そんな訳で、
私は敢えてコンディションの悪い状況下での鼻歌練習に有難味を感じているのですが…
・自動車を運転しながら
・自転車を運転しながら
なんていうのは危険・大です。
私はどちらとも縁がありませんので、
人様に迷惑をかける、
というか、
もっとハッキリ言うと、
人を轢くことはありません。
「運転」をしている方は、
どうぞ「運転」に集中してください。
ほんじゃ、
「プロによるデモ演奏」を聴きながらという手もあるかも知れませんが、
できればそれもやめてほしいな、と。
その通りに演奏する訳がありません。
この段階に至れば、
もはや聴かないほうがいいと思います。
もしどうしても聴きたいならば、
一つの曲について何種類もの演奏を聴き、
イメージが固定化しないようにすべきかと。
とにかく、
交通事故のないように。。。
誰もが、
グッド・コンディションでの練習を望んでいると思います。
そうですな、
できればそうありたいものですな。
しかし、
なかなかそうはいかないものです。
私もスコアを読むのに、
誰にも邪魔されない8時間があったらどれだけいいのに、
な~んて夢想したりします。
でも、
そんな時間はやって来ないのです。
それが現実。
なので、
騒音だらけの現実を受け入れることにしています。
その状況下で楽曲をイメージすることが出来れば、
本番でも大丈夫だと思えるのです。
実際、
奇声を発するお客さんがおられる状況下で、
本番を乗り切ったこともありました。
普段から騒音に惑わされないように練習してきたことが、
功を奏したのではないかと思います。
つい最近も、
歩きながら、
かなりの集中度で『ライオン・キング』の鼻歌トレーニングをしていました。
そしたら、
ふっと私の名前を呼び掛ける女性が!
なんと、
近所の酒房の女将でした。
あれっ?
惑わされないように練習してきた筈なのに、
酒房の女将の一声で
「アルコール」
が脳をかすめる俺って、
やっぱりヤバいのでしょうか?
『ライオン・キング』が途切れてしまいました…
木村大作監督の『春を背負って』。
『剱岳 点の記』の印象が鮮烈だっただけに、
正直言って『春を背負って』ではそこまでの「映像的」な衝撃は受けませんでした。
いや、もちろん、凄い映画なんですよ。
ただ、『剱岳 点の記』があまりにも凄過ぎたんで。
『春を背負って』で強烈な印象を残したのは、
池辺晋一郎さんの音楽でした。
アバン(タイトルが出るまでのところ)で、
山並みの映像をバックにしながら、
主だった出演者やスタッフの名前が「縦書き」で紹介されていきます。
古き良き昭和の日本映画を観ているようで、
私にとってはとてもワクワクするスタート。
そのバックで流れるメインテーマを聴いて、
「決まった、サントラ買って帰ろ」と思いました。
(実際、それを聴きながら「ひとりごと」書いてます)
映画音楽はシンプルでなければならないと言われます。
たった2時間の中にいくつもメロディが出てきては、
統一性がなくなり散漫な印象になるからだそうです。
『春を背負って』のメインテーマは、
その後も変奏を加えながら何度も繰り返されます。
アバンで強烈な印象を残した聴き取りやすいメロディが、
映画全体を引き締めているかのようです。
ただ、惜しむらくは音楽が勝ちすぎていることでしょうか。
以前、『おくりびと』でも久石譲さんの音楽が勝ちすぎている、
という評価をよく耳にしました。
確かに、久石譲さんの音楽の印象は強烈でした。
が、主演のモックンがそもそもチェロ奏者という設定だし、
彼の弾く旋律が生き別れとなった父親との繋がりとなっていたし、
私にとっては音楽が勝ちすぎているという感じはありませんでした。
『春を背負って』では、
映像に寄り添うような音楽でも良かったのではないか、と。
いやいや、私が言いたいのは、
曲の良しあしではなく、
音楽を使いすぎていたんじゃないかということ。
もっと、要所要所に絞り込んだ使い方でも良かったのでは…
あっ、済みません。
勝手なことを申しました。
「ひとりごと」です、聞き流してください。。。