備中高梁2025年9月22日

週末、
次男のアメフトの試合観戦で岡山へ。
「リーグ戦初勝利」など書かなかった方がよかったと思うほどの大敗。

ここ数年、
何度か岡山を訪ねています。
岡山市内は結構ウロウロしましたが、
県内の他の地には全く足を運んでいません。

息子も4年生。
これからはさすがに岡山へ行くことは激減するだろうと思うので、
今回は、
・ちょいと足を延ばすことになる備中高梁
・岡山市からすぐの倉敷
のどちらかに絶対行こうと思いました。
そして、
夜中に雷雨もあったので、
「登山を伴う備中高梁は次の機会にし、
倉敷に行こう」と決断。

一夜明け、
岡山駅で乗った列車は備中高梁行き(倉敷も通る)。
天気は回復したし、
猛暑ではなくなったし、
次の機会など分らんし、
迷いに迷った末、
倉敷駅で降りるのをやめ、
結局は備中高梁に向かうことにしました。

備中高梁は、
『男はつらいよ』第8作と第32作が撮影された「聖地」。

特に第32作“口笛を吹く寅次郎”は、
寅さんが最もモテモテになる(マドンナは竹下景子さん)、
私がシリーズで一番好きな作品。

前夜は雷雨でしたが、
そう言えば、
竹下景子さんの弟を演じた中井貴一さんと、
その恋人役の杉田かおるさんが、
嵐の夜に寅やの2階で結ばれるシーンもあったなぁ、
などと思い出しました。

お寺や武家屋敷の建ち並ぶ石火矢町から見えるJR伯備線。
『男はつらいよ』でもこんなカットがあったように思います。

写真は現在の特急やくもですが、
もちろん映画では国鉄色の列車でした。

小一時間もぶらぶらしたでしょうか。
ようやく山城である備中松山城への遊歩道入口に辿り着きました。
ここまでもジワジワ登り坂だったのですが、
ここからはいよいよ未舗装の山道を登っていきます。

かなりの急勾配の登山(登城)。
休憩を挟みながら約1時間、
巨大な石垣を見上げた時には、
「やっと着いたか」とホッとしました。

もうちょっと頑張って本丸に到着。
標高430mの地に建つ天守と、
猫城主さんじゅーろーがお出迎えしてくれました。
(殆ど眠っていますが)

「備中高梁」なのに、
なんで「備中松山城」って言うんやろ?
ずっと謎だったんですが、
やっと分かりました。
城山全体を臥牛山と称するのですが、
4つある峰それぞれに名前があり、
天守の建つ峰を「小松山」と称するのでそうです。
鎌倉時代には「大松山」が城の中心だったとのこと。
「松山」はそこから来ていたのです。

下山(下城)しつつ山麓を見回すと、
あちらこちらに石垣が残っています。
山裾の県立高梁高校の敷地は、
藩の政庁があったところで、
ここだけでも立派に一つの城と言えるくらいの広さがありました。

山上から山裾にかけて、
広大な城であったことが偲ばれます。