今年も鼻歌練習進行中2013年6月4日

私にとって音楽の稽古といえば、
楽曲を鼻歌で歌うイメージ・トレーニングと、
移調楽器だらけのスコアをピアノのC調に合わせて書き出すコンデンス。

演奏会に近いこの時期に特に重要なのは鼻歌です。
一日一回、全プログラムを一周しておかないと怖くて仕方ないです。

えっ、一日に一周もできるかって?
それが鼻歌のいいところ。
鼻歌だからできちゃうんです。
何せ、気が向いたらいつでもどこでもできますから。
歩いているときでも、通勤電車の中でも、寝転がりながらでも。

今年、特に取り組んでいるのが、
雑音が多かったり、通行人や車が多かったりという、
集中しにくい状況での鼻歌練習。

今年観た映画に『さよならドビュッシー』というのがありました。
大やけどを負った少女ピアニストを橋本愛さんが演じ、
彼女のリハビリを助けるピアノ教師を、
本物のピアニストである清塚信也さんが演じました。
清塚信也さん、ピアノを練習する橋本愛さんに、
わざと関係ないことを話しかけるのです。
思わず手を止めてしまう橋本愛さんに、
「手は止めないで、どんな状況でも演奏に集中して」
と指導するためなんだそうです。

ここから思いつき、集中しにくい状況で鼻歌練習してみています。
はてさて、集中力を磨くのに役立つでしょうか。

(ただし、あくまでも交通安全第一です。
私は自転車も自動車も運転しません。
いや、運転できません…)

とはいうものの、状況に合った曲の鼻歌練習もまた良いもの。
先日、大阪府能勢町までお墓参りに行ってきましたが、
京都から亀岡までの電車の中では『汽車ポッポ』が合いました。
なぜか『また君に恋してる』もよかった。
亀岡駅で山並みや田園風景を眺めながらの『サウンド・オブ・ミュージック』もナイスでした。