2014年11月

100歳ムービー抱腹絶倒2014年11月30日

葛西紀明選手、やりました!
個人第3戦優勝!
バンザーイ!

※※※

ジャンプをはじめとしたノルディック・スキーの故郷、スカンジナビア。
この地域の映画、まだ数えるほどしか観たことがありません。

ノルウェー映画『ホルテンさんのはじめての冒険』は味わい深い映画でしたが、
睡眠不足のせいでうつらうつらしながらの鑑賞でした。

『かもめ食堂』はフィンランドが舞台でしたが、あくまで日本映画。

今回観た『100歳の華麗なる冒険』はスウェーデン映画。
スウェーデン映画を観るのは初めてだと思います。

数週間前にかかりはじめたこの映画をとても楽しみにしていました。
スウェーデンではあの『アナ雪』を抑える程の興行収入をあげているそうですし。

しかし、油断している間に、1日1回の上映回数に落ち込んでいました。
日本ではヒットしていないのでしょうか?
土曜日にもかかわらず、私を含め10人程度しか入っていませんでした…

さて、『100歳の華麗なる冒険』はブラックユーモア炸裂、抱腹絶倒のコメディでした。
といっても『小野寺の弟・小野寺の姉』のように日本人に分かりやすい笑いではありません。
気付かない人は気付かないままだろうなと思える笑いが仕込んでありました。

大袈裟に演じて笑いを誘おうとするのではなく、
自然に演じているからおかしみが増すのですな。

せせらぎの演目に『サザエさん』を加えると実行委員長から発表があったところですが、
ふざけて演奏するのではなく、
大真面目に演奏してこそ面白味が出てくるのではないかと思います。

スキー・ジャンプ2014年11月29日

今年も私の大好きなスキー・ジャンプのシーズンが到来した。
(もちろん、私がやる訳じゃありません。観戦です)

ワールドカップ・ジャンプの団体第1戦で2位となった日本。
好スタートですな。

レジェンド葛西、さすがですねぇ。
それ以上に嬉しかったのが、
ソチ五輪で病を押して飛んだ竹内択選手が団体メンバーに入っていること。
もう治ったのかな?
それとも、今でも病を抱えながらのジャンプなのかな?
重症でも滑り切った羽生結弦選手のように、
私を勇気づけてくれます。

そして個人第2戦で、
伊東大貴選手が2位、葛西紀明選手が3位。
日本人選手2人が表彰台に上がりました!
(優勝はジャンプ界のハリー・ポッターと呼ばれているシモン・アマン選手。
 そんなにラドクリフ君に似てるかな…)

良かったシーズンの次って、結構鳴かず飛ばずになるのをよく目にしてきました。
2年目のジンクスって奴ですかな。
慢心があるのでしょうか。

あるいはルール変更にうまく対応できずに調子を落としていくパターン。
これもよくありました。
ジャンプだけでなく F1 なんかでもよく見られた現象。
何か日本ばかりいじめてるんとちゃうのと愚痴りたくなること、多かったです。

しかし、大ベテランの葛西選手は違いますねぇ。
剽軽な素顔を見せてくれたりする愛すべきキャラクターの葛西選手ですが、
きっと勝負師の内面を持っているのでしょうな。
かつては大舞台に弱いなどと言われたこともありましたが、
今や泰然自若としているように見えます。

ここで気を付けてほしいのは、ノーマークの選手の急な台頭。
トップ選手でも、そんな若手がいると慌ててしまって、
せんでいいフォーム改造をしてみたり、何やかやして、
自滅していくケースがよくありました。

でも、葛西選手は何か抜けた感がありますな。
我が道を歩み続けてほしいと願っています。

応援してるぜ、ジャンパーの皆さん!

小野寺さんちの映画2014年11月27日

MOVIX 京都も神戸国際松竹も『幸せの黄色いハンカチ』のポスターが掲示され、
山田洋次監督の高倉健さん追悼文が添えられています。

スタッフの方に「いつからリバイバル上映ですか?」と尋ねたら、
どちらの劇場でも「いや、実は今のところ上映予定はなくて…」との返事。
どうやら、松竹として追悼の意を表すためのようです。

※※※

中学時代のクラスメートにN村M一という、熱い男がいます。
今は脱サラして、同志社大学の近所で韓国風ラーメン(で合ってたかな?)の店をやってます。
一度だけ食べに行ったことがありますが、その後、どうなってるかな?
繁盛してるかな?

そのN村M一が大好きだったのが、寅さんシリーズと高倉健さん。
1970年代後半に中学時代を送った僕らが好きなのといえば、大抵はアイドル。
クラスの休み時間の話題といえば、聖子ちゃんとかトシちゃんとかマッチとかキョンキョンとか。
しかし、N村M一はブレることなく、硬派まっしぐらな奴でした。

なぜか彼に誘われて『幸せの黄色いハンカチ』を観に行きました。
今はなき松竹座(現在、MOVIX 京都・南館が建っている)だったか、
他の松竹系の劇場だったか…
当時は当然ながらシネコンではありません。
繁華街には映画館が林立していたものです。

で、中学生の男子二人してオイオイ泣いたのでした。

※※※

話は変わって寅さん。
もちろん、子供の頃から嫌いじゃありませんでしたが、
積極的に観るようになったのは社会人、というより30歳を過ぎてから。
全48作を一通り観て、特に好きな作品はあと何回か観たのですが、
上には上がいるもので、
会社でデスクを並べるY田さんの、そのまた隣のS谷くんは、
大学の卒業論文のテーマが「寅さん」。
既に5往復以上しているそうです。

数年前に DVD 全巻セットを入手したら何だか安心しちゃって、
それから全然観てへんなぁ~。
ちょいと時間作ろうかなぁ~。

※※※

またまた話は変わって、
今、松竹系でかかっている『小野寺の弟・小野寺の姉』。
弟役が向井理さんで、姉役が片桐はいりさん。
久しぶりに劇場で大笑いし、セリフに突っ込みを入れ、ほんでもってホロッとする…
素敵な映画でした。
後を引く感じ。

最近めっきり減った松竹大船調な映画だなと感じました。

僕は山田洋次監督の『おとうと』を思い出しました。
弟役は笑福亭鶴瓶さん、姉役は吉永小百合さん。
小野寺さんちと全然違うようでいて、
人生って何だかおかしくて哀しい。
そんな共通点を感じたのです。

久しぶりの雨2014年11月25日

三連休が終わった途端に久しぶりの雨。
このところ全然降っていなかったので、
鴨川の水が激減して大丈夫かと思ってたところです。
空気も乾燥しきっていたと思います。
恵みの雨、といったところでしょうか。

晴天の下で連休を過ごすことができた方々にとっては良かったのですが、
これから休みの私にとっては…
晴れ男はどこへ?

京都大混雑2014年11月24日

毎年恒例の勤労感謝の日近辺の京都大混雑。
今年は天気も良く、紅葉の進み具合もちょうどよいので、
きっと例年を上回る人出だったのではないでしょうか。

観光業に携わる方々は商売繁盛でなによりでしょうが、
私には辛い時期。

まず、夜勤で大阪に向かうとき、
普段の通勤電車よりもビッシリ混んでいるのに閉口します。
今年は遂に JR の特急ワイドビューひだに避難しました。
(ガラガラでした)

夜勤明けで大阪から京都に帰るときも大変。
うっかり阪急電車の改札をくぐってから「しまった!」と思ったのですが、
特急乗車ホームが人であふれかえっているのです。
通勤時間帯にも見ないような人混みです。

そんな訳で準急(高槻市↔河原町は各停になる)に避難しました。
特急を避けてこちらに流れてくる人もちょくちょくいましたが、
特急の混雑の激しさからしたらノンビリしたもんです。

でも、いいこともありました。
皆さん、どちらかというと紅葉の名所の多い郊外に出掛けてはるのでしょうな。
京都の街はあまり混んでいないように感じました。
映画館も空いていて助かりました。

そして、不思議と空いているのが京都御苑。
一般公開のときには人であふれかえるのに、
なぜか紅葉の季節には人が寄ってこないのです。
夕日を透かして見る楓、結構キレイなんですけど。

さて、皆さんはどんな三連休を過ごされたのでしょうかな?
ぎゅうぎゅう詰めの電車やバスで分厚いコートを脱ぐこともできずに汗だくになった方、
大変お疲れさまでした。

12/8拍子練習、続く2014年11月22日

一個一個、石を積み上げて、土台作りをする。
今まさに、せせらぎの稽古はそんな感じかと思います。
(なんかええこと言うてるなぁ~)

12/8拍子は本当に難しい。
特に8分音符3つを一纏めにしていると変則的リズムへの対処の仕方が分からなくなる。

しかし、単位を小さくし、テンポを落とせばできるようになる。

師匠のこの教えに従い、ここ数週間取り組み続けてきましたが、
何とか形が見えてきました。
次回の合奏では、何とか一曲通せるかも知れません。

ところで、参加率の低い方、あるいはゼロの方、
ぼちぼち焦ったほうがいいかも知れませんゾ。

明け散歩2014年11月19日

とは、夜勤明けの開放感に任せて歩き倒すことを言います。
(こんなことを言うのは私だけです)

昨日は小雨のぱらつく中、
これまであまり歩いたことのない西ノ京円町付近から北野天満宮、
そしてお馴染みの西陣をぶらつきました。

実は、先日の奥飛騨の旅の際、OB のO田さんから、
京都の路地歩きについて書かれた新書を借りたのでした。
私の家の近所のことが書いてあるのが気になったO田さん、
早速私に貸してくれたのです。

写真も図版も何もなく、
ひたすら文字での案内。
(地図は載ってるけれども巻末にちょろっとだけ)
土地勘がなかったら眠くてしようがないかもしれないのですが、
八割方分かるっていうのはこの地に住まうからか、
それとも普段から歩き倒しているからか…

で、気になったのが西ノ京円町付近。

高校時代、ピカイチの腕と音色を誇ったH口くん。
彼の住まいが西ノ京円町でした。
彼のトランペットの音を一列前のホルンの席で聴くのは楽しかったな。
彼の家にもよく遊びに行きましたが、
家の近所をぶらついたことはなかったな。
(西陣のK原パーカッション前リーダーの家の周りはよくブラブラしたけど…)

今日はその中から、
北野天満宮の南西の位置、
紙屋川に架かる紅葉をご紹介します。

北野天満宮の有名な「もみじ苑」。
こちらはまだまだ緑濃い(まだまだ赤くない)印象でした。
その近くに人と人がすれ違うのがやっとくらいの細道を発見。
誘われるように潜り込んでいくと、
写真の紅葉と出会ったのです。
もちろん、観ていたのは私一人だけ。

141118北野天満宮の近くの紙屋川に架かる紅葉

アルヴァマー序曲2014年11月18日

新しく配られた楽曲のスコアを製本しながら、
たまたま聴いた CD が『吹奏楽燦選』。
佼成出版社が東京佼成ウインドオーケストラのアルバムを発表しなくなったあと、
DENON が新たにスタートさせた TKWO の CD シリーズの第1弾(だったと思う)。

時間の都合で、聴くことができたのは最初の4曲だけでしたが、
4曲とも強烈に耳に飛び込んできました。

・『アルヴァマー序曲』(ジェイムズ・バーンズ作曲)

定番中の定番。
にもかかわらず、プレイヤーとして演奏した経験はないように思います。
未経験にもかかわらず、夕暮れの校舎で、沈む夕陽を横目に練習したような錯覚が。
不思議と哀愁を感じます。

指揮したことは何度かあります。
「大振り」する必要のない曲。
指揮者はそこにいるだけで充分。

ユーフォニアムのF地K代さんは、
この曲を本職であるエレクトーン用にアレンジして演奏されたことがあります。
四条烏丸のシルクホールでの本番を聴かせてもらったのですが、
いや、あれは凄かった!

・『風紋』(保科洋作曲)

異色の吹奏楽コンクール課題曲。
勝手に「保科節」と呼ばせていただきますが、
何とも言えない哀感を帯びた旋律。

自身での演奏はなかったと思います。
が、高校卒業後、
不思議なご縁で指導させていただいた堀川高校吹奏楽部のホルン・パート。
その堀高の課題曲が『風紋』でした。

当時から柔らかい音色でずば抜けていたY崎K子さんは、
今でもせせらぎのホルンを支えています。

・『ジュビラーテ』(ロバート・ジェイガー作曲)

中1で初コンクールに出た際の課題曲。
嗚呼、懐かしい…
よくこんな難しい曲、やったなぁ~

同じく中1で初コンクールの舞台を踏んだK星A志くんとは、
もう37年も一緒か…

・『たなばた』(酒井格作曲)

せせらぎコンサートが7月7日と一致した年に演奏した筈。
全く日本的じゃない邦人作品を初めて耳にしたときの衝撃ときたら!
7月7日と重なろうがそうじゃなかろうが毎年やりたいくらい魅力的な作品。

すべての楽器が大活躍しますが、とりわけピッコロが活躍します。
M井M子さん、キレッキレでしたな。

最小公倍数2014年11月16日

最小公倍数と、最大公約数。
どっちがどっちだったか、よく分からなくなるのですが…

このところ 12/8 拍子を練習していて、
音楽、というか楽器の稽古の基本についてよく考えます。

8分音符3つをまとめて1拍とし、それを4拍分集めたのが12/8拍子。

で、1拍を3つに割るときはいいのですが、
1拍を2つに割る際は一瞬「?」となるもの。

そんなときは3と2の最小公倍数である「6」が肝。
まず、1拍を6つに割ります。
それを2つずつ纏めれば3分割できるし、
3つずつ纏めれば2分割できます。

つまり、1拍の中に8分音符が3つあるということは、
16分音符が6つあるということ。
あとは纏め方次第。

細かいパッセージなんかは16分音符基準で稽古すればバッチリ確認できます。
例えば16分音符=60からスタートし、
徐々に速くしていくという方法が考えられます。

なお、12/8拍子を16分音符=60で練習すると、
8分音符1個分を演奏するのに2秒、
8分音符12個分なら24秒。
つまり1小節に24秒かかるという、
気の遠くなるような練習です。

しかし、僕は一足飛びに上手になるようなマジックを持ち合わせておりません。
「急がば回れ」だと思っています。

奥飛騨慕情2014年11月11日

私の勤務先には、以前、「全舷」という名の社員旅行がありました。

「全舷」というのはもともと海軍の用語。
港に入った艦船の、左舷で働く乗組員も右舷で働くクルーもすべて上陸して休息してよし、
というのが「全舷休息」。
これに対して半数の船員は船に残っていなけばならないのが「半舷休息」。

仕事柄、全社挙げての社員旅行という訳にはいかないので、
部署単位での話となります。
部署全員での社員旅行を「全舷」、
部署の半分ずつで行くと「半舷」、
1/3に分かれて行くと「1/3舷」(もはや海軍用語から離れてしまっている…)

とにかく、社員旅行のことを「全舷」と呼んだのでした。

今では「全舷」は消滅してしまいました。
以前出ていた会社からの補助がなくなってしまったからです(この時世、仕方ないのか…)

でも、私は非公式な「全舷」を継続しています。
会社からの補助金があろうがなかろうが、
「部署」という縛りを無視し、
一度は一緒に働いたことがある温泉好き・旅好きな人たちと、
現役であるか OB であるかにかかわらず「全舷」するのです。

※※※

今回は11月9日からの2泊3日で奥飛騨へ向かいました。
JR の「特急ワイドビューひだ」は名古屋発で高山本線を通り下呂・高山・飛騨古川・富山へ向かう特急ですが、
1日1往復、大阪発着の便があります。
その大阪発の「特急ワイドビューひだ25号」に乗車しました。

写真は11月11日に乗車した特急ワイドビューひだ6号。下呂駅にて。

≪写真は11月11日に乗車した特急ワイドビューひだ6号。下呂駅にて撮影≫

飛騨川に沿って美しい風景の中を走ります。

写真は11月11日、特急ワイドビューひだ6号の先頭車両かぶりつきシートより。

≪写真は11月11日、特急ワイドビューひだ6号の先頭車両かぶりつきシートより≫

約4時間で高山に到着。
さらに濃飛バスに乗り換えて1時間30分、
新穂高温泉の水明館佳留萱(かるかや)山荘に辿り着きました。
いや~、遠い。

源泉かけ流しの湯は、素晴らしい!の一言に尽きます。
が、この日はあいにくの雨。
中部日本最大級と言われる大露天風呂も霧の中。
晴れ男の筈なのに…

≪写真は翌11月10日に撮った大露天風呂。幻想的ではありますが、霧で山並みが見えない…≫

≪写真は翌11月10日に撮った大露天風呂。霧で山並みが見えない…≫

でも、エントランスの紅葉は幻想的でした。

20141109新穂高温泉・水明館佳留萱山荘玄関前の幻想的な紅葉

翌11月10日。
雨は上がりましたが、霧が晴れぬまま、新穂高ロープウェイの乗り場に向かいます。
2階建てロープウェイで有名ですし、霧で何も見えなくても、とにかく乗りたかったのです。

案の定、ロープウェイは雲の中に突っ込んでいきました。
視界はほんの数メートルしかありません。
が、頂上駅に近づくにつれ、少しずつ雲が切れてきました。

標高2,156メートルの西穂高口駅に到着。
その屋上展望台に登ると!

≪雲海!写真だと分かりにくいのですが、白山連峰が見えています。よほど空気が澄んでいないと見えないそうです≫

≪雲海!写真だと分かりにくいのですが、白山連峰が見えています。よほど空気が澄んでいないと見えないそうです≫

≪中央やや左寄りの尖峰が槍ヶ岳≫

≪中央やや左寄りの尖峰が槍ヶ岳≫