ライバル その22015年2月19日

2月12日に「天籟(てんらい)」について書きました。
中3のときの初作曲で感じた天籟ですが、長く音楽活動を続けていますと、それなり天籟経験があります。

吹奏楽コンクールで演奏を終えて、「ああっ、終わった」と思うことはありますが、天籟を得たことはありませんでした。
天籟は普段の練習や演奏会で感じたことが何度か。

『ローマの松』『チュニジアの夜』『ユーミン・ポートレート』『フラッシング・ウインズ』。
これらの曲を演奏し終えたときの感じはハッキリ覚えてますな。

直近では3年前のせせらぎコンサートで演奏した『組曲「宇宙戦艦ヤマト」』。
演奏終了直後、体の中を電気が走りました。
このとき、「ああ、俺、もうええな」と思いました。
さらに『宇宙戦艦ヤマト2199』の最終章を MOVIX 京都で鑑賞、ヤマトの帰還と、元の青さを取り戻した地球の姿を観届けたとき、「やっぱり、これで充分やな」と思いました。

そんな私が今でも音楽活動を辞めずに続けているのは、そりゃ、やっぱり好きだからには違いありません。
が、惰性で続けるのではなく、割と真剣にやれているのは、ライバルがいるからです。

ライバルは音楽家ではなく、劇団俳優です。
神戸で活動を続けています。
ギリギリまで頑張る姿に接していると、「俺も負けてられへん!」と思うのです。

阪神電車の石屋川近くの酒蔵での公演ができなくなって、しばらく本番の舞台から遠ざかってはりましたが、先週の金曜日からの3日間、マジシャンの方と一緒に作るドラマ&マジック「ドラマギ」に出演しはりました。
阪急・春日野道のガード下にある小さなアンティーク・ショップでの公演。
もの凄く近くで演じてくれたので、僕は「ドギマギ」しました(→やめろ!オヤジギャグ)

いや~、やっぱり良くって、やっぱりスコアを読みたくなりました。