良き一日2016年10月9日
目覚める。
二日酔いである。
気持ち悪くはないが、体が「だる重」である。
が、そんなことでめげない。
京都シネマでかかっているリバイバルの『アルゴ』を観に行く。
朝イチである。
ベン・アフレック監督・主演。
数年前に話題となりながら、なぜか見逃した作品だ。
手に汗握った。
面白かった。
京都シネマは、いい。
先週のリバイバルは『たそがれ清兵衛』だった。
来週は『リリーのすべて』だ。
京都駅で駅弁と自由席特急券を買い、「スーパーはくと」に乗る。
ガラガラの車内で約50分間、
『トッカータ・マルチアーレ』の手直しと、
『コラール・スピリトーソ』のコンデンス作業に没頭する。
三ノ宮で降りた後も、キリのいいところまで作業する。
イイ感じで集中できた。
ジュンク堂で文庫本を漁る。
上記のスコアも、読まなければならない映画のパンフも溜まっているが、
どうしても本の活字が読みたい。
でも、あては全くない。
ふと、阿川弘之さんの『カレーライスの唄』という小説に目が留まる。
何の予備知識もない。
が、大好きな「カレーライス」だけに惹かれた。
今日は27頁だけ読んだ。
面白くなっていきそうだ。
喉が渇いた。
が、三ノ宮のカフェはどこも人で溢れている。
スタバはどこに行っても満員だ。
青少年会館の2階、
「煉瓦館」という喫茶店に飛び込んだ。
いい具合に席が空いていた。
アイスコーヒーを頼むが、その美味しさにビックリ!
苦みがイイ具合である。
量もたっぷり。
これで390円とは、2度ビックリである。
青少年会館の5階、レクホールで「明青祭」を観る。
劇団残夢(のこんのゆめ)の久々の本番である。
今回は演者自らがディレクションしながら創り上げたそうだ。
大道具なし、
ちょっとした小道具と音楽・効果音、そしてお芝居だけで世界観を伝えるというのは、
ホントに凄いと思う。
今回も戦友から大いなる刺激を受けた。
帰りは JR の快速。
新快速ではなく、快速である。
ほどほどな感じがとても良い。
『コラール・スピリトーソ』のコンデンス作業に没頭する。
京都駅から四条河原町まで歩く。
「星野道夫の旅」という写真展を京都高島屋7階グランドホールで観る。
近所の酒房で招待券をもらっていたのだ。
「没後20年特別展」ということだが、
私は星野道夫という写真家を知らなかった。
アラスカの自然・動物・そこで暮らす人々をこよなく愛したそうである。
若くして事故死したとのこと。
正直言って、ビックリした。
写真の中に引き込まれるような感覚。
さも、そこにいるかのような感覚。
凄かった。
再び歩く。
酒房で感想を語るために。
いや、呑むために。
今日は久しぶりに鯖が入荷していた。
絶品の「鯖のネギ味噌かけ」と、
ビール、酒を堪能する。
昨日までの肩こりが嘘のように消えている。
これだけ心と体が動けば、
きっと次の合奏は活き活きしたものとなるに違いない。
と、思う。