音の始まり、中身、お尻2012年5月27日

12音階の練習に加え、
吹奏楽団せせらぎでは「コラール」の練習も行っています。
このコラール、何と「せせらぎオリジナル」なんです。

まず、コラールとは何ぞや?
実は私も明確には掴みきれていないのですが、
メロディが一つの線、いわゆる単旋律ではなく、
和声を構成しながら進行していく楽曲だったと思います。
なので音合わせ、和音の練習に適しているのです。

ずっと以前から、コラール練習が必要だという声が挙がっていたんです。
が、なかなかいいコラールが見つからない。
そんなら、いっそのこと、オリジナルのコラールを作っちゃえ!
というのは簡単ですが、
誰にでもできる仕事ではないので、
練習指揮も担当してくれているコンドウ君に委嘱して出来上がったのが、
現在練習している『コラール第2版』です。

第2版ということは、第1版がありました。
このコラール、合奏のはじめの方で練習するものですから、
ウォーミング・アップも兼ねています。
あまりにも音が高かったり低かったりするとプレイヤーへの負担が大きいため、
その辺りを調整してもらって完成したのが第2版なのです。

和音の練習というと、
ついつい音の響き、混ざり具合にばかり気がいって、
テンポ感、リズム感がおろそかになりがち。
『コラール第2版』でも、
私自身にあまり明確なテンポ感、リズム感がなく、
このところ漫然と練習していたようなきらいがありました。

しかし、それだと、
「ポーン」と和音を鳴らしてほしいポイントで、
出だしが揃った音になりません。
これではマズイということで、
最近はメトロノームが頭の中でカチカチいってるような意識を持ってもらうようにして、
テンポやリズムにこだわった練習に取り組んできました。

すると、不思議なことに、
音の立ち上がりだけでなく、
音が鳴っている最中も美しくなってきました。
また、音の終わり際、いわゆるお尻も揃うようになってきました。
「コラール」だけでなく、
他の演奏会用楽曲を合奏している時にも好影響を及ぼしています。

※※※

『コラール第2版』は変ロ長調(B♭)ではじまる「in B♭」。
最近、変ホ長調(E♭)ではじまる『コラール in E♭』のスコアがあがってきました。
実はコンドウ君に委嘱した「せせらぎオリジナル」のコラール、
12音階バージョンを用意するよう委嘱してあるのです。
E♭の音階練習をする日はコラールもin E♭、
A♭の音階練習をする日はコラールもin A♭、
そんな具合になるように長期構想しているのです。

委嘱する方は言うだけなんでいいんですが、
実際に編曲してもらうのは大変な作業です。
済みませんが、よろしくお願いしますな。