テューバとホルン2012年5月8日

Tubaを「チューバ」と発音するのに、
文字にするときはなぜか「テューバ」ってことが多いんです。
不思議ですね。

さて、5/6(日)の通し稽古の日、
「テューバの皆さん、もっと静かにね」と、
静かな場面でやたらと注文を入れました。
しかし、これは悪いことではないんです。
テューバ奏者の音がよく合っていることの証左なんです。

トランペットとかトロンボーンとかを中心として、
金管楽器がガンガン鳴らす場面があるとしますね。
そこでクラリネットとかの木管楽器チームは、
細かい細かい音階を演奏したりすることが多いんです。
すると、木管楽器の人たちから、
「あんなに金管に吹かれたら、どうせ木管なんて聴こえへんし、オモロないわ」
というひがみが聞こえたり、
「よーし、金管に負けんように、こっちももっと吹くぞ」
とかいう負けん気が伝わってきたり。。。

しかし、悲観的になる必要も、対抗心を燃やす必要もないのです。
よく揃っているパートの音は、よく聴こえてくるんです。
より大きく吹こうとするより、
より揃えよう、合わせようとすることが肝要だと思います。

実際、こういうケースで、木管の音はよく通っていますよ。
私から、「大丈夫だよ」って、もっと伝えるべきですね。
すみません。。。
逆に、揃っていないトランペット、トロンボーンの音の抜けが悪い、
というケースのほうが多いと思います。
チカラじゃないんですね。
これもちゃんと伝えるべきですね。。。

さてさて、そのテューバ、ホントによく合ってました。
バス・クラリネットやバリトン・サックスとのマッチングも良かったです。
よく合った音で、強弱がより表現できると良いですね。

こういう話になると、やはりホルンについても語りたくなります。

ホルンに「音が大きすぎるよ」なんていう注文をつけることは滅多にありません。
それは事実です。
大きな音で吹くのはあまり得意じゃないというメンバーでやっています。
けれど、そのホルンが聞こえないかというと、
そんなことはない。
むしろ、よく聞こえるんです。
ホルンの音がよく合っている証左だと思います。
さらに付け加えると、音色が美しい。
これは凄いことだと思います。

というのも、高校時代の私は、
音色を良くするのと、
音を合わすのに必死だったものですから。

簡単なことじゃないんです、ホントに。