あと、電線が地下に埋まっていたらもっと見やすい筈。
(電線が写らないように撮るのに苦労しました)

まっ、贅沢を言ってはいかんですな。
ぼちぼち花粉症も終わりだし、
春を楽しもっと。

マエストロ・フェネルのライブCD登場!2014年4月22日

マエストロ・フレデリック・フェネル(1914-2004)の生誕100周年を記念し、
「フェネル&TKWOレジェンダリー・ライヴ」というCDが発売されています。
文字通り、マエストロと東京佼成ウインドオーケストラのライヴ録音を集めたもので、
現在、Vol.1&2が出ています。
三浦徹さん(元TKWOユーフォニアム奏者)の巻頭言も付いていて、
とても興味深い。

私が初めてマエストロ&TKWOの生演奏を聴いたのは、
1990年代初頭、
上野の東京文化会館だったと思います。
CDでは何度も聴いていて、
「TKWOの演奏がどんどん素晴らしくなっているなぁ」
と感じていたのです。
「さて、ナマで聴いたらどうだろう…」

で、ぶちのめされました。
CDを聴いているのか!と思えるほど、
その演奏はハイ・レベルだったのです!

普通、セッション・レコーディングとライヴとでは、
演奏の質が変わるものです。
そもそも、演奏回数が違います。
セッションなら何度でもやり直しがききますし、
良いところばかり集めて「編集」されたのがCD化される、
という場合もあるでしょう。

が、マエストロ&TKWOは違いました。
CDと遜色ない演奏にあることに加え、
生のグルーヴ感が凄かったのです。
音楽に合わせ、楽員たちがノリノリでした。
クラシックのオーケストラ演奏で、
こんなに楽しそうなプレイヤーの姿を初めて見ました。

以来、マエストロ&TKWOの虜となった私は何度も東京に通いました、
定期演奏会を聴くためだけに。
せせらぎ内に、
東京ディズニー・リゾートを何度もリピートしている人がいますが、
私のマエストロ&TKWOに対する熱狂ぶりも、
傍から見れば何ら変わるところはないのでしょうな。

2004年にマエストロがお亡くなりになり、
「ああ、もうマエストロ&TKWOの名演奏を聴くことはできないんやなぁ」
と寂しく思っていました。
が、「フェネル&TKWOレジェンダリー・ライヴ」の登場!
ナイスです!

きっと東京佼成ウインドオーケストラ事務局には、
秘蔵の名録音が沢山あるに違いありません。
その貴重な音源を惜しむことなくジャンジャン発売してほしいものです。
CD化されていない幻の名演と言われるストラヴィンスキーの『ベトルーシュカ』なんか出たら、
泣いちゃうかも知れへんなぁ~

「吹奏楽の少女篇」2014年4月21日

積水ハウスのCM「吹奏楽の少女篇」をご覧になった方はいらっしゃるでしょうか?

トランペット吹きの女の子が、
合奏中にいつも見つめているテナー・サックスの男の子。
しかし、彼は転校することになります。
その後、涙ながら個人練習している彼女のもとに、
ご家族の方から携帯電話が入り、
「今日の夕飯は○○だよ~」
夕日の中で、彼女は上を向く…

なるほど!ハウス・メーカーのCMとしてよくできている!

と同時に、私は、
CMで使われている吹奏楽の「音」そのものがとてもいいと感じました。

今年、妻夫木聡さん主演の『ジャッジ』という映画を観ました。
CM業界を描いた映画でした。
国際広告映画祭(だったかな?)で彼が言った(と思う)、
「いいものはいい。そう思わないものはダメ。正直に審査しましょう!」
という言葉を思い出しました。

演奏、編曲、すべてGOODです!
たった15秒(or 30秒)でグッと来ました。
私の正直な感想です。

夜勤明けも忙しい2014年4月20日

このところ、日曜日の夜勤明けで、
大阪・梅田から阪急電車の特急に乗ろうとすると、
物凄い人の渦に巻き込まれてしまうことばかりでした。
お花見に向かう人が多かったのだと思います。

が、4月20日(日)はそんなことはありませんでした。
桜の時期も終わり、京都に人が殺到しなくなったのでしょう。
夜勤明けの私はゆったり気分で京都に帰ることができました。

しかし、MOVIX京都は凄い人でした。
毎月20日は「MOVIXデイ」といって、
料金が安くなるのです。
私も猛烈な行列に並び、
コリン・ファース主演『レイルウェイ』の切符を買い求めました。

『英国王のスピーチ』に主演したコリン・ファース。
その存在感の大きさに魅せられていたので、
とても楽しみにしていたのです。

切符売り場は凄い人波でしたが、
『レイルウェイ』はゆったり観ることができました。
おそらく、大混雑なのは『アナ』とか『コナン』なんでしょうな。

終映後、京都こども文化会館に向かいました。
打楽器のK原リーダーが、
ルーツ・アンサンブルという他の吹奏楽団にエキストラ出演するのです。
京都こども文化会館、
私たちが7月に本番を行うのと同じ場所です。

エキストラといっても、
映画などでの「その他大勢」ではありません。
確固とした一つのパートを任されます。
なので、客から見れば、
団員であるメンバーと何ら変わりないのです。

ビックリの『英雄の生涯』(リヒャルト・シュトラウス作曲)がメイン・プロ。
よくあれだけ出番を待って、
間違えずにシンバル叩けるもんやな。
やるな。
俺やったら意識失うな。
などなど、感心しきり。

普段だと、京都市内の行動は歩きが基本なんですが、
この日は小雨がぱらついていたのと、
時間が切迫していたので、
タクシーに乗らせてもらいました。

そのほうが体は楽な筈なのに、
なぜかいつもより疲れました。
歩いて汗をかいたほうが体がスッキリするのかも知れませんな。
不思議なもんです。

もしもあそこで…2014年4月19日

4月17日(木)と18日(金)。
中国・四国地方と東京・名古屋の関連会社の担当者が大阪の我社に集結し、
様々な懸案事項を話し合う会議が開かれました。

もう何年も前から、
2014年度の会議は当社でやるというのが決まっていました。
「この会議のスタッフに選ばれたら、えらいことになるなぁ」という感じがしたので、
M部長のそれとないお誘いをのらりくらりとかわし続け、
何とか通常業務をこなすこととなりました。

もし、M部長の口車に乗ってしまっていたら、
きっと18日(金)の練習には参加できなかったことでしょう。

※※※

通常業務担当となったところまではよかったのですが、
いわゆる「ババ」を引いてしまいました。
猛烈に忙しい仕事内容だったのです。
上記の会議に多くの人員が割かれているため、
鳴る電話を全部取らないといけない羽目に陥りました。
そしてこんな時に限っていつもより電話が多いのです。
仕事がはかどりません。

17日(木)の会議が終わると、夜は懇親会。
M部長からお呼び出しがあるのですが、
のらりくらりとかわし続けました。

もし、M部長の呼び出しに応じて飲んでしまえば、
17日(木)の仕事は全く終わらず、
きっと18日(金)にも尾を引いて、
やっぱり練習には参加できなかったでしょう。

※※※

こんな具合に、
何とかして早く仕事を終わらせ練習に駆けつけようとしているのは、
私だけではない筈です。
打楽器のK原リーダーも、金曜日の夕方になると、
「さあ、太鼓叩きに行ってこ!」と職場でシャウトして、
よくありそうな金曜夜の呑み会をシャットアウトしているそうですし。
(せせらぎ人語 Vol.80 参照)

せせらぎには宮仕えの身の人がそれなりにいますし、
それなりにみんな年を重ねてきていますが、
いわゆる「出世」の話はついぞ聞いたことがありませんな。。。

アナログな私の、デジタル時代対処法2014年4月16日

デジタル時代の物事は、私には分からないことばかり。
本来なら、この「ひとりごと」にしたって、
インターネットに関すること等を自分で仕立てなければならないところでしょう。
が、T田くんがしつらえてくれたフォームに原稿を書いて投稿すればいいだけ。

とてもありがたい反面、
その仕組みを全く分かっていない私。。。

こんな私ですが、
中古PCで悪戦苦闘していた時、
フレッツ光のお助け電話にかけまくり、
質問攻めにしたものです。
(あまりにも頻繁に電話したものだから、
 きっと私はブラックリストに載っているに違いない。
 何せ、買い換えるならどんなPCがいいかな、なんて質問までするんやから…)

で、ふっと思ったのです。
「そうや、分からんことがあったら、専門家に聞いたらええのんや!」

※※※

最近、勤務先の貸与PCがウィンドウズxpからウィンドウズ7に切り替わりました。
私にとっては初物で、xpとはかなり違うデザインでよく分かりません。

となれば、PCのヘルプデスクに電話です。
きっとこれからの私は、
つまらん質問をするブラックリストに載ることでしょう。

でも、めげませんゾ。

※※※

昨日、思い切ってドコモショップに駆け込みました。
「Wi-Fiって、何?」
きっと、今更そんな質問…と思われたことでしょう。

でも、噛み砕いて説明してくれたのでよく分かりました。
何しろ、無線LANに接続できましたから。

もう既に恥ずかしいのだから、
モジモジしててもしょうがないですな。
バンバン質問するべし、です。