『テームサイド序曲』をコンデンスする2012年8月11日
もともと、十数年前に小学生の演奏を聴き、
すっかりこの曲のファンとなり、
このたび練習曲として採り上げているフィリップ・スパークの『テームサイド序曲』。
聴くとやるではまるで違う、の典型です。
中間部の音が合わなくて困るので、
それだけ抜き出してコンデンスしてみることにしました。
コンデンスするとは、
移調楽器(ヘ調、変ロ調、変ホ調)だらけの吹奏楽のスコア(総譜)を、
すべてハ調、つまりピアノの調に揃える作業。
また、楽器ごとに約30段あるスコアを、
3段くらいにまとめて分かりやすく要約するのです。
スコアを眺めていると、
臨時に出てくる♭(フラット)がやたら多いのです。
が、ハ調に揃えて書き直してみると、
実は♯(シャープ)系の和音構成であることが分かりました。
もともと♭系統の楽器にとっては、
♯を沢山書くよりも、
ちょっとだけの♭で済むほうがまだマシなんですな。
それでも、臨時記号が沢山書かれた楽譜というのはやっぱり難しいのです。
合わせ辛さはこの辺に起因しているようです。
8/10(金)はいつもよりしつこめに、
この中間部をさらいました。
コンサートマスターうの氏がせせらぎ人語に書いていたように、
よく聴いて、
同じ動きをする楽器を探し出して、
そのパートがひとつになるように努力すること、
とても大切ですね。
なので、同じ動きのパートの抜き出し練習に時間を割きました。
ようやく何とか揃ってきたかな、という感じでした。
手間をかけるのは良いことです。
来週8/17(金)からは、
10月の「バンビオLIVE」に向けた練習に切り替えようと思います。
ですので、『テームサイド序曲』はひとまずこの日で締めくくり。
という訳で、通し稽古してみました。
ハイ・テンポのところもゆっくりしたテンポのままで通しました。
いい練習になったな、と思います。