ダイナミクス・レンジ2012年5月28日

音の強弱のことです。

ff(ファオルテシモ)…より強く
f(フォルテ)…強く
mf(メゾフォルテ)…やや強く
mp(メゾピアノ)…やや弱く
p(ピアノ)…弱く
pp(ピアニシモ)…より弱く

ってな具合に教わりました。
でも私にとっては、
音の強弱というより、
音量の大小の方が感覚に合うのですが。。。

さて、「せせらぎコンサート」のアンケートに、
「このバンドにp(ピアノ)はないのか!」
とご批判いただいたことがあります。
つまり、のべつ幕無くやかましい、ということです。

かと思えば、
「人間の“息”から生まれる吹奏楽。
その本来の美しさである“柔らかい音”が表現されている」
と言ってくれる人もあります。

はてさて、どっちなんでしょう?

私が思うに、どちらも合っているんだと思います。
もっとp(ピアノ)にすべき場面で小さな音になりきっていなかったり、
柔らかい表現がうまくいった場面もあったり、
いろいろだったのでしょう。

私たちの取り組んでいる吹奏楽は歌詞のない表現形態ですので、
よく気を付けておかないと、
平板な、一本調子な表現に陥ってしまいます。

そうならないために、
音色の変化やアタック(音の立ち上がり方)の変化は重要です。
が、まず何よりも重要だと思うのが「ダイナミクス・レンジ」です。

極端な話、
音色は、
その楽器の持つ本来の美しい音色が出せれば、
それで充分です。
(美しい音色の追求、なかなか大変なのですが…)
アタックにしても、
すんなり「ポーン」と立ち上がることができれば、
あとは何とでもなります。
(すんなり音を出すの、難しいんですが…)
が、ダイナミクスは、
一定の音量が出せればよいというものではありません。
それでは聴いているほうは堪りません。
飽き飽きしてしまいます。

「ダイナミクス・レンジ」、今回特に気を配りたい事柄です。